「塩対応」は英語でなんて言う?

「塩対応」とは、他人とのコミュニケーションや態度が冷たい、無愛想であることを指す言葉。英語でこのニュアンス表現するにはどうしたらよいでしょうか。例文と併せて紹介します。

「塩対応」は英語で?

「塩対応」とは、他人とのコミュニケーションや態度が冷たい、無愛想であることを指します。英語では、cold responseやdistantなどのフレーズが、これと同様のニュアンスを持っています。

cold response

このフレーズは非常に一般的で、「塩対応」という意味で使用されます。

He gave me a cold response when I tried to talk to him.
彼に話しかけたとき、彼は塩対応だった。

After years apart, her cold response was the last thing I expected.
久しぶりに会ったのに、彼女の塩対応は本当に予想外だった。

coldは「態度が冷たい」という意味ですが、unfriendly(よそそよしい、無愛想な)と置き換えることもできます。

Her unfriendly response made me feel unwelcome.
彼女の塩対応は私を嫌な気持ちにさせた。

distant

「遠く」や「距離がある」という意味のdistantですが、人の態度について「よそよそしい」「冷ややかな」と言うときにも使えて、「塩対応」に近いニュアンスになります。

He’s been distant lately. I wonder what’s wrong.
最近彼は塩対応だ。何かあったのだろうか。

We used to chat a lot, but he’s been distant at school recently.
以前はよく話していたのに、最近の彼は学校で塩対応だ。

「塩対応」に近いその他の表現

「塩対応」に似たニュアンスを持つ表現は他にもあります。以下はその一部です。

standoffish

この言葉は、人が他人との関わりを避ける様子を表すときに使えます。人の態度がよそよそしいことを表す名詞standoffに形容詞化語尾の-ishが付いた口語表現です。

She’s always been a bit standoffish around strangers.
彼女は見知らぬ人に対して、いつもよそよそしい。

aloof

aloofは気持ちが近くにない様子や、素っ気ない態度であることを表す形容詞です。

Even at the party, he was aloof when I spoke to him.
パーティーのときでさえ、彼は話し掛けると素っ気なかった。

give the cold shoulder

cold shoulderは冷たい態度のことで、give the cold shoulderで「無視する」とか「冷たくあしらう」といった意味になります。誘いなどを断るときに使う日本語「ひじ鉄砲」も、これに近い表現かもしれません。

I tried to engage her in conversation, but she gave me the cold shoulder.
会話に引き込もうとしたが、彼女は私を冷たくあしらった。

icy

icyは文字通り「氷で覆われた」「ひどく寒い」という意味です。人の態度が冷たいことを指す際にも使えます。

His icy demeanor made everyone uncomfortable.
彼の冷淡な態度は、皆を不快にさせた。

frigid

「極寒の」という意味のfrigidは、温かみのない態度や冷ややかな行動を描写するときに使えます。

She had a frigid reaction to my proposal.
私の提案に彼女は冷ややかな反応をした。

brush off

brush offは「ブラシで払いのける」という意味で、他人の話や提案を軽視したり、無視したりする行動を指します。

I tried to give her some advice, but she just brushed me off.
彼女にアドバイスをしようとしたけれど、彼女は私を無視した。

まとめ

「塩対応」に遭遇すると、心が傷つくこともあるかもしれません。しかし、相手の対応が冷たく感じられたとしても、それは一時的なものかもしれません。そんなときには、この記事で紹介した英語のフレーズを思い出しながら、物事を冷静に見つめる時間を取るのも一つの方法ですね。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

トップ写真:Jason Tuinstra from Unsplash

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