英会話で、「自分のリアクションって合ってるのかな・・・」と不安になったことはありませんか?連載「会話が弾む!リアクション英語」では、毎月、英会話コーチで大人気podcastのパーソナリティーでもある「英語のそーた」さんが、会話が盛り上がること間違いなしのリアクション方法をレクチャーします!今回は英会話レッスンで使えるリアクションフレーズをご紹介します。
英会話レッスンで使いたいリアクションフレーズ!
最近は英会話スクールに通わず自宅で受講できるオンライン英会話が普及し、英会話レッスンの選択肢も大きく広がりました。英語が話せるようになるためには、英語を「話さなければ」上達は見込めません。
ですが、 「英語が話せないから、英会話レッスンを受講するのはちょっと・・・」と躊躇(ちゅうちょ)されている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、そのように躊躇されている方にはもちろん、すでに英会話レッスンを受講されている方にもおすすめの、「英会話レッスンで使えるリアクション」をご紹介したいと思います。
前回の記事 で、「驚いたとき」「共感したとき」など、シーン別に分けてご紹介したリアクションフレーズたち。もちろん、あれらの英会話フレーズも英会話レッスン受講の際にお使い頂けます。まだ読まれてない方はそちらのフレーズもインプットしてみてください。
ej.alc.co.jpあいさつを乗り切ろう
とはいっても、英会話レッスンには日常会話にはない、独特の話の流れや、雰囲気、シーンというものもありますよね。その一つが始まりのあいさつでしょう。ということで、まずはあいさつシーンで使えるリアクションのご紹介です。この言葉さえ覚えておけばあいさつは乗り切れます。
Pretty good.さぁ、レッスンが始まりました。先生は必ずはじめに“How are you?”(元気ですか?)や“How’s it going?”(調子はどうですか?)と聞いてくるはずです。元気ですよ。
実はこの表現、 それほど相手は真剣に聞いていない ということはご存じですか?英会話における“How are you?” “How’s it going?”は、日本語でいう「やっほ?!」「よ!」のようなものです。
英会話に慣れていない方はここで「最近あったこと話さなきゃ」と焦ってしまい、「昨日わたしはスーパーに買い物に行ってパセリを買いまして、そのあとに銀行で150万を・・・」と語り出してしまうケースもしばしば。
この場面のあいさつはシンプルにまとめましょう。“Pretty good.”は非常に便利なフレーズで、ネイティブもあいさつの返しとしてこの表現を本当によく使います。
僕、そーたも日々英語のネイティブスピーカーとお仕事をする上で、“How’s it going?”と聞くことがあるのですが、9割の確率で“Pretty good.”と返ってきます。ですが、元気でないときももちろんありますよね?そんな場合のフレーズがこちら。
I’ve been busy lately.最近忙しくて。
I’m sick today, but I’m fine !9割の返答が“Pretty good.”ですが、残りの1割がこれらの表現です。今日は体調が悪くて・・・でも大丈夫!
もちろん人によって口ぐせは異なるので、いろいろな表現を使っていただいても構いませんが、 大切なことは「あいさつはシンプルに」終わらせるということ です。そういう意味では、ここまで紹介した3フレーズさえ覚えていれば、たいていのあいさつは乗り切れます。そしてこのあとに聞かれる かもしれない 質問がこれです。
▼上記で紹介した「あいさつを乗り切る表現」の解説付き音声はこちら!
最近の出来事を伝えよう
What’s new?これ以外の表現で聞かれることもあるかとは思いますが、たいていあいさつの次に来るのは「最近のできごと」に関する質問のはずです。ここで初めて、先ほどのパセリの例のようなお話をしてあげてください(笑)。何か最近ありましたか?
オンラインレッスンだけではなく、対面の日常会話でも、“How are you?”などのあいさつが終わったあとは、最近あったことをお互いに話し合うことが多いです。つまり、 大切なのは、レッスン前に「最近あった話」のネタを探しておくこと です。
そして、いよいよ英会話レッスンの本題に入っていくはずです。
この英会話レッスン中盤で使えるリアクションフレーズは、 第1回目の「目指せ、聞き上手!英語の相づちはどのタイミングで打つのがベスト?」 と 第2回目の「『ほんとそれ』『ご愁傷様です』って英語でなんて言う?シーン別・リアクションのフレーズ」 の記事でご紹介した表現を覚えていれば、たいていのリアクションはとれるはずです。
特に、“I see .”は鉄板フレーズとしてご紹介しましたよね。チェックできていない方は確認して、英会話レッスン中盤のリアクションに備えましょう。
▼上記で紹介した「最近の出来事にまつわる表現」の解説付き音声はこちら!
「とっさの瞬間」を乗り切ろう!
英会話レッスン中盤で頻繁に起こるシーンが一つあります。それは、 「先生と話すタイミングがかぶる」こと です。例えば、自分が何かを言おうとしたときに先生も話し始めてしまった。あるいは、その逆の場合もあるでしょう。そんなときに使えるフレーズがこちら。
I’m sorry to interrupt you.遮(さえぎ)ってすみません。
Go on .話を続けてください。
Go ahead .お 先に どうぞ。
Sorry, never mind.このようなとっさの瞬間のフレーズは、前もって準備をしていないと口から出てきませんよね。そして、これらのフレーズは先生との会話だけでなく、グループレッスンでほかの生徒さんと話すタイミングがかぶった場合にも使えます。すみません、やっぱりいいです。
※「私の言ったこと気にしないで!」「 先に 言って!」のニュアンス
実は僕は、本業でオンライングループレッスンをさせていただいていますが、そのレッスン内でも、生徒さん同士がお話しされるタイミングがかぶってしまうシーンを頻繁に目にします。なので、これらの表現は個人レッスンかグループレッスンかの形態を問わず、どなたにも覚えておいていただくことをおすすめします。
▼上記で紹介した「とっさの瞬間を乗り切る表現」の解説付き音声はこちら!
質問をしよう!
レッスンもいよいよ終盤にさしかかってきました。先生やほかの生徒さんのお話を聞いている中で、「質問をしたいなぁ」と思う瞬間も出てくるはずです。
あるいは、オンラインレッスンでは、その日にたまたま当たった先生がとてもおしゃべり好きで、こちらが止めなければ永遠と話していることがあるのも事実。
そのようなときに使える英会話フレーズがこちら。
Excuse me, can I ask you a question?すみません、質問してもいいですか?
Excuse me, can I say something?▼上記で紹介した「質問する表現」の解説付き音声はこちら!すみません、ちょっといいですか?
※相手が話している最中などに何かを言いたいときに使う表現
トラブルを乗り切ろう!
これまで学んできたリアクションフレーズで「なんとか乗り切れそう!」と胸を撫でおろしていたところ・・・先生の声が突然聞こえなくなってしまいました。
オンラインレッスンの場合、電波や機械トラブルに見舞われることもあります。そんなときにも冷静に対処ができるよう、フレーズをいくつか備えておきましょう。
I can’t hear you well .声がよく聞こえません。
We have a bad connection.電波が悪いです。
Could you say that again?▼上記で紹介した「トラブルを乗り切る表現」の解説付き音声はこちら!もう一度言ってもらえますか?
とにかく挑戦してみよう!
このように、レッスン中はさまざまなトラブルがつきものです。
電波や機械の問題だけでなく、相手の言っていることが理解できなかったり、聞き取れていても質問の意図が取れなかったり。
そのようなトラブルを 心配 して英会話レッスンに挑戦できていない方も多いかと思います。ですが、 “Nothing starts unless you start.”(始めない限り何も始まりません) 。
「英語がうまく話せないからな・・・」と思われている方へ。うまく話せないと思うからこそ、英会話レッスンを受けるのではありませんか?僕はそう思います。
トラブルも含め、すべてコミュニケーションの練習です。その挑戦の一歩を踏み出せた方こそが英語をマスターされるのですよ。自信を持って頑張ってくださいね。
最後は、相手の英語が理解できなかったときの「お守りフレーズ」をお伝えしてお別れしましょう。また次回の記事でお会いできることを楽しみにしています。
下記のプロフィールから、Instagram、Twitter、YouTube「英語のそーた」やpodcastラジオ「台本なし英会話レッスン」も是非チェックしに来てくださいね。
I can’t understand your question.あなたの質問の意味が理解できません。
What does it mean ?それ(単語など)の意味はなんですか?
What do you mean ?あなたが言っていることはどういう主旨ですか?
Can you spell it?▼上記で紹介した「お守りフレーズ」の解説付き音声はこちら!それ(単語など)のスペルを教えてもらえますか?
好評につき、本連載がEJ新書化!
本連載「会話が弾む!リアクション英語」がEJ新書(電子新書)に!
英会話のリアクションに自信がない方も、この1冊あればOK。英語のそーたさんが、実践的なフレーズから英会話に必須の心構えまで、熱く解説しています。EJ新書だけで読める書き下ろし原稿も♪
▼ご予約・ご購入はこちらから
- 作者: 英語のそーた
- 発売日: 2021/04/08
- メディア: Kindle版
英語のそーた 英会話コーチ、Podcastラジオパーソナリティー。1992年生まれ。神戸市外国語大学外国語学部卒業。「留学はしなくても英語は絶対に話せる」というメッセージを掲げ、大学在学中からSNSや YouTube を通して英語学習コンテンツの作成・配信を開始。その後、学生起業。現在主宰する 「オンライン英会話OneWay」 では、英語だけではなくコミュニケーションの根本から見直すコーチングを実施。日本全国・世界各国から受講生が集まっている。4年司会を務めるラジオ番組 「台本なし英会話レッスン」 は1600万DL突破。英語の楽しさ、その先にあるモノを配信中。
Instagram: @eigonosota
Twitter: @wn7m32g6uj31k
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。