ポッドキャストアワード顛末【勝手にEJ!】

『ENGLISH JOURNAL』の番外編的Podcast番組「勝手にEJ!」のパーソナリティーであるJunが、EJや番組の中で扱われたカルチャートピックについて「鋭く、深く、面白く」論考します。

ポッドキャストアワード顛末

4月に「JAPAN PODCAS TAWARDS 2019(JPA)」の授賞が行われた。

JPAは、ラジオ界の巨人・ニッポン放送が企画するいわばポッドキャスト界のオスカー。なんと今回、当番組が対象821作品の中からノミネート20作品に選ばれたのだ。まさか大賞発表のレッドカーペットにご招待されるだなんて!え、しかも 審査 員の1人は宇垣美里さん?が僕の駄話聞いてくれるの?!

しかし、中年に突入し、幾分の老獪(ろうかい)さも身に付け始めた私の理性はささや く。「絶対受賞できない」「 審査 員は英語わかるのか(←上から目線)」「敗戦濃厚なのに一応受賞コメントを考えなきゃいけないなんて!」「いっそ辞退という先制攻撃もあり得る(拗じらせ)」

そんな甘美な期待値調整を打破する勇気をくれたのは、レオナルド・ディカプリオだった。過去に4度のノミネートをされながら、2016年までオスカーを逃し続けてきた元・無冠の帝王。自分は今ディカプリオの心理状態に最も近づいている。いっそディカプリオになりたい。その時が来たら潔く、模範的敗者として振る舞おう。

葛藤の独り相撲もむなしく、授賞式にて「勝手にEJ!」の名が呼ばれることはなかった。見事受賞したのは「歴史を面白く学ぶCOTENRADIO」さん。実際に聞いてみると、「底知れない知性とデータに基づいた歴史部の部室トーク」とでも言えるような非の打ちどころのない内容。勝てるわけがない。完全に脱帽である。

その日の夜、Zoomで痛飲したが、 オンライン越しの友人の一言によってふと酔いが冷めた。

「え、そんなに悔しがれるほど勝手にEJのクオリティー高いわけ?」

あ、はい・・・すみません、精進します!

Podcast「勝手にENGLISH JOURNAL!」

英語×日本語の会話スタイルで、ENGLISH JOURNALについて「勝手に」トークする番組。パーソナリティーは、おなじみのJun、相方のネイティブスピーカーには、英会話教室「 スパルタ英会話 」から毎回、異なるゲストが登場。スマートフォン、PCでお聞きください。Spotifyでも配信中!

 

文:Jun

全国の学校や塾に英語音読アプリ“RepeaTalk”を提供中。Podcast年間ベスト番組の元パーソナリティー。

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年7号に掲載された記事を再編集したものです。

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