「けち」という表現は、無駄遣いを避け、極端に節約することを意味します。この日本語のニュアンスを英語で表現するには、どんな言葉を使えばよいでしょうか。
目次
「けち」は英語で?
「けち」は過度に節約し、不必要な出費を極力控える概念を指します。この状況を英語で表現するには、stingy、tight-fisted、penny-pinching、miserly、などの形容詞を使うといいでしょう。また、「けちな人」を表すcheapskateやtightwadなどの名詞もあります。例文を見てみましょう。
stingy
stingyは、お金を使うことに対して非常に渋い、またはけちな態度を表します。この言葉は、必要なときにさえお金を使わないような人物に使われることがあります。
He’s so stingy that he never treats anyone to lunch.
彼は本当にけちで、誰かにランチをおごることはありません。
tight-fisted
tight-fistedは、文字通りには「握りしめた拳」という意味ですが、転じて「非常にお金に細かい」または「お金を使うのに非常に渋い」態度を示す人物を指します。この表現は、お金を出すことを極力避ける人、例えば交通費を節約するために不便をいとわないような人に使われます。
My friend is tight-fisted, so she prefers to walk to work in the rain rather than pay for a bus.
私の友人は倹約家なので、バス代を払うよりも雨の中を歩いて通勤することを好む。
penny-pinching
penny-pinching(細かいことまでお金をけちる)は、文字通り「1ペニーをつまむ」という意味で、非常に小さな金額にまで注意を払い、細かい節約に執着する人物に使われます。
His penny-pinching habits include reusing tea bags and saving every receipt.
彼のけちくさい癖は、ティーバッグを再利用したり、レシートをすべて保存したりするなど、さまざまです。
miserly
miserly(守銭奴のような)は、非常にけちで、お金に対して強く執着する態度を指します。一般的なけちよりもさらに強い意味合いを持ち、お金を使うことに対して異常なほど渋い態度を取る人に使われることが多いです。
Her miserly ways became apparent when she refused to turn on the heating during winter.
冬の間、暖房をつけるのを拒んだことで、彼女のみみっちさが明らかになった。
cheapskate
cheapskateは「けちな人」という意味の名詞で、お金を使うことに対して消極的で、可能な限り費用を削減しようとする人を指します。この言葉は、日常生活の中でのささいな出費にさえケチる人に使われます。例えば、自分自身にさえ贅沢を許さないような人物に対して使われることがあります。
Don’t be such a cheapskate! Treat yourself to something nice for once.
そんなにけちけちしないで!一度は自分に何かいいものをご褒美にしなよ。
tightwad
tightwadは「厳しくお金を握る人」という意味です。wadは、直訳すると「塊」や「団」という意味で、ここでは「お金の固まりをしっかり握りしめる人」を連想させます。
My uncle is a real tightwad; he even counts the number of napkins we use.
私のおじは本当にけちで、私たちが使う紙ナプキンの数まで数えています。
「けち」に似た表現
「けち」には否定的な意味がありますが、thrifty、frugal、money-consciousには、お金を大切に使う「倹約な」という肯定的な意味があります。
thrifty
thrifty(倹約な)は、お金を賢く節約することを意味しますが、単にお金を使わないという意味ではありません。この言葉は、資源を効率的に使い、不必要な出費を避けることを強調します。
She’s always thrifty, never spending more than necessary.
彼女はいつも倹約家で、必要以上のお金を使うことはない。
frugal
frugal(倹約な)は、節約を重視し、質素な生活を送ることを指します。frugalな人は、日常生活での支出を最小限に抑えることに重点を置き、必要なものにのみお金を使います。
Living a frugal lifestyle, she manages to save a significant amount every month.
質素な生活を送る彼女は、毎月かなりの額を貯金することに成功している。
money-conscious
money-conscious(お金に敏感な)は、金銭面において注意深く、経済的な意識を持つことを意味します。この言葉は、単に節約するという以上に、お金の使い方に関して賢く、情報に基づいた意思決定をすることを強調します。
Being money-conscious, he always looks for the best deals before making a purchase.
金銭感覚に敏感な彼は、買い物をする前に常にお買い得品を探している。
まとめ
「けち」という表現とそれに類似する英語を紹介しました。否定的なニュアンスを持つものから肯定的なものまで、それぞれの表現を理解し、適切に用いることで、お金に関する態度や行動を正確に英語で伝えてみましょう。
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