日本企業の新卒給与はアメリカの約半分?! 英語多読ニュースフラッシュ

「英語多読ニュースフラッシュ」(11月23日号)で、英語の多読に挑戦しましょう。過去1週間の海外ニュースから「GOTCHA! 編集部」が気になったものをセレクトしてご紹介します。

日本企業の新卒給与はアメリカの約半分…

日本のメディアの多くは「新卒給与、過去10年横ばい」という取り上げ方をしていたこのニュース。横ばいの間に他国との格差は広がる一方のようです。

But while wages are low, many large Japanese companies do provide benefits such as transport allowances, subsidies for workers with children, cheap housing in corporate dormitories and discount lunches.

「給与が低い一方で、多くの日本の大企業は通勤手当、育児手当、社宅など手頃な価格の住居、安価な社食などの給付を行っている」

実感としてどれだけの差があるのかは、実際に働いて暮らしてみないとわからないかもしれませんね。 www.bloomberg.com

「ロード・オブ・ザ・リング」の新作がやってくる!

NetflixやHuluなど、ストリーミング配信サービスでドラマを見ることが当たり前になってきました。なかでもオリジナルコンテンツの配信に力を注いできたNetflixは、アメリカの3人に1人が加入しているなど、その定着ぶりには目を見張るものがあります。

同様に Amazon プライム・ビデオでTV番組や映画の配信をしてきたAmazonも、その勢いに乗らんとばかりにオリジナルコンテンツに多額の資金を注入し始めています。その真打ちともいえるのが、先日、発表された「ロード・オブ・ザ・リング」の新シリーズの制作です。

Amazon has acquired the television rights to J.R.R. Tolkien’s fantasy series The Lord of the Rings. With this deal , which industry publications estimate at being worth $250 million, Amazon can use the classic Middle-earth mythology as a canvas for several different TV shows, including backstories of beloved characters like Aragorn.

「アマゾンはJ・R・R・トールキンのファンタジー・シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」のTV版放映権を獲得した。業界紙が2億5000万ドルと見積もるこの 契約 でアマゾンは、アラゴルンをはじめとした人気キャラクターの生い立ちなど、中つ国神話の名作をいくつかのTVショーの舞台として使うことができる」

日本円にして約280億円!これには制作費が含まれていないというのだから、超破格です。 www.theatlantic.com

怖くない(?)4足歩行のロボットが登場

Googleの親会社Alphabetが、「気持ち悪い(creepy)」という理由で手放したアメリカのロボット開発会社Boston Dynamics社が、日本の通信業大手ソフトバンクの傘下に入り、SpotMiniという新型ロボを開発しているそうです。このロボットについて一部メディアは、「前より少し気持ち悪くない」と述べていましたが…。

The new SpotMini moves with an eerie lifelikeness as it trundles around a corner in the short clip.

「新しいスポットミニは、この短い動画の中で角を滑るように曲がっていくなど、気持ち悪いくらい本物のように動く」

やっぱり気持ち悪いみたいです。顔がないからですかねぇ。ところで、この記事を選んだ数日後に、Boston Dynamics社の別のロボットが 「バク転」に成功した! というのも話題になりました。 qz.com

若者たちは11分に1回スマホを見ている?!

先日、アメリカのコンサルティング会社が発表した「Global Mobile Consumer Survey 」によると、アメリカの大人は1日平均47回、18~24歳の若者に限定すると1日平均86回もスマホの画面を見るのだとか! 8時間睡眠と仮定すると、起きている間はだいたい11分に1回、スマホの画面に目をやっているという計算に。

It's hard to dismiss the impact of the smartphone, which has become one of the fastest adopted consumer technologies in modern history.

「スマートフォンの強い 影響 は見逃すことができない。スマートフォンは近代の歴史において、もっとも早く浸透した消費者向けテクノロジーだ」

スマホが普段の生活の障害になっていると気づく人も多くなっています。しかし、浸透するのが速すぎて、良い対処法はまだ見出だせていませんね。 www.cnet.com

たった19分で510億円の値が付いたダ・ヴィンチの絵画

すでに日本でも大きな話題となったクリスティーズでのオークション。この記事は、ダ・ヴィンチによる「サルバトール・ムンディ(世の救い主)」という絵画に、4億5000万ドル(日本円で約510億円)という値が付くまでの19分を克明に描いています。緊迫したやり取りをぜひ体感してください。

競売人を務めたクリスティーズのピルッカネン氏いわく、

"It was a moment when all the stars were aligned, and I think Leonardo would be very pleased," Mr Pylkkanen told Reuters after the sale.

「落札後、ピルッカネン氏は『すべてが完璧な瞬間でした。レオナルドが知ったら喜んでくれると思います』とロイターに語った」

ところでダ・ヴィンチの作品は世界に10数点しかなく、個人が所有するのはこの作品だけなのだそうです。 www.telegraph.co.uk

日本を騒がせた相撲界の暴力事件を海外メディアはどう見たか

日本各紙をにぎわせている横綱、日馬富士関の話題は、外の多くのメディアも取り上げています。

Harumafuji, a Mongolian wrestler, will likely be forced to resign due to growing public uproar over a bar fight in which another wrestler sustained a fractured skull.

「酒の場でのけんかで別の力士に頭蓋骨骨折のけがを負わせた騒ぎが大きくなり、モンゴル出身の力士、日馬富士は引退を余儀なくされそうだ」

ところで記事では「隠された暗部」という意味で“veiled underbelly”という英語が使われています。この“underbelly”は「下腹部」も意味します。残念なことですが、この相撲界のニュースにぴったりな表現ですね。 www.telegraph.co.uk

鉄道会社が20秒の「早発」に謝罪

20分ではないんです。20秒なんだそうです。それも遅延ではなく「早発」(つまり早く出発してしまった)ことに対する謝罪だそうです。日本人でもびっくりする人が多いのではと思いますが、海外のライターがこのニュースから、日本文化を考察しています。

..., the fact that Japanese companies care so much about customer satisfaction, ... and are willing to offer a sincere apology even for understandable inconveniences is, really, one of the most beautiful parts of Japanese society, ...

「日本企業が顧客満足をとても大切にしていること、そして許容範囲ともいえる問題に対してさえ真摯(しんし)に謝罪をすることは、間違いなく、日本社会の最も美しい部分である」

ほんの20秒の違いでキレる日本人が多すぎるからかもしれませんが…。 www.businessinsider.com

編集:GOTCHA! 編集部

GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。

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