「やっぱりね!」「やっぱり〇〇だよ」と英語で伝える言い方は?【スティーブ・ソレイシィ】

スティーブ・ソレイシィさんの大ベストセラー『英会話なるほどフレーズ100』がシリーズ累計で発行部数100万を突破しました。そんな「なるほどフレーズ」シリーズから、この連載では英語の「使える裏技」を毎週ご紹介します。第9回は「ほらね、やっぱり」をお届けします。

こんにちは。スティーブ・ソレイシィです。

「やっぱり」という気持ちを表す英語表現は、返事のように短く一言でいう言い方と、文の中で使う場合があります。

「やっぱりね」の一言は、この2つのフレーズが定番

That figures.
やっぱりね!

一言で「やっぱりね」という場合は、That figures.と、I knew it. の2つの定番な表現があり、どちらも感情を表現するニュアンスがあります。

英語の figure outには「分かる、突き止める」という意味 があるので、そこから That figures. が「やっぱり」になります。起こるべくして起こったときに、「ほらね、やっぱり」とか「あー、やっぱり」というニュアンスで使います。よくないことが現実になったような場合にも使います。

I knew it. は、Billy is going out with Jane.(あの二人は付き合っている)と聞いて想像した通り、「やっぱり!」と思ったときに使います。おいしいと評判の店に行って「やっぱりおいしい」と思ったときなどにも、 I knew it. と言います。これは、 I knew this would be delicious. を短くした言い方です。

よく似た表現に I knew that! がありますが、これは「そんなことなら知っていたよ」というニュアンスになります。

「やっぱり~だよ」と伝えるときは I を主語にして I think ~. が定番

I think this one is better.
やっぱり、こっちの方がいいよ。

「やっぱり~だよ」と伝える日常表現は、I think ~. を使います。

インターネット上ではインパクトのあるフレーズがいくつも紹介されていますが、それらの中から自分の言いたいことにぴったり当てはまる表現でない限り、勉強してもなかなか身に付きません。

as thought(思った通り)、as I expected(期待した通り)などのフレーズもありますが、 意見を伝えたい場合は主語を I にして I think ~. (やっぱり私は、こう思う)と言いましょう。自分が話したり書いたりするときに、迷わず広く使えるとっておきの◎表現です。意見を述べるときの得意表現としてこの表現さえ押さえておきましょう。

今日の英会話

A : It’s Friday night and it’s really last minute, so we couldn’t get a reservation anywhere.
B : That figures.
A : 金曜日の夜でかなりギリギリだからどこも予約取れませんでした。
B : やっぱりね。

EXERCISES

「やっぱり」を場面に合った英語で言ってみましょう。

1 相手が It’s still raining. Are you going to the library today?(まだ雨が降ってるよ。今日は図書館に行くの?)に対する返事は?
2 相手が Their stock went down 22 points.(あの会社の株価が22ポイント下がったよ)と言ったのに対して「やっぱりねえ」。

解答例は記事の最後をご覧ください。

※ 本記事は『英会話なるほどフレーズ100』の内容をもとに構成しています。

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『英会話なるほどフレーズ100』ってどんな本?

不思議なことに、日本人はネイティブが知らないようなイディオムやアクセントを知っている・・・。

日本人に英語を教えている著者が「これだけでいいよ!」「もっと簡単な英語で話そう!」をポリシーに、アメリカ人が赤ちゃんのときから聞かされ成長とともに身につけた100の表現を集めて解説しています。

掲載された基本フレーズ100とその発展フレーズ100は、簡単だけれども応用範囲が広い表現で、使えば使うほど味がでるものばかり。「これだけで伝えられるんだ」という開放感を感じて、英語の本当の楽しさを見出しましょう。

EXERCISESの解答例

1 I think I’ll stay home today.
2 That figures.

Steve Soresi
スティーブ・ソレイシィ(Steve Soresi)

アメリカ・フロリダ州出身。1990年英語指導助として岐阜県に初来日。1998年早稲田大学大学院政治経済学部でマスコミュニケーション理論を学び同大学院修士課程を修了。2009年青山学院大学大学院国際政治学研究科博士課程を修了。拓殖大学、東洋英和女学院大学の専任講師を経て、2011年ソレイシィ研究所(株)を設立。現在、同研究所の代表として日本の「英語が使える国の仲間入り」を目指した英語教材の企画開発、英語教授法の研究と人材育成、英会話コーチ、セミナー、公演などを行っている。BBT大学教授。NHKラジオ第2放送「英会話タイムトライアル」講師(2012年4月~現在)。

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