何かを見て欲しくなる、またはうらやましく感じるもの・・・。でも、今の自分には必要がない、または取り扱いを避けるべきもの。そんなものを「目の毒」と呼びます。では、この日本語のニュアンスを英語でどのように伝えるのが適切でしょうか。さまざまな表現を例文とともに紹介します。
目次
「目の毒」とは?
「目の毒」とは、何かを見たときにとても欲しくなったり、うらやましく思ったり、自分にとっては良くないと感じるものや状況を指すときに使う言葉です。例えば、ダイエット中の人がおいしそうなケーキを見ると、それを「目の毒」と感じるかもしれません。
「目の毒」を英語で言うと?
英語で「目の毒」のニュアンスを伝える表現は、直訳ではありませんが、次のような言い方が可能です。
too tempting
temptingは「誘惑する」という意味で、何かが非常に魅力的で、それにあらがうのが難しいと感じるときに使います。
That cake looks too tempting for me right now.
そのケーキは今、私にとって目の毒だ。
hard to resist
resistは「抵抗する」という意味です。hard to resistで、何かにあらがうのが難しいと感じる気持ちを表現できます。
Those sale signs are hard to resist even though I’m trying to save money.
節約しようとしているのに、あのセールの看板は目の毒だ。
a real tease
動詞のteaseは「~をいじめる、~をからかう」といった意味ですが、ここでは名詞で「誘惑するもの」という意味を持っています。
Having an ice cream shop next to the gym is a real tease.
ジムの隣にアイスクリーム屋があるのは、本当に目の毒だ。
「目の毒」に近いその他の表現
It’s torture!
「torture」は「拷問」という意味ですが、ここでは比喩的に「目の毒」という意味で使われます。
Seeing all this food when I’m fasting? It’s torture!
ファスティング中なのに、食べ物がこんなに目の前に?目の毒だ!
It’s killing me!
killing meは「私を苦しめる」という意味で、強く「目の毒」と感じるときに使います。
Walking past that bakery every morning is killing me.
毎朝そのパン屋の前を通るけれど、目の毒だ。
「目の毒」に関連するちょっと面白い英語スラング
a kid in a candy store
a kid in a candy storeは、子供がお菓子の店に入ったときのような興奮や喜びを表す表現です。
Whenever I go to Akihabara Electric Town, I feel like a kid in a candy store.
秋葉原の電器街に行くと、私はいつもお菓子屋に入った子供のように感じる。
eye candy
eye candyは、視覚的に楽しめるものの、その魅力には表面的で、深い意味や価値が必ずしも伴わなわないことを示唆します。「目の毒」とは少しニュアンスが異なりますが、上のフレーズにcandyが出てきたので、併せて紹介しておきます。
That new sports car is pure eye candy. I know it would be a waste of money, even if wish I could afford one!
あの新しいスポーツカーは見た目が魅力的なだけだ。買えたとしても無駄遣いになるだろう。
まとめ
「目の毒」という日本語の表現を英語で伝える方法を紹介しました。状況や文脈に応じて、これらの表現を使い分け、皆さんにとって「目の毒」は何かを、英語で正確に伝えてみましょう。
トップ写真:Chip Vincent from Unsplash
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