英語を学ぶなら漫画がおすすめ!選び方を丸善書店員が伝授

最近は『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』(ワンピース)、『妖怪ウォッチ』といった、日本でおなじみの漫画の英語版が手軽に手に入るのをご存じでしょうか?丸善・丸の内本店には約2000冊の英語漫画が置いてあるそうです。本のことなら、書店員さんに聞くのが一番!ということで、今回は丸善丸の内本店の洋書コーナー担当、内野さんに英語漫画の選び方とおすすめの本を伺います。

丸善・丸の内本店ってどんな本屋?

地域柄、ビジネスパーソンの利用が多い、丸善丸の内本店の特徴はなんといっても 専門性の高い本を数多く手に取って見られる という点。店内に約12万冊の洋書を常に置いています。各フロアにはそれぞれの分野での専門家の書店員が、お客さまのリクエストに答え、 すぐに 本を探し出してくれます。

内野さん:洋書コーナーでは主にビジネス、金融、経済、社会学、哲学、医学、数学などの専門書を扱っています。都内でも日本国内でも、専門書の洋書をここまで持っている店はあまりないのではないでしょうか。大学の先生もご覧になって買っていかれますね。

英語漫画選びのコツは?

内野さん: 英語が好きで漫画が好き なら、英語版漫画はおすすめです。洋書もいいですが、文字ばかりだと疲れますし、単純に面白い漫画だと続きが気になるので、どんどん読んでしまい、知らず知らずのうちに多くの英文を読むことも可能です。

英語版漫画の選び方のコツは、 なるべく自分の読んだことがある漫画を選ぶ こと。すでにストーリーが頭に入っているので、英文が自然に頭に入ってきます。

書店員おすすめ!英語版漫画2冊

丸善・丸の内本店に置いてある英語漫画から、内野さんおすすめの2冊を選んでいただきました。

1.映画化もされた原作『寄生獣』の英語版『Parasyte』

内野さん:『寄生獣』が流行っていたのは、もう20年くらいになると思います。元々はものすごく古い漫画で、原作の第一話は1988年に『モーニングオープン増刊』(講談社)にて掲載されたものです。ファッションを見ても、時代を感じます。

この漫画は、コアなファンが多くいて、2014年に映画化もされました。

好きなシーンは、ネタバレして恐縮ですが、寄生獣というパラサイトのようなモンスターに、主人公のお母さんが残酷な仕打ちをされてしまい、その仇を取るシーンが非常に良かったです。あと、主人公の右手に寄生するミギーというキャラクターが良い。ミギーと主人公が徐々に仲良くなる様子が良かったですね。

2.『約束のネバーランド』の英語版『The Promised Neverland』

内野さん:こちらは現在、『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気の漫画の英語版です。この漫画は日本人があえてこれを買うというよりは、むしろ外国の方がお土産として買っていくことが多いですね。

外国でも売られていると思うのですが、日本でインターナショナルスクールに通っているような子がまとめて買うケースもあります。

ストーリーは、 漫画『進撃の巨人』と米ドラマ「プリズン・ブレイク」が混ざったような話で、話の内容や 展開 の仕方、読者を引き込む世界観がとても素晴らしい作品です。

他にもビジネスパーソンにおすすめの本は?

漫画ではなくおすすめの洋書についても、お伺いしてみました。

To Win Friends and Influence People』">『人を動かす』の原書『How To Win Friends and Influence People』

内野さん:1936年に出て以来、ずっとベストセラーで読まれ続けている本なので、ビジネスパーソンなら読んで損はないと思います。『人を動かす』という邦題で日本でも出ていますね。これは4月になると必ず売れていますね。ビジネス書、自己啓発書の中の聖書のような存在です。

内容は、人の名前を覚えるとか、笑顔で返答するとか、礼儀を尽くすとか、ビジネスシーンにおける立ち振る舞い方など、ビジネスの基本となる、非常に良いことがたくさん書いてあります。新社会人にもおすすめですね。

語学学習者には「オーディオパック」もおすすめ!

内野さん:語学学習中の方には、オーディオパックがおすすめです。電車の中で聞けば、リスニングの練習ができるいい素材になりますよ。先ほどご紹介した、『How To Win Friends and Influence People』のオーディオパック版もあります。

個人的にはフィクションよりもノンフィクションの方が、起承転結がしっかりしていて、理論立てて話が進むので、勉強には向いていると思います。

純粋にフィクションを楽しむのであれば、アガサ・クリスティなどが人気です。聞いていて楽しいのでラジオドラマみたいな感じで楽しまれている方が多いようです。英語で小説が聴ける機会はなかなかなく、ラジオ等でもやっていないですからね。

併設のカフェでゆっくりと読むのもおすすめ!

丸善丸の内本店はゆったりと軽食も楽しめるカフェも併設。3階には本格サイフォンコーヒーや上の写真のようなケーキを味わえる「Cafe 1869 by MARUZEN」、4階には、早矢仕(ハヤシ)ライスで有名な「M&C Cafe(エムシー・カフェ)」があります。どちらも窓側の席から、東京駅のホームを行き来する電車を眺めることができます。鉄道好きの子どもにも大人気だそうです。

東京のど真ん中にありながら、解放感あふれる空間で、のんびり本を読みながらランチタイムを過ごせば、午後の仕事や授業も頑張れそうです。

丸善では本の電話注文も受け付けているそうです。遠方の方は利用してみてはいかがでしょう。詳しくは丸善丸の内本店の ホームページ をご覧ください。

取材 協力 :丸善・丸の内本店
編集:GOTCHA! 編集部

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