海外からやってきた人たちは、その人たちの国にはない日本の文化・習慣に興味津々です。突然、質問されても困ることがないように、英語でどう説明したらいいかを、少しずつ仕込んでおきましょう。第1回は、お正月恒例(?)の「お年玉」について考えます。
- 作者: 松本 美江
- 出版社: アルク
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: 単行本
「お年」はyearで「玉」はball・・・のはずないですね
この不定期連載では、アルクの本『改訂版 英語で日本紹介ハンドブック』の内容をもとに、日本にやってきた外国人が疑問に思うこと、質問したいと思うことを紹介していきます。
今回取り上げるのは「お年玉」。英語圏にない習慣のため、当たり前ですが直訳できる英語が存在しません。意味をそのまま英語にするなら、a New Year’s gift(新年の贈り物)、a New Year’s allowance (新年のお小遣い)などと言えるかもしれません。
確かにその通りなのですが、そのような習慣を持たない国の人は、「なんで新年にお小遣いをあげるの」などと不思議に思うかもしれません。
そんな疑問を解消するためにも、英語で「お年玉とはこういうものですよ」と説明してあげましょう。「ハンドブック」の説明を見ると、日本人の私たちでも「なるほど!」と思う説明が含まれていることがあって勉強になります。
During the New Year’s season, Japanese children are given small envelops containing money called “otoshidama” by their parents and relatives making their first visit of the New Year . This custom descended from the practice of distributing rice cakes which were offered to deities and given among relatives as a token of blessing for the New Year. After the Meiji era, gifts of money became more prevalent . Sometimes children have more money than their parents during this period .【語注】containing:~が入った、descend(ed) from:~から始まる、the practice of:~の習慣、deity << deities:神、 as a token of:~の印として、 prevalent :普及している
「 正月の時期、子どもたちは両親や年始の挨拶で訪問し合った親戚などから、小さな袋に入ったお年玉をもらいます 。元は神に捧げた餅を新年の祝いの印として親戚に配ったことから始まった習慣ですが、明治時代以降、お金の贈り物の方が普及しました。この時期、子どもたちの方が、親たちより金持ちになることもあります」
ところで、お年玉の相場は 「住信SBIネット銀行」の調査 (2019)によると、小学校低学年で3000円、小学校高学年で5000円、中学生は5000~10000円だそうです。
財布は寒くなっても笑顔は絶やさず、素敵な一年にしましょう!
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- 作者: 松本 美江
- 出版社: アルク
- 発売日: 2014/04/25
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文:GOTCHA!編集部
英文校正:Margaret Stalker(アルク)
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