「さじを投げる」という日本語の慣用句は、困難な状況に直面した際に、途中で諦めたり、努力を放棄したりすることを指します。英語でこのニュアンスを伝えるフレーズと例文を紹介します。
目次
「さじを投げる」は英語で?
「さじを投げる」とは、ある目標や課題に対して、途中で諦めたり、努力を放棄したりすることを表現します。「さじを投げる」を直訳すると、throw in the spoonとなりますが、これでは相手に理解されない可能性が高いです。英語ではgive upやquitといったフレーズが、「さじを投げる」と同様の意味を持っています。
give up
give upは、「諦める」という意味を持つおなじみの表現です。これは、あることを達成しようとする努力を放棄する際に使用されます。
He gave up on his dream of becoming a professional musician and pursued a different career.
彼にはプロのミュージシャンになるという夢があったが、さじを投げて異なるキャリアを追求した。
例えば、大学で難しい授業を取っていたけれど、最終的に諦めて履修を止めた場合、He gave up on the challenging course at university.と表現できます。
quit
quitも「辞める」や「脱退する」という意味を持つ表現で、「さじを投げる」を英語で伝えたい場合に使えます。これは、ある活動や仕事から離れる際に使用されます。
She quit her job because she couldn't handle the stress anymore.
彼女は仕事のストレスに耐えられなくなり、さじを投げた。
例えば、難しいプロジェクトに取り組んでいて途中で諦める場合、She quit the challenging project halfway through.と言えます。
「さじを投げる」に近いその他の表現
「さじを投げる」という表現には、挑戦を放棄する意味が含まれることもありますが、そのニュアンスを持つ英語表現を紹介します。
throw in the towel
throw in the towelは、「タオルを投げる」という意味で、ボクシングなどの試合で、タオルを投げて棄権を宣言することから転じて、諦めを表現する表現です。
After hours of trying to repair the old computer, he finally threw in the towel and decided to buy a new one.
古いコンピュータを修理しようと何時間も努力した後、彼はついに諦め、新しいものを買うことに決めた。
call it a day
call it a dayは、「その日を終える」という意味で、特定の活動や作業を終了することを指します。
They had been working on the project for hours when they decided they’d call it a day and continue the next morning.
彼らは何時間もプロジェクトに取り組んでいましたが、その日を終え、翌朝に続けることに決めました。
give it up as a bad job
give it up as a bad jobは、「断念」という意味で、成功の見込みが低い場合に諦めることを表現します。
After multiple attempts to fix the leak, they gave it up as a bad job and called a plumber.
漏れを修理しようと何度も試みた後、彼らは諦め、配管工を呼びました。
まとめ
この記事で紹介したように、「さじを投げる」という表現はさまざまな英語で伝えることができます。物事に挑戦したのちに諦めたり、努力を放棄したりする状況で、適切な表現を選びましょう。そして、諦めることは必ずしも失敗を意味しません。前向きに、自信を持って英語で伝えられるようになるとよいですね!
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