水族館からサメが盗まれた!誰も思いつかなかったその手口とは?英語多読ニュース

「英語多読ニュースフラッシュ」(8月8日号)をお届けします。最近の海外ニュースから、GOTCHA! 編集部が気になった話題をご紹介!

盗まれたのは小型のサメでバブー

いきなり「バブー」と言ってみたくなった事件を、海外のニュースで知りました。

Security footage caught three people stealing a gray horn shark from the San Antonio Aquarium in Texas in a plot that would be comically stupid were it not likely to result in harm to the animal, with police taking into custody one person of interest and expecting to charge two others, according to the San Antonio Express News.

テキサス州のサンアントニオ水族館で、3人組がカリフォルニアネコザメを盗もうとする様子を防犯カメラが捉えた。その手口はサメに危害を加えるものでなければ、笑えるほどばかげたたくらみだった。警察は容疑者の一人を逮捕し、残る二人にも刑事責任を問う見込みだとサンアントニオ・エクスプレス・ニュースは報じた。

カリフォルニアネコザメ(horn shark )は、実は記事の冒頭で紹介している写真にいるような大型のサメではありません。でも、小さいとはいえそれを水族館から盗もうとするからには、かなり綿密な計画があったに違いありません。

でも、その企てが笑えるほど馬鹿げている(comically stupid)とは、これいかに?

Leon Valley police Chief Joseph Salvaggio said that two men and one woman entered the aquarium, lifted the shark from an open pool where visitors could pet animals, and attempted to smuggle it out by disguising it as a baby.

レオンバレー警察署長のジョセフ・サルバッジオによると、男性2人と女性1人が水族館に入り、来館者が生き物に触れられるようになっている水槽からサメを取り上げ、赤ちゃんを装わせて盗み出そうとした。

gizmodo.com

なんと、サメを赤ちゃんと見せかけ、ベビーカーに乗せて盗み去ろうとした!犯人がサメをベビーカーに乗せて移動する様子を、防犯カメラがしっかりキャッチしていました。

「密輸する」とか「こっそり持ち出す」という意味の smuggle という単語が使われています。最近、密輸業者が主人公の海外ドラマを見ていたので、あ、これこれ、この単語!と思いました。

さて、地元テレビ局の「KSAT 12」が、この様子をニュース番組で伝えています。英語のリスニングもかねて、ぜひ動画で事件の一部始終をご覧ください。

KSAT 12のウェブサイトには、最初に紹介した「GIZMODO」の元ネタとなっている記事が掲載されています。こちらには、通報を受けた際のレオンバレー警察署長の反応が紹介されています。
“When we first got the call , we thought it was kind of a hoax being that it was Shark Week last week,” Salvaggio said.

「最初に通報を受けたとき、私たちはガセネタだと思ったんだ。なぜって、先週は『サメ週間』だったからね」と、サルバッジオ(レオンバレー警察署長)は語った。

www.ksat.com

「サメ週間」にサメを盗んだのは、警察を混乱させる狙いがあったのでしょうか。

ちなみに このカリフォルニアネコザメは、最初に紹介した方の記事によれば「比較的数が豊富で商業的な価値はない」( relatively abundant and of no commercial value )とのこと。では、いったいなぜ、そんな奇抜なアイデアを実行してまで、このサメを盗みたいと思ったのでしょう。真相はいまだ不明のようです。

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。今は、暑さを忘れて、水族館の青い空間でのんびり過ごしたい。

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