英語で「怒る」はangryだけじゃない!12の表現を徹底解説

英語で「怒る」といえばangryが真っ先に思い浮かびますよね。でも実は、怒りの強さやニュアンスによって表現は大きく変わります。本記事では、基本のangryから強い怒りを示すfuriousやlivid、日常会話でよく使うannoyedまで、12種類の「怒る」を一挙に解説します。

基本の「怒る」英単語

まずは日常会話でよく使われる、基本の単語です。

angry

最も一般的な「怒っている」。感情の強さは中程度で、幅広い場面に使える。フォーマルにもカジュアルにも通じる基本表現。

  • She was angry with her brother.
    彼女は弟に腹を立てていた。

mad

アメリカ英語では「怒っている」、イギリス英語では「気が狂った」という意味になる点に注意。日常会話では「すごく怒っている」という口語的な響きが強い。

  • He got mad when his phone stopped working.
    スマホが動かなくなって、彼はかんかんに怒った。

upset

「怒る」というより「動揺している」「気分が沈んでいる」など、感情の乱れ全般を表す。怒りよりもショックや悲しみが混じることが多い。

  • She was upset about the comment he made.
    彼の発言に彼女は動揺していた。

強い怒りを表す単語

怒りのレベルが強くなると、以下の表現が活躍します。

furious

「激怒している」「怒りで爆発しそう」という強い表現。体が震えるほどの怒りを指し、最上級クラスの怒りを表す単語。

  • He was furious about the delay.
    その遅れに、彼は怒りで我を忘れるほどだった。

livid

怒りで顔色が変わるほど激しい怒り。書き言葉で使われることが多く、感情のコントロールを失っている状態を示す。

  • He was livid when he found out about the mistake.
    そのミスを知ったとき、彼は顔を真っ赤にして激怒した。

    *lividはラテン語 lividus(鉛のような、青白い)に由来し、もともとは「怒りで血の気が引く」「顔が青ざめる」という意味。

outraged

「不当な扱い」「不正」などに対する社会的・道徳的な怒り。個人的な苛立ちではなく「これは間違っている!」という義憤の感情を伴う。

  • The citizens were outraged by the unfair decision.
    市民たちは、その不公平な決定に強い憤りを感じた。

enraged

rage(激怒)が語源。コントロール不能なほどの怒りを表す。人の行動や言葉によって引き起こされる強い怒り。

  • She was enraged when she discovered the truth.
    真実を知ったとき、彼女は怒りで我を忘れた。

軽い怒り・日常会話で使う単語

「ちょっとムッとする」「イライラする」といった場面ではこちら。

annoyed

「ちょっとイラっとする」軽い怒り。相手の行動や状況が自分の邪魔をしたときなど、日常的な小さな苛立ちに使う。

  • She was annoyed by the noise.
    彼女はその騒音にうんざりしていた。

irritated

「神経を逆なでされるようなイライラ」。annoyedよりもやや強く、継続的に不快感が続くときに使われる。

  • I’m irritated by his attitude.
    私は彼の態度にイライラしている。

pissed off(口語)

非常にカジュアルで強めの表現。「ムカつく」「ブチ切れた」に近い。友人同士の会話ではよく使うが、フォーマルな場面では避ける

  • I was really pissed off when he canceled.
    彼がキャンセルしたとき、マジでムカついた。

さらに知っておきたい表現

resentful

「心の奥にわだかまりを抱える怒り」。すぐに爆発する怒りではなく、過去の出来事への不満や恨みを長く引きずるイメージ。

  • He felt resentful after being passed over for promotion.
    昇進を逃したことを、彼はいつまでも根に持っていた。

cross(イギリス英語)

主にイギリス英語で使われる「軽い不機嫌」。親が子どもを軽く叱るときなど、穏やかな怒りを表す。かわいらしい・柔らかい印象を与える。

  • Don’t be cross with me, I didn’t mean to break it.
    怒らないでよ、わざと壊したわけじゃないんだ。

ミニクイズで確認!

次の文脈で最も自然な単語はどれでしょう?

  1. 「彼女は宿題を忘れて先生に激怒された」
    A. annoyed
    B. furious
    C. upset
    D. cross

  2. 「そのニュースを聞いて人々は不当だと強く憤った」
    A. outraged
    B. irritated
    C. mad
    D. angry

  3. 「バスが遅れて私はちょっとイライラした」
    A. livid
    B. enraged
    C. annoyed
    D. furious

(答え:1-B, 2-A, 3-C)

まとめ

「怒る」と一口に言っても、英語には強さや状況ごとに細かく表現できる単語が数多くあります。

  • 基本は angry/mad /upset
  • 強い怒りは furious/livid /outraged
  • 軽いイライラは annoyed/irritated

これらを状況に応じて使い分ければ、あなたの英語表現力は一段と自然で豊かになります。

さて、あなたはいくつ知っていましたか?

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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