18歳の少年が49日も海を漂流した理由。英語多読ニュース

「英語多読ニュースフラッシュ」(9月26日号)をお届けします。今回は、いかだで海を49日間も漂流した少年のニュースを紹介します。

太平洋を1000キロ以上も漂流したサバイバル

少年の名前はアルディ・ノヴェル・アディラン。インドネシア沖から49日もを漂流しましたが、その試練をなんとか生き延びることができました。

でも彼は、いったいなぜ、いかだで海をさまよう目にはったのでしょう。

Mr. Aldi had been contracted to light lamps around the Rompong to attract and trap fish, and only had a walkie-talkie for company. His only contact with another human being was once a week when someone would come to harvest the caught fish and give him a fresh batch of food, fuel and water.

アルディさんは、ロンポン(漁のためのいかだ)に明かりをともし、魚をわなにかける仕事に従事していた。会社と連絡を取る手段として携帯無線があるだけだった。彼がほかの人と接触するのは1週間に1度、捕まえた魚を 回収 し、次までの食料と燃料、水を補給するために誰かがやってくるときだけだった。 

www.telegraph.co.uk

海上に1週間、誰とも話すことすらなく行う仕事とは、何と孤独なんでしょう。その仕事場でもあるいかだを係留するロープが事故で切れたことから、彼の漂流生活が始まります。

アルディさんは漂流について次のようにコメントしています。

“I was on the raft for one month and 18 days. My food ran out after the first week,” said Adilang. When it didn’t rain for days, “I had to soak my clothes in the sea, then I squeezed and drank the water.”

「私は1カ月と18日、いかだに乗っていました。食料は最初の1週間で底をつきました」とアディランは語る。何日も雨が降らなかったときは、「海に服を浸し、その後、絞って出てくる水を飲みました」。

www.thestar.com

火を起こすガスがなくなったら、いかだに取り付けられた木製の柵で火をおこし、食料がなくなったら自力で魚を捕まえ、アルディさんは何とか飢えをしのいだそうです。

希望 と絶望の繰り返し"> 希望 と絶望の繰り返し

アルディさんは漂流中、近くを通りかかる船を見つけると、いかだのランプをともしたり、無線で呼びかけたりして、助けを求めました。

“Aldi said he had been scared and often cried when adrift. Every time he saw a large ship, he said he was hopeful, but more than ten ships had passed him, none of them stopped,” said Fajar Firdaus, a diplomat .

「アルディは漂流中、恐怖で何度も涙を流したそうです。大きな船舶を目にするたび、彼は 希望 を持ちましたが、10隻以上の船が通り過ぎ、どれも止まることはなかったそうです」と外交官のファジャール・ファーダウスは言った。

希望 と絶望の繰り返し。48日間の漂流は想像を絶するものがあります。

しかし、ついにアルディさんを見つけて救出に向かう船が現れます。最初に紹介した「The Telegraph 」の記事にそのときの様子が描かれています。

Mr. Aldi’s ordeal finally ended on August 31 when he saw the tanker ‘Arpeggio’ sailing nearby. After failing to attract attention by waving a cloth, he switched his radio to an emergency frequency and the ship’s captain picked it up.

アルディさんの試練は、彼が近くを通りがかったタンカー「アルペジオ号」を見つけたときに、ついに終わりを迎えた。布を振って気づかせることができず、彼は無線を緊急回線に切り替え、それを船長がキャッチしたのだ。

何はともあれ、最終的に救助されてよかったです。きっと過去には、救助されなかった例もあるはずですし…。「The Telegraph 」の記事の最後に、大阪で撮影されたというアルディさんの笑顔を写した写真がありますが、とても印象的です。 

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。海は美しいけれど、やっぱり怖い。

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