英語の分詞構文、基本を分かりやすく解説!

英語学習において「分詞構文」は避けて通れない重要な文法ルールです。分詞構文の文法、作り方、例文をマスターすることで、英文の表現力が格段に向上するのはもちろん、リーディング力も大幅にアップします。日常会話からビジネス、学術まで幅広いシーンで使えるこのルールは、英語学習者にとって必須のスキルです。今回の記事で分詞構文を分かりやすく解説していきますので、ぜひご一読ください!

分詞構文とは?

英語の「分詞構文」を聞いて、ちょっと難しそうだと思うかもしれませんよね。でも安心してください、この分詞構文、実はとても使い勝手がいいんです。普段使っている「接続詞+主語+動詞」の副詞節と同じ内容を、短く表現できる優れものなんです。

この記事で、現在分詞(それが-ingで終わるもの)、過去分詞(-ed形か、不規則動詞の第三形)、そして少し高度な「Having + 過去分詞」の形、これら三つの主要な形をしっかりと学んでいきましょう。

現在分詞を使った分詞構文

初めに、現在分詞の用法について深く掘り下げてみましょう。

Smiling, she greeted everyone.
笑いながら、彼女はみんなにあいさつした。

この短い文では、“smiling”と“greeted”の2つの行動が同時に進行している様子が表現されています。要するに、分詞構文は文を短縮し、それでいて豊かな情報を提供する手段となります。

ただし、注意が必要なのは分詞構文の主語が一緒でないといけない点です。例えば、

Smiling, the door opened.

この文は誤りです。なぜなら「smiling(笑う)」と「the door(ドア)」の主語が異なるからです。

もう1つ文を見てみましょう。

Eating ice cream, they enjoyed the sunny day.
アイスクリームを食べながら、彼らは晴れた日を楽しんだ。

この例文も同様に、「アイスクリームを食べる」と「晴れた日を楽しんだ」という2つの内容が同時進行する状況を表しています。

過去分詞の用法

次に、過去分詞構文の用法について、さらに応用的な例を挙げて解説します。

Amazed at the results, she couldn’t stop smiling.
結果に驚いて、彼女は笑みを止められなかった。

この文では、「amazed」(驚いた)という過去分詞が「she couldn’t stop smiling」(彼女は笑みを止められなかった)という結果につながっています。過去分詞は、結果や感情、状態を効果的に描写する際に非常に有用です。

Exhausted from work, he fell asleep instantly.
仕事で疲れ果てた彼は、即座に眠ってしまった。

この構文では、becauseなど原因・理由を表す接続詞を用いた表現と似た意味を持つ場合が多いです。

「Having + 過去分詞」の形

最後に、「Having + 過去分詞」の形の高度な用法について触れてみましょう。

Having been warned, she took various precautions.
警告を受けた後、彼女はさまざまな予防措置を取った。

Having finished his homework, Tim went to bed.
宿題を終えた後で、ティムは寝た。

この形の分詞構文はは、after(~した後で)やonce(~するとすぐに、~すると)などの接続詞に代わる、より簡潔で強調的な表現として使われます。何らかの事象が先に起き、その後で何かが行われたという時間的な進行や因果関係を強調できます。

特にビジネスや学術の文書で、時間の経過や連鎖的なイベントを表す際に重宝します。

独立分詞構文の特性と用法

独立分詞構文は、分詞構文の中でも特殊なケースであり、主文とは別の主語を持つことが特徴です。基本的な分詞構文とは違い、独立分詞構文の主語は明示されます。

The weather being fine, we decided to go out.
天気が良いので、私たちは外出することにした。

この場合、独立分詞構文である「The weather being fine」は、主文「we decided to go out」とは独立しています。通常の分詞構文では主文と同じ主語を持つ必要がありますが、独立分詞構文ではそのような制限がありません。

Money being in short supply, we couldn't go on the trip.
お金が足りないため、私たちは旅行に行けなかった。

この例でも、主語「Money」が主文「we couldn't go on the trip」の主語とは異なっています。このような用法は、条件、理由、背景などを短く簡潔に述べる際に特に有用です。

まとめ

分詞構文は、英語表現の質を高める非常に便利な手段です。日常会話からビジネス、学術文書に至るまで、分詞構文の理解と適用は多岐にわたる場面でのコミュニケーションを円滑にします。

実際に分詞構文を使ってみることで、その効果を実感してください。たとえば、次の英作文やプレゼンテーションで積極的に分詞構文を取り入れてみましょう。練習すればするほど、自然な使い方が身につき、より洗練された英語表現が手に入るでしょう。

早速、今日から分詞構文を使って、英語コミュニケーションの質を高めていきましょう!

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

トップ画像:Mika Baumeister from Unsplash

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