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「お揃いコーデ」って英語でなんて言う?SNSで写真を投稿するときに使える表現

SNS英語

アメリカで生まれ、日本で暮らし、博多弁を操る言語学者のアンちゃんことアン・クレシーニさんが、SNSにまつわる英語表現を解説します!今回は、写真を投稿するときに使われる英語を紹介します。

写真を投稿するときによく使われる英語

先月、久しぶりに娘たちを福岡から東京へ連れていきました。普段、近所にあるコンビニやショッピングモールにしか行かない娘たちは、都会で目を輝かせていました。

食べたことのないおいしい料理。聞いたことのない音。そして、経験したことのない人混み。次女が「ママ!東京の人はようここに住んでいられるね!私には無理だ!」と言っていたので、それを東京在住の友達に伝えたら、「まぁ、都民は普段、あなた達が行ったようなところに行かないからね」と返ってきました。確かに。

東京はバリでかくて、半端なくたくさんすることがあるのに、何故か私たちは連日原宿と渋谷に行くことになりました。さすが十代の子どもです!

娘たちが感じた一番大きな違いは、おそらく東京の人たちのファッションです。なんておしゃれなんでしょう!福岡の言葉で、「しゃれとんしゃ(おしゃれだなぁ)!」

最近ようやく末っ子がスマホデビューして、娘たちは3人ともスマホを持っています。娘たちが四六時中しゃれた東京の風景や人々の写真を撮るので、なかなか先に進むことができませんでした。展望施設の渋谷スカイでは、同じ風景を角度を変えて100通り撮影していました。

ちなみに、若者のスマホの持ち方が違うと気付いたことはありますか。私のように中年くらいの人は普通に両手で持って撮影すると思いますが、若者は、指を広げて片手で撮影するのが普通だそうです。さらにスマホを水平にしてまっすぐ撮るのではなく、微妙にスマホをかたむけて撮っています。娘に言わせると、私の持ち方はとにかくださいらしいです(笑)。

娘からインスピレーションをもらったので、今回はInstagramやTikTokのハッシュタグやコメントでよく見る、写真・ファッション関連の言葉を紹介したいと思います。

pic

picpictureの略語です。「写真」は、ほかにもpicturephotoshotなどと表わされます。

That’s such a cute pic of you!

かわいい写真!

This is a picture of my dad and me.

父と一緒に撮った写真だ。

I took this photo with my BFF.

親友と撮った写真だ。

What a great shot of you two!

君たちかわい過ぎ!

Can you AirDrop me the pics you took today?

今日撮った写真、エアドロしてくれん*1

selfie

自分で撮る、もしくは自分が入っている写真selfieと言います。

日本語でも「セルフィー」という言葉をちょこちょこ聞きますが、まだ「自撮り」の方が一般的と思います。

selfieは、self(自分)からきた言葉です。ちなみに、「自撮り棒」はselfie stickと言います。

Hey, let’s take a selfie together!

ねぇ、一緒に写真撮ろう!

Can we take a selfie?

自撮りしない?

You sure do take a lot of selfies.

自撮りばかりしてるよね。

Did you bring a selfie stick?

自撮り棒、持ってきた?

photo bomb

photo bombは、写真にこっそり入り込むことです。

直訳は「写真爆弾」ですが、ふざけて他人の写真にこっそり入り込むことを表します。撮影した人は、後から撮った写真を見てはじめてphoto bombされたことに気付きます。

Hey, let’s photo bomb their group picture!

あいつらの写真にこっそり入り込もうぜ!

Did you photo bomb my pic?

あれ、私の写真に入ったと?

He photo bombed me.

彼にphoto bombされた。

似た言葉に、コロナ禍で生まれたZoombombingというものがあります。これは、招待されていない人が勝手にZoomなどのウェブ通話に入り込むことです。目的はいろいろですが、差別的な資料や写真を流して、通話を終了しなければならない状況にすることがあります*2。これは、会社だけではなく、リモート授業をしている学校も頭を悩ませている問題です。

photo bombにネガティブなニュアンスはなく、単なるいたずらであることが多いですが、Zoombombingは悪質な問題です。

photo dump

photo dumpは、大量の写真をSNSに適当に投稿することを表します。特に好きな写真とか編集した写真というわけではないけど、スマホに写真がたくさんたまったから、とりあえず全部SNSに載せようという意味です。

My memory is getting full. It is time for a photo dump.

メモリがいっぱいになってきた。そろそろphoto dumpしなきゃ。

以下のようなハッシュタグやコメントと一緒に写真が投稿されています。

#photodump

Today’s photo dump

no filter

Instagramのハッシュタグでよく見かけます。「この写真はフィルターをかけないで撮った」ということを強調したいときに使います。ほかの言葉と違って、ハッシュタグ以外ではあまり使わない単語です。

例えば、ほかのハッシュタグと合わせてこんな風に使います。

#tokyoskytree

#nofilter

#photodump

ちなみに別の意味で、ものすごくストレートに話す人を表すのにもno filterを使います。

That guy has no filter. He will say anything about anything.

あの人にはフィルターがない。何でもかんでも言ってしまう。

fits

fits服のコーディネートのことです。

日本語の「コーディネート」は和製英語です。英語のcoordinateは「同等の」という意味で、服のことを言うのには使いません。英語ではoutfitと言います。

outfitを略したfitsは、SNSでよく使われるそうです。今時の英語は、ついていけない感が半端ないです!

Wow! That is such a cute outfit!

あのコーデ超かわいい!

Hey let’s wear matching outfits tomorrow!

ねぇ、明日お揃いコーデしようよ!

My mom bought me a couple of new outfits before school started.

学校が始まる前に、お母さんが新しい服をいくつか買ってくれた。

Instagramでは、以下のように使われます。

Matching fits(お揃いコーデ)

Today’s fit(今日のコーデ)

Back to school fits(新学期コーデ)

Leather jacket fits(革ジャンコーデ)

All black fits(全身黒コーデ)

Midsummer fits(真夏のコーデ)

#ootdというハッシュタグもあります。意味はoutfit of the day(今日のコーデ)です。

inspo

これはinspiration(インスピレーション)の略です。10年ぐらい前にイギリスで使われるようになったようですが、すぐにアメリカ英語にも入ってきました*3

「私もこんなことしたい!」と思わせる写真と一緒に、このように使われます。

nails inspo

outfit inspo

workout inspo 

room inspo

meal inspo 

Instagramで人気のハッシュタグにはこんなものがあります。

#inspo

#fashioninspo

#outfitinspo

#hairinspo

#foodinspo

#inspohome

#inspofashion

ハッシュタグの数から見ると、かなり広く使われているようですが、先週まで私はこの略語を知りませんでした。ぴえん。

bestie

SNSでは、「親友」「仲間」を表すさまざまな言葉が使われています。

まず、bestie。これはbest friendのかわいい言い方です。

もう一つは、BFFbest friend forever)です。

SNS用語を調べれば調べるほど、アメリカ人がどれだけ略語好きか、改めて思い知らされます。ずっと日本人の略語好きは特別と思い込んでいましたが、省エネしたいのは世界中の人々も同じようです。そういえば昔、教え子が「次、アンクレの授業だ!」と、私の名前(アン・クレシーニ)を「アンクレ」と略して呼んでいました。

申し訳ありません、ちょっと脱線してしまいました。

Instagramのハッシュタグを調べると、#bffの方が#bestieよりはるかに多く使われているようです。けれど、どちらもよくSNSの会話で使います。

男性の場合、BTFもbestieもあまり使わず、boyhomieなどを使います。複数の友達が写っているときは、homiesmy boysfampeepsなどと言います。

少し例文を見てみましょう。SNSではよくこんなふうに使われます。

Besties since college.

大学時代からの親友。

Coffee with my BFF.

大親友とコーヒータイム。

Hanging with my homies.

仲間と一緒に。

Going out with the peeps.

友達とおでかけ。

Played some hoops with my boys today.

今日は友達とバスケ。

Going shopping with my besties this weekend.

今週末、親友と買い物に行く!

Selfie with my BFF.

大親友とのツーショット。

Matching outfits with the bestie.

親友とお揃いコーデ。

BFFたちと一緒に特別に出かけたり旅行したりするときに、こんなふうに言います。

Girls’ night out.

Girls’ weekend.

must-haves

マストアイテム」は和製英語で、英語ではmust-havesと言います。I must have this item!(これを絶対に手に入れなきゃ!)の略です。

会話でも使いますが、やっぱりSNSや広告でよく見かけます。

Must-haves for baby!

Must-haves for back to school!

Must-haves for summer!

Wardrobe must-haves!

Must-have shoes for baby!

Must-have swimsuits for summer!

会話で使うなら、こんな感じです。

A raincoat is a must-have if you are going to live in Seattle.

シアトルに住むなら、レインコートは必需品。

A car is a must if you are going to live there.

あそこに住むなら車は必須です。

These days, having a smartphone is a must. You can’t live without it.

最近では、スマートフォンを持つことがマストになっている。ないと生きていけない。

That is definitely a must-have for summer.

間違いなく夏のマストアイテムです。

I wanna work there, but weekends off is a must for me so I am not gonna take it.

あそこで働きたいけど、私にとって土日休みはマストだから、働くつもりはない。

実際に使ってみよう!

この連載の初回でSNS依存症であることを告白しましたが、今回も告白しないといけないことがあります!

私は言葉が大好きだけど、わからない日本語も英語も山ほどあります。インターネットのおかげ(もしくはインターネットのせい?)で、言葉が生まれたり消えたりするペースが半端なく速くなりました。

人間は、外国語を勉強しながら母語も同時に勉強する必要があると思います。私も、日本語を勉強しているおかげで、英語の語彙力がバリ伸びた気がします。

人間、誰しも知らないことがあります。どんなに勉強しても、わからないことはずっとあります。これが勉強の一番の魅力だと思います。毎日、新しい発見があって、毎日学ぶ機会があります。

一番大事なのは、新しく学んだことをすぐ使ってみることです。皆さんも、ぜひ今日からSNSで今日習った言葉を使ってみてください!こんな感じはいかがでしょうか?

Selfie with the bestie.

Today’s fit.

#photobomb

#fashioninspo

次回もお楽しみに!

第5回は2022年5月18日(水)公開予定!

アンちゃんの本、電子書籍で大好評発売中!

アン・クレシーニ

アン・クレシーニアメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。著書に『アンちゃんの日本が好きすぎてたまらんバイ!』(合同会社リボンシップ)。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語でつづるブログ「アンちゃんから見るニッポン」が人気。Facebookページも更新中!
写真:リズ・クレシーニ