「わざわざ」という言葉は、他人が特別な努力をして何かをしてくれたことに対して、感謝の気持ちを表現する際に使われます。この表現を英語でどう伝えればよいのでしょうか。いくつかの表現とその例文を紹介します。
目次
「わざわざ」は英語で?
「わざわざ」と同様の気持ちを英語で表現するには、次のようなフレーズがよく使われます。
go out of one’s way
go out of one’s wayは、直訳すると「自分の道から外れて」という意味で、「わざわざ」というニュアンス伝えるために使われます。他の人が特別な努力をして何かをしてくれたことを指摘し、感謝する際に適しています。
She went out of her way to help me.
彼女はわざわざ私を助けてくれた。
He went out of his way to find the book I was looking for.
彼はわざわざ私が探していた本を見つけてくれた。
They went out of their way to make us feel comfortable.
彼らは私たちが快適に感じるよう、わざわざ努力してくた。
take the trouble
take the troubleは直訳すると「面倒を負う」で、これも「わざわざ」という気持ちを表すのに適しています。
Thank you for taking the trouble to bring this to me.
わざわざこれを持ってきてくれて、ありがとう。
I appreciate you taking the trouble to cook for us.
私たちのためにわざわざ料理をしてくれて、ありがとう。
It was nice of you to take the trouble to call.
わざわざ電話してくれて、ありがとう。
to make a special effort
to make a special effortも、「わざわざ」と同じニュアンスを持つ英語です。直訳すると「特別な努力をする」という意味になります。
He made a special effort to come to my party.
彼はわざわざ私のパーティーに来てくれた。
They made a special effort to support us when we had no money.
お金がなかったとき、彼らはわざわざ私たちを支援してくれた。
She made a special effort to finish the project on time.
彼女はプロジェクトを時間通りに終えるよう、多大な努力をしてくれた。
botherを使った表現
botherは通常、何かの努力や手間をかけること、または迷惑を表すために使われる言葉です。それはしばしば少し否定的な意味合いを持っていて、例えば、何かが面倒であることや、何かに手間をかけることが煩わしいことを表すのに使われます。例えば、誰かが別の人に迷惑をかけた場合、I didn’t mean to bother you.(あなたに迷惑をかけるつもりはありませんでした)と言うことができます。
しかし、感謝の意を示す際に、botherを使って「わざわざ」という意味を表現することも可能です。この場合、否定的なニュアンスは少なく、むしろ誰かが特別な努力を払って何かをしてくれたことに対する感謝を表現するのに使われます。
I appreciate you bothering to check on me.
私の様子を見にわざわざ来てくれてありがとう。
Thank you for bothering to help.
わざわざ手伝ってくれてありがとう。
「わざわざ」を意味するその他の表現
「わざわざ」と同様のニュアンスを持つ英語は、その他にもいくつかあります。
bend over backwards
bend over backwardsは「後ろに倒れるほど努力する」と直訳できます。人々が他人のために特別な努力をすることを表します。
She bent over backwards to make sure we had all the ingredients we needed for the recipe.
私たちがその料理に必要な食材を、彼女はわざわざ提供してくれた。
move heaven and earth
move heaven and earthは、「天と地を動かす」と直訳でき、非常に困難な努力をすることを示します。
He moved heaven and earth to secure front-row tickets for the concert.
コンサートの最前列チケットを確保するために、彼は全力を尽くしてくれた。
pull out all the stops
pull out all the stopsというフレーズは、元々はオルガンの演奏に関連しています。オルガンには音量や音色を制御するための「ストップ」と呼ばれるレバーがあります。これらのストップを全て引き出す(pull out)ことで、オルガンは最大の音量と力強さで演奏することができます。これが比喩(ひゆ)的に使われ、目標を達成するために最大限の努力をすることを意味しています。
They pulled out all the stops to make his birthday party a success.
彼の誕生パーティーを成功させるため、彼らは最大限の努力をした。
まとめ
「わざわざ」という日本語のニュアンスを伝える英語を、いくつか紹介しました。文脈や感謝の度合いに応じて、適切な表現を選んで、「わざわざ」という感謝の気持ちを、ぜひ英語でも伝えてみてください。
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