英語講師の遠山 顕さんに、上手な会話のヒントとなる洗練フレーズ100のうち、本記事では相手の話を受けて会話を広げる18のフレーズを教えていただきます。
目次
say、tell、mentionで相手の話の内容を受ける
上手に会話を進めるには、相手の話をしっかり聞いている姿勢を示すのも大切です。相手の話の内容を受ける際に使える表現を紹介します。
Now, you mentioned ...
・・・の話が出ましたが
mentionは、「言及する」という意味の語で、会議などフォーマルな場でよく使われる。
You’ve said that ...
・・・とおっしゃいましたね
sayは、ごく一般的なトーン。
You once told me that ...
以前・・・とおっしゃいましたね
tellは、tell me、tell everyoneなど、伝える相手(目的語)が必要。
You mentioned earlier that ...
・・・と先ほどおっしゃいましたが
earlier(先ほど、前に)は、もちろんsayなどの場合にもYou said earlier ...と使える。
speaking of、that reminds meで新しい話題を提供する
And then speaking of ...
それで、・・・といえば
「~といえば」と言って自分の話したい話題に転換する便利なフレーズ。Speaking of から始めてもいいが、実際の会話の流れではAnd thenなどの言葉を添えると言いやすいだろう。相手や第三者の話・情報をきっかけに話題を切り出すのも、スムーズな会話を演出するテクニック。情報源を示しながら話をすれば、説得力を持たせることもできます。
That reminds me (that) ...
それで思い出したんだけど・・・
話の流れから思いついたことを、新しい話題として導入するフレーズ。That reminds me.と言い切って、新しい文で始めることが多い。また、そのまま、That reminds me of something that happened when I was in Guam ...(それを聞いて、グアムにいたときに起こったことを思い出したのですが・・・)と、ofで続けることもできる。
look、hear、sayなどで第3者から聞いた話を広げる
If you look at it that way ...
うわさによると・・・
相手の話を前提として、「それなら、こういうことも言えるのではないか」と第3者から聞いた話で会話を広げるフレーズ。必ずしも自分は同意していないというスタンスでも使えるし、客観性を持たせるためにも使える。
I’ve heard people say (that) ...
・・・と聞きます
I’ve heardは「私はこれまでに聞いたことがある」という意味合いで、特定しない「誰か」をpeopleで表したもの。
I’ve heard here in Japan (that) ...
日本では・・・と聞きましたが
... is what I’ve heard.
・・・と聞いたのですが。
文頭でWhat I’ve heard is ...としてもよい。
People always say (that) ...
人は皆・・・と言いますが
不特定多数のpeopleを使い、alwaysを続けて、「あちらこちらで聞くのだが」というニュアンス。
The rumor is that ...
うわさによると
rumor(うわさ)を使った代表的なフレーズ。同じような意味でThe rumor has it that ... という言い方もできる。
It does seem that people tend to ...
どうやら人は・・・みたいですね
readで自分が得た情報に関して語り始める
I read that ...
・・・と読んだことがありますが
代表的なパターン。I read that の後に、読んだものを示す。「ある記事で読んだ」と言いたいなら、I read in an article that ...などとすることができる。
From what I’ve read, it sounds like (that) ...
私が読んだものからは・・・のようですが
I was interested to read that ...
・・・を興味深く拝読しました。
「~ということを興味深く読みました」ということ。readの後にthis book about ~(~に関するある本)、this article(この記事)など具体的な対象を持ってくることもできる。
showで調査や研究結果などを具体的に示す
A recent opinion poll showed that ...
最近の世論調査によれば・・・
X showed/shows that ...のパターンで、Xに調査や研究成果などを入れることで、その結果を具体的に示すことができる。According to ~(~によれば)と言うと、フォーマルな響きになる。
understandで自分が理解していることを示す
From what I understand of ...
・・・について私が理解しているのは
ofの後にはthe situation(状況)、the research(調査)などの具体的な対象を導入しよう。
次回は相手に話を振るフレーズご紹介します。どうぞ、お楽しみに。
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