「耳が痛い」は英語でなんて言う?

自分の弱点への指摘や忠告を聞くのがつらいことを表す「耳が痛い」は、直訳するとMy ears hurt.ですが、それでは本当に耳が痛いのかと誤解される可能性があります。さて、英語で「耳が痛い」は、なんと言うでしょうか。

「耳が痛い」を英語で表現すると

他人の言葉が自分の弱点への指摘や忠告を聞くのがつらいことを表す「耳が痛い」は、英語ではhits a sore spotがぴったりなフレーズです。

hit a sore spot

hit a sore spotは、直訳すると「痛い所を突く」という表現で、他人の言葉が自分の弱点への指摘や忠告を聞くのがつらいことを表します。例文を見てみましょう。

Her pointing out my failure really hit a sore spot.
私の失敗に対する彼女の指摘は、本当に耳が痛かった。

His constant criticism of my appearance always hits a sore spot.
彼の外見についての絶え間ない批判は、いつも耳が痛い。

「耳が痛い」に近いその他の表現

hit a sore spot以外にも、英語には「耳が痛い」と同じような意味を持つ他の表現があります。

hit too close to home

hit too close to homeのhome(家)は実際の家を指すのではなく、より個人的なニュアンスで使われ、「身につまされる」「痛いところ疲れる」という意味になります。例えば、誰かがあなたの過去の失敗に言及したとき、それが個人的な体験や感情に直接関連しているため、「家に近過ぎる」と感じるということです。

Her remarks about being financially responsible hit close to home because I’m struggling with debt.
経済的な責任を持つことについての彼女の発言は、私が借金で苦しんでいることもあり、耳が痛かった。

His joke about being unemployed hit too close to home since I only just lost my job recently.
失業中という彼の冗談は、最近職を失った私には耳が痛かった

make one’s ears burn

make one’s ears burnは、直訳すると「耳を燃やす」になります。日本語の「耳が痛い」状況の他に、悪口や避難に対して怒りや不快を感じるときにも使えます。訳は、文脈に応じて「耳が熱くなる」「カッとなる」などが考えられます。

Her gossiping about me made my ears burn with embarrassment.
彼女が私についての噂話を広めたから、恥ずかしくて耳が熱くなった。

Her condescending remarks during the meeting made my ears burn with frustration.
彼女の会議中の高圧的な発言にいら立ち、カッとなった。

be ashamed to hear

be ashamed to hearは、直訳すると「聞くのが恥ずかしい」です。このフレーズは通常、自分の行動や状況について他人から聞かされ、それに対して恥ずかしいと感じるときに使われます。

She was ashamed to hear about her son’s misbehavior at school.
彼女は息子の学校での問題行動について聞いて、耳が痛かった。

I was ashamed to hear that I’d hurt her feelings.
私が彼女の気持ちを傷つけたと聞いて恥ずかしかった。

strike a nerve

strike a nerveは「神経に障る」という意味です。他人の言葉や行動が特定の敏感なトピックや問題に関連していて、それによって感情的になる、または不快に感じるときに使われます。文脈によって「耳が痛い」と訳すことも可能です。

His comments on my recent performance at work struck a nerve since I knew I could have done better.
彼が私の最近の職場での仕事ぶりについてコメントしたのは、もっとうまくできたと知っていたので、耳が痛かった。

When he brought up my past mistakes, it struck a nerve.
彼が私の過去の過ちを持ち出したとき、私は神経を逆なでされた。

まとめ

「耳が痛い」という感覚を英語で表現する方法を紹介しました。直訳はMy ears hurt.ですが、これだと誤解される可能性があります。hits a sore spotやhit too close to homeなど、この記事で取り上げたフレーズを使って、「聞きたくなかった」というの感覚を適切に表現してみましょう。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

トップ写真:Hunter JohnsonfromUnsplash

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