月刊『ENGLISH JOURNAL』の人気コーナー「Mystery Speakers」。過去に掲載した問題を聞いてGuess what‘s talking!(何が話しているか当てましょう!)。訳や音声、正解などもこちらからご確認ください。
トークを聞く
音声を聞いてみましょう。
問題を聞く
Q1~3に答えましょう。「何」が話しているか分かりますか?
Q1 Where is the speaker?
a) In a doctor’s office
b) In a toolshed
c) In a restaurant
d) In an electronics shop
Q2 What does the speaker not like?
a) Being close to people
b) Being hung around his owner’s neck
c) Being put in his owner’s ears
d) Being cold
Q3 Who is speaking?
スクリプトを読む
問題のスクリプトを見ながら、音声を聞いてみましょう。
「A Friendly Tool」
Well, hello, there. Come on in. How are you feeling? Well, ➊never mind. We’re here to help ➋sort that out — my owner and I, that is. Mostly him, if I’m being fair. But I’m certainly here to help. I suppose that ➌not too many people are happy to see me. After all, they’re usually not that happy to be in this office ➍in the first place. And some of my owner’s tools can be a little scary. But, to be honest, I’m probably the least scary of them all. I think that’s why my owner hangs me around his neck most of the time.
Most people think that ➎I’m only concerned with people’s hearts. But the truth is that I can check the health of your lungs, your ➏gastrointestinal system — that’s your stomach and ➐intestines — and, ➑believe it or not, I can even check the size of your ➒liver. Not bad for a few tubes and a simple kind of microphone. I don’t even need electricity!
I’m made of a little bit of rubber, a little bit of metal and a tiny little bit of plastic inside. That’s it. Simple, ➓right? Of course, you and I are going to have to get close for me to do my job. It won’t hurt or ⓫pinch, although it might be a little bit cold. Usually, my owner will press me up close to your ⓬ribs and ask you to breathe. At the same time, he sticks my other ends into his ears — which, I ⓭have to admit, is a little ⓮gross. But, hey, it’s all ⓯in the name of helping people.
So, don’t worry. I ⓰don’t bite. Just tell my owner what the problem is (he is a doctor after all!), and I’m sure we can help make it better.
語注を確認する
➊ never mind 心配するな、気にするな
➋ sort ~ out ~を解決する
➌ not too ~ あまり~でない
➍ in the first place 最初に、そもそも
➎ be concerned with ~ ~に関心がある
➏ gastrointestinal system 消化器系
➐ intestine 腸
➑ believe it or not 信じられないような話ですが、まさかと思うでしょうが
➒ liver 肝臓
➓ , right? ~だね? ★念を押す言い方。
⓫ pinch つまむ、締め付ける
⓬ rib 肋骨
⓭ have to admit . . . ・・・と認めざるを得ない、正直に言うと・・・だ
⓮ gross 気持ちが悪い、嫌な
⓯ in the name of ~ ~という名目で
⓰ don’t bite ★「かみつかない」から転じて「近くに寄っても大丈夫だ」の意。
訳を確認する
訳を確認し、もう一度音声を聞いてみましょう。
「優しい道具」
はい、こんにちは。さあ、入って。調子はいかがですか?ほら、心配しないで。私たちはなんとかするためにここに居るのですから。私たちというのは、私と私のご主人です。ほとんどご主人の仕事ですがね、正しく言うと。でも私だって、しっかり頼りになるんですよ。私に会って喜ぶ人はあまり多くないと思います。だってそもそも、この部屋に来ること自体、普通はそんなにありがたくないですからね。それにご主人の道具の幾つかは、ちょっと不気味かもしれません。でも率直に言って、この中ではおそらく、私がいちばん怖くはないでしょう。だからご主人はほとんどいつも私を首にぶら下げているのだと思いますよ。
私が関心があるのは皆さんの心臓だけだとほとんどの人は思っています。ところが本当のところ、私は肺や消化器系─というのは胃や腸のことですが─の健康状態もわかるんです。それから、まさかと思うでしょうが、肝臓の大きさだって確認できます。数本のチューブと簡単なマイクだけにしては悪くないでしょう。私には電気さえ必要ないんです!
私は少量のゴムと少量の金属でできていて、とても小さなプラスチックが中に入っています。それだけです。シンプルでしょう?もちろん、私が仕事をするには、あなたと私が近寄る必要があります。痛くしたり、はさんで締め付けたりなんかしません。ちょっと冷たいかもしれませんがね。たいてい、ご主人があなたの肋ろっ骨こつの近くに私を押し当てて、あなたに呼吸するように言います。そのときにご主人は私の反対側の端を自分の両耳に押し込みます─正直に言うと、これはちょっと嫌なんですが。いえ、でも、すべては人助けのためです。
ですから大丈夫。安心してこちらに来て、私のご主人に困っていることを相談してください(なんといっても彼は医者なんです)。よくなるように、私たちが必ずお手伝いできますから。
問題・訳と正解
Q1 Where is the speaker?
(話し手はどこにいますか?)
a) In a doctor’s office(診察室)→ 正解
b) In a toolshed(物置小屋)
c) In a restaurant(レストラン)
d) In an electronics shop(電子機器店)
Q2 What does the speaker not like?
(話し手が嫌いなことは何ですか?)
a) Being close to people(人のそばにいること)
b) Being hung around his owner’s neck(ご主人の首にぶら下げられること)
c) Being put in his owner’s ears(ご主人の耳に押し込まれること) → 正解
d) Being cold(冷たいこと)
Q3. Who is speaking?
(話しているのは、誰でしょう?)
A stethoscope(聴診器)
画像:Arek Socha from Pixabay、Jonathan J. Castellon from Unsplash 、Karolina Grabowska from Pexels
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