朝の通勤時間やスキマ時間にもサクっと1分で読める、ライトでクスっと笑えるコラム。思わず「へぇ~」と言ってしまうような英語の豆知識を、ハーフでバイリンガルのヘンリーおじさんに教えてもらいます。今回は「フロント」の話です。
実際にあったこんな勘違い
「ホテルのフロントで待ち合わせましょう」
と、日本人のビジネスマンは取引先のアメリカ人の担当者に言い、会うことになりました。そして、約束の日時に実際にフロントの前に行ったところ、相手の姿はなし。
実は、英語でホテルのフロント(front of the hotel)は、建物の外を意味するのです。
ですから、一人はフロントで、一人はホテルの外で待っていたというわけです。これでは会えませんよね!
結局、二人が無事に会うのには30分もかかったそうです。
いろいろな意味があるfront
今回の「ホテルのフロント前で」というには、どう言えば良かったのでしょうか。
I’ll see you at the front office.
ホテルのフロントで会いましょう。
これなら、フロントで待ち合わせができます。front deskでもいいですよ。
他にもfrontを使った文を幾つか考えてみます。
Can you open the front gate?
正門を開けてくれますか。
これは、「正面」という意味の場合の用法です。ちなみに裏門はback gate といいます。簡単ですね!
Don’t stand in front of me.
私の前に立たないでくれ。
「前」を表すときにも使います。「後ろに立たないで」という場合は、in front of meをbehind meに置き換えればOK。
I think this is the front side of the car.
こちらが車の前側だと思う。
こんな文、使いどころがないですが(笑)。
セーターなんかを「後ろ前(反対向き)に着ている」は、Wear the front side backward.と言います。日本語の後ろ前と言う言葉、簡単で便利ですね。
いかがでしたか?今回はfront を取り上げてみました。
日本語の会話には、多くの和製英語が使われています。今回のフロントのように英語にも単語として存在するものは特に、惑わされると悲劇というか喜劇が起こるのですね。
それでは、また、See you next time ! Bye-bye!
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