相手の言葉に反応するフレーズを知っていると、会話が弾みますね。遠山顕さんに、うまく会話のキャッチボールをするためのポイントとなる100のフレーズのうち、今回は思ったことを丁寧に言う17のフレーズを教えていただきます。
目次
ちょっと遠回しな言い方で「相手に反論の余地を残す」
自分の思ったことを断言しにくいのは、日本人でなくても同じこと。ちょっと遠回しな言い方ができると、楽ですよね。ポイントは「相手に反論の余地を残すこと」です。
I would say ...
私の意見では・・・
「私なら・・・と言うでしよう」と仮定して言うフレーズ。意見を述べる際に断言を避ける基本的かつ重要なテクニック。I should say ...なら「私なら・・・と言わなければならないでしよう」という意味。
Now one interesting thing to me is that ...
一つ、私が面白いなあと思うことは・・・
思ったことをいきなり言わないための工夫。Now l find it very interesting that ...とも言える。
I’ve always had the impression that ...
・・・という印象が常にありました
I’ve always thought/considered that ...としてもよい。
My idea, and please correct me if it’s wrong, is that ...
私が思うに、もし間違っていたら訂正してほしいのですが・・・
My idea is that ...とずばり述べず、文字どおり「正しくないかもしれないけれど」という断りを入れる。andからwrongまでの部分は音程を低くして言うと、挿入句だと分かりやすい。
自分の考えや印象を「断言せずに述べる」
I understand that ...
・・・ということですよね
「正しくないかもしれない」ことを暗に示している。
I would imagine that ...
・・・ではないかと思います
「私としては・・・と想像するのですが」といった仮定的な意味合い。
So, it seems to me that ...
ですから、・・・と思えます
It almost seems to me that ...
ほとんど・・・のように思われます
almostを使うと断言に近くなる。
But it seemed like ...
・・・のように思われましたが
likeは現在、若い、あるいは「若め」の世代の口語表現として、ソフトに言う、強調する、思考を伝える、um, uhなどの代わりに使うなど、広く使われている。It looks/sounds to me ...としてもよい。
「推量や印象を述べる」際に頻用されるフレーズ
I suppose it’s ...
・・・じゃないでしょうか
I imagine/understand it’s ...としてもよい。
I get the impression that ...
・・・という印象を受けます
I’m under the impression that ...としてもよい。
I can’t help but think that ...
・・・と思えてならないのです
結論として・・・と考えざるを得ない、といった意味。I can’t help thinking that ...としてもよい。I thought ...(・・・だと思っていました)に近い。
言いにくいことを「ソフトに伝える」
I tend not to like ...
どちらかというと・・・は好きではありません。
好き嫌いをずばり言わず、tend to doで「傾向としては~する」とソフトさを出す。
I must admit (that) ...
正直に言うと・・・
I must confess (that) ...
実を言うと・・・
Well, to be honest with you, ...
さて、正直に言うと、・・・
好き嫌いをずばり言わず、tend to doで「傾向としては~する」とソフトさを出す。
How do I explain?
どう説明しましょうか?
文字通り、言い方が見つからないときや、言いにくいことを言いやすくするためのワンクッションとして使える。How can I explain it?としてもよい。
次回は相手や第三者の話を受けて話始めるフレーズご紹介します。どうぞ、お楽しみに。
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