ENGLISH JOURNAL ONLINE

「音楽で英語学習」はどれくらい有効?効果的な曲の選び方も!

「音楽で英語学習」はどれくらい有効?効果的な曲の選び方も!

英語の習得に音楽は有効です。ただし、学習に使う曲の選び方、利用の仕方を間違うとその効果も半減してしまいます。アルクの通信講座「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんにノウハウを伝授していただきましょう。

「英語学習by音楽」の効用

学習者にとって、「英語を使わない社会」で実用に耐える英語力を身に付けることは容易なことではありません。大量の英語に頻繁に触れることが習得の絶対条件だからです。それ故、私たちは教科書以外に、英字新聞や雑誌、英語のラジオ番組や映画、そしてインターネットとさまざまなメディアを使い、学習機会を増やそうとしてきました。「英語の歌」もその一つです。

それぞれのメディアには異なった効果があり、「英語学習by音楽」にも、歌ならではの効用があります。その一つが「楽しい」ということ。歌う楽しさが学習に楽しさをもたらしてくれます。また、ほかのメディアと異なり、自ら発声するという「能動的な活動」だということ。さらに「感情移入」という経験を伴います。加えて、「イキな表現」との出会いもあります。また、英語の発音、音の連結、同化、脱落はもちろん、日本語とは異なる英語の音節の感覚も歌うことで身に付けることができます

曲の選び方

曲の選び方は、基本的に自分で歌ってみたいと思う曲を選ぶ、ということでいいでしょう。楽しくなければ「英語学習by音楽」の意味はなくなります。ただ、次のような曲は避けた方が無難です。

テンポが速過ぎる曲
曲の流れに歌詞を合わせにくいから

メロディーが複雑な曲
歌詞を覚えても歌うのに苦労するから

音域が極端に広い曲
歌えなければ楽しくないから

書かれた歌詞がないもの
耳だけで歌詞をすべて書き取るのは難しいから

歌詞にスラングが多い曲
スラングを覚えても使う機会が少ないから

歌詞が文としてあまりにも整ってないもの
英語を理解しにくく、覚えにくいから

ということで、以上を踏まえ、次のような手順で曲選びを行うとよいでしょう。

①まずは、音楽だけを聞き、❶、❷、❸に該当しないかチェック
②次に、書かれた歌詞が手元に、あるいはネット上にあるかをチェック
③最後に、書かれた歌詞をざっと見て、❺、❻に該当しないかチェック

「英語学習を効果的に行う方法」続編はこちら!

ej.alc.co.jp

ej.alc.co.jp

特集「名曲で学ぶ洋楽英語」をEJ5月号でチェック!

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2021年5月号特集の内容を再構成したものです。

松岡 昇(まつおか のぼる)青山学院大学院国際政治経済研究科修了。専門は、国際コミュニケーション、社会言語学。現在、獨協大学、東洋大学及び大手企業を中心に講義やセミナーを務める超人気講師。アルクの通信講座「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ。『桂三輝の英語落語』(共著、アルク)など著書多数。