「そんなことないよ」は日常会話で頻繁に使われるフレーズですが、英語に訳すとなるとちょっと難しいかもしれません。本記事では、「そんなことないよ」の英語表現を3つの主要なシチュエーションに分けて見ていきます。
どんなときに「そんなことないよ」と言う?
日本語で「そんなことない」と言う場合、幾つかのケースが考えられます。そこで今回は、「自分を謙遜する」「相手の懸念や心配を和らげる」そして「誤解を解く」の3つの場面を取り上げて、英語でどう言えばよいかを考えてみたいと思います。
まず、「(全然)そんなことない」は、相手の発言を否定する意味合いで使いますから、文脈を考えなければ、次のような英語が相当します。
Not at all.
I wouldn’t say that.
That’s not true.
No way.
Absolutely not.
もちろん、他にもさまざまな英語表現があります。次に、上に挙げなかったものを含め、シチュエーションごとに会話の形で用例を見ていきましょう。
自分を謙遜する
自分の能力や才能を褒められたとき、つい自分を謙遜してしまう・・・という人は多いのでは?ここでは、そんな状況で言う「そんなことない」を紹介します。
A: You’re really good at cooking.
B: Not at all. I still have a lot to learn.
A: 本当に料理が上手だね。
B: そんなことないよ、もっと勉強しないと。
A: You’re an amazing artist!
B: I wouldn’t say that. There are so many artists far better than me.
A: 君ってすごいアーティストだね!
B: そんなことないよ、僕よりいいアーティストはとてもたくさんいる。
A: You’re such a natural at coding. You could work for a top tech company!
B: Oh, I wouldn’t go that far. I still have a lot of improving to do.
A: 君は本当にプログラミングが得意だね。ITのトップ企業で働けるくらいだよ!
B: そんなことないよ。もっとうまくならないとね。
相手の懸念や不安を和らげる
特に困難なタスクや新しい環境に直面しているときには、自信を失ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、「そんなことないよ」と言って、相手の不安を和らげてあげましょう。
A: I’m taking too long to finish this project. I must be a burden.
B: That’s not true. You’re doing your best.
A: このプロジェクトの完成に時間がかかり過ぎている。迷惑をかけているんじゃないかな。
B: そんなことない。君は最善を尽くしているよ。
A: I’m so sorry, I'm always messing up.
B: Don’t be so hard on yourself. Everyone makes mistakes.
A: すみません、いつも失敗ばかりして。
B: そんなことないさ。失敗は誰でもするものだ。
A: I’m always saying the wrong things.
B: No, you’re not. You’re doing just fine.
A: いつも間違ったことを言っちゃう。
B: そんなことないって。大丈夫だよ。
誤解を解く
相手の誤解を解き、安心してもらいたいときに使う「そんなことない」の会話例を紹介します。
A: You’re mad at me, aren’t you?
B: No, not at all. I was just having a bad day.
A: 怒ってるよね?
B: そんなことない。ちょっと嫌なことがあったんだ。
A: You hate me, don’t you?
B: No way, we’re friends.
A: 僕のこと大嫌いでしょ?
B: そんなことないよ。友達じゃないか。
A: You didn’t seem to eat much at dinner. Was it because of my cooking?
B: Absolutely not. Your cooking is great. I just wasn’t very hungry tonight.
A: 夕食のときにあまり食べていなかったみたいだけど。私の料理のせい?
B: そんなことない。すごくおいしいよ。今夜はあまりおなかが減っていなかったんだ。
まとめ
「そんなことない」というフレーズは、自己謙遜、他人の不安を和らげる、誤解を解くといったさまざまな状況で使用されます。本記事で紹介したバリエーション表現を使い分け、相手を安心させてあげましょう。
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