脳科学的に正しい「カタカナ英語」:書籍紹介

さすが!岡崎体育さんは英語(?)の発音も上手

先日、10/10のテレビ番組「転職DE天職」で紹介されたこともあり、何度目かの波が来ている岡崎体育さん。「MUSIC VIDEO」は、ほんと何度みても面白いですね。

岡崎体育 「MUSIC VIDEO」Music Video

編集にかけた時間が100時間超、というような話も聞こえてきており、すごいなぁと思います。

なぜか英語に聞こえる読み方

さて、英語が気になるGOTCHA! 編集部としては、岡崎体育さんでまず思い出すのが、Twitterにアップされたこちらの動画「冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでみた」です。

「メモを読んだだけで17万RT」という、もはや伝説級の評判をまとった動画ですが、これも何度も何度もリピートしちゃいましたよ。

少なくとも、在外経験ナシの私には、おもいっきり英語に聞こえました。What time is it now? = 掘った芋いじるな、の逆バージョンっていったらいいのでしょうかね、面白いです。

『怖いくらい通じるカタカナ英語』

英語に聞こえるんですが、英語で何て言ってるのかはわからないので、すごくモヤモヤするのですが(岡崎体育さんは、 具体的な 英文を用意して読み上げてるんでしょうかね?)、「英語に聞こえる日本語」つながりで、しばらく前に読んだこちらの本を思い出しました。

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則―ネイティブも驚いた画期的発音術 (ブルーバックス)

(ちょうどこの記事を準備している最中に、新版が登場しました。シンクロニシティ?でしょうか。)

著者は脳科学で有名な池谷先生。英語の発音について「カタカナ英語でOK」という提案をしている本です。

一言でいうと、 ネイティブの発音をマスターすることは目指さないが、外国人にもしっかりと英語として伝わるような発音を、できるかぎりのカナ表記で身につける、 ということ。

本の詳しい内容とコンセプトは、こちらのページに詳しいのですが、以下、簡単に紹介します。

https://gaya.jp/english/katakana.htm gaya.jp

原因 ">日本人の発音が英米人に通じない 原因

池谷先生は、英語と日本語との間にある次のような大きな違いのため、日本人は正しい発音(英語っぽい発音)をあきらめるべきだといいます。

1.発音数の差

例えば子音は「Fu」も「Hu」も「フ」、「U」も 「Wu」も「ウ」になる。母音の数も、日本語はハワイ語に次いで 少ない と言われる。もともと身についていない身体(口・舌)の使い方を大人になってから習得するのは困難。

有無 ">2.無母音声の 有無

英語にしばしば含まれる子音だけで音をなす部分が、日本人には難しい。例えば、「circle」を「サークル≒サ・ア・ク・ル」と四音節だが、英語では二音節。日本語で言うところの二文字単語(猿や柵)と同じスピードで発音される。

3.推測言語と技巧言語

耳に伝わった「かこう」が、火口、下降、書こう、河口、仮構、掻こう、花香、囲うのどれを意味するかの 判断 が、聞き手の想像力・理解力に委ねられるのが日本語だが、英語ではそいういうことはない。日本語では聞き手の 判断 に任せている部分を、英語では、話し手の発音技巧でカバーする必要がある。(こういう意味かしら?という聞き手の積極的な関与を期待できない分、発音の重要度が高い)

では、どうする? → 正しいカタカナ英語を獲得!

ネイティブの発音はあきらめるとして、ではどうしたらいいのか?

実用上まったく問題なく通じる、 正しいカタカナ英語を身につけるべき 。これが池谷先生の立場です。

「アメリカン」と「メリケン」のどちらの発音が英米人に通じるかと言えば、間違いなく後者である。 にもかかわらず 、現代の日本は耳を重視した英語の学習を放棄してしまった。いまや学校の授業でメリケンなどと発音したら先生に叱られるのが落ちであろう。

それだけではない。どうして、私を含めた日本人は「Shut up」だけは「シャラッ(プ)」と正しく言えるのに、「Get up」や「Sit down」は「ゲット・アップ」「シット・ダウン」と発音するのだろうか。不思議である。これはそれぞれ「ゲラッ(プ)」「セダン」と言うべきなのだ。

 

たしかに、Shut up ≒ シャラップのようなカナ表記をたくさん知っていれば、ラクに話せそうですね。

具体的に はこういうこと!"> 具体的に はこういうこと!

たとえば、次のような読み方を提唱しています。

Can I have...?(~をください) ケナヤブ

Do you have...?(~はありますか?)
ジュヤブ

Do you want to ...?(~したいですか?)
ジュワナ

I want you to ... (~してください)
アイワニュル

Do you mind if I...?(~してもよいですか?)
ジュマインデファイ

Can you take our picture?(シャッターを押してくれますか?)
ケニュテイカワペクチョ

ちょっとしたワル乗りでしょうか、池谷先生は、
What do you think about it?(どう思う?) 悪酔いチンコ暴れ ・ ・ ・ ・ ワルユーテンカバウレ(本当はこっちのほうが良い)
こんな例も紹介しています。m(_ _)m

規則性はあるので、いくつかのカタカナ英語を練習すれば、初見の文章でも、ここで言うような、通じるカタカナ発音が想像できるようになりそうです。

また、本格&英語っぽい発音をおきらめたくない方も「カタカナ英語だって通じるんだから俺の英語はきっと大丈夫!」と思えば、自身をもって話せるようになりそうです。

構成・文:GOTCHA! 編集長 泉 勝彦
ライフスタイル、ビジネス、テクノロジーなどなどいろいろなジャンルをフラフラする編集者です。高校生のころにヒアリングマラソンをしていたご縁でアルクの人に。

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