TOEICの800点は、全体の受験者の中でも少数しかもっていないスコアです。就職や転職市場で英語力を証明する際には、800点が目安とされる場面もあり、目標スコアに設定している方は多いでしょう。
そこで本記事では、TOEIC800点がどのくらいのレベルなのか、就職・転職市場でどう評価されるかなどについて解説します。
TOEICで800点を取るための効率的な勉強法や参考書・アプリも紹介しているため、800点を目標としている方は参考にしてみてください。
本記事を読めばTOEIC800点のイメージを具体的にもてて、学習計画を立てる際の役に立つでしょう。
TOEICで800点を取得している人の多くが、スキマ時間を有効活用しているというデータがあります。スキマ時間の活用には、スマホで学習できるアプリの活用がおすすめです。
「Santa アルク」では、AIによる精度95%のスコア診断や苦手分野の分析、最適な学習ルートの提案が可能です。スキマ時間を活用し、効率的に800点に到達したい方は、活用を検討してみてください。
目次
TOEIC800点のレベルは?すごいと言われる理由を解説!
TOEIC800点のレベル感について、以下の3点から解説します。
- 最新の試験では上位14.1%
- 英検に換算すると準1級レベル
- 業務レベルで英語を活用可能
具体的な解説を確認して、800点の英語力をイメージしてみてください。
最新の試験では上位14.1%
TOEIC公式によると、2022年度の800点以上の割合は、TOEIC L&R※1における受験者全体の上位14.1%と発表されています。
※1:リスニングとリーディングの問題が出題される、もっとも一般的なTOEICの形式。
2022年度の全受験者数は約78万4000人であるため、約11万人しか800点以上を獲得していません。
就職や転職において800点以上が高く評価されるのは、上位20%以上の英語力が証明できるためなのです。
英検に換算すると準1級レベル
文部科学省が公表しているデータによると、TOEIC800点は英検準1級に相当します。
データでは英検以外の換算データも公表されており、受験や就職活動で用いられるテストを比較した結果は以下のとおりです。
試験名 | TOEIC800点から換算 |
---|---|
TOEFL iBT | 72〜94 |
IELTS | 5.5〜6.5 |
TEAP | 334〜399 |
どのテストでも、TOEIC800点は高い英語力が求められる点数帯に換算されます。
TOEICで800点を獲得している方は、英語が必要な業務において、多くの場面で評価される人材だと言えるでしょう。
業務レベルで英語を活用可能
TOEIC公式によると、TOEIC800点の取得者は、業務レベルで英語を活用できる人材だと言われています。
800点の英語力がピンポイントで定義されているわけではありませんが、近い点数の英語力が以下のように定義されています。
点数 | 定義されている英語力 |
---|---|
730点 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
860点 | ノンネイティブ※として十分なコミュニケーションができる。 |
※:主要言語が英語以外の人
800点は上記で定義されている点数の間に位置します。
定義されている内容から、業務で十分に通用する英語力をもっていると判断できるでしょう。
TOEIC800点は就職・転職でどう活きる?
本章では、TOEIC800点と就職・転職の関係について、以下の3点を解説します。
- 就職・転職で有利になる場合が多い
- 入社後も社内評価に影響する
- 海外勤務の希望が通りやすい
解説を見て、TOEICで800点を取得するモチベーションを高めましょう。
就職・転職で有利になる場合が多い
TOEICで800点を取得していれば、就職・転職活動を有利に進めやすくなります。
とくに英語でコミュニケーションを頻繁に行う業界であれば、TOEICスコアが評価に関わる場合が多いです。
たとえば楽天の新卒採用では、800点以上の取得が必要であると記載されています。日本を代表する企業が求めているスコアであることから、800点が就職・転職で有利に働く理由が理解できるでしょう。
志望企業がTOEICを採用基準にしている場合、800点を目標に設定してみてもよいでしょう。
TOEICスコアを就職・転職活動で活かしたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
入社後も社内評価に影響する
会社によってはTOEIC800点が社内で評価され、昇給や昇格が期待できます。
英語活用実態調査2019によると、TOEIC800点の取得で、多くの業界が資格手当を支給していると報告されました。
また800点を取得していると、ほぼすべての業界において、昇進や昇格に必要なスコアを満たしています。
参考:英語活用実態調査2019
資格手当や報奨金に関しては、会社によって規定が定められているため、自社の規定を確認してみてください。
海外勤務の希望が通りやすい
英語活用実態調査2019によると、TOEIC800点以上は、通訳なしでの海外出張や海外赴任に十分なレベルであるとされています。
海外部門での仕事に必要とされるTOEICスコアの平均は約690点であるため、800点を超えている場合、海外勤務の条件を十分に満たしていると言えます。
参考:英語活用実態調査2019
そのため、将来海外で働くことを目指している方にとって、TOEIC800点は非常に有利なスコアとなるでしょう。
TOEICで800点を取るために必要な行動
TOEICで800点を取りたい方は、以下の2つの行動を意識してみましょう。
- スキマ時間を活用する
- 英語学習を習慣させる
TOEIC公式のデータから見られた、ハイスコアを取得している人たちの傾向です。800点を狙っている人は、参考にしてみてください。
スキマ時間を活用する
TOEIC公式によると、TOEICで800点以上を獲得している人々は、通勤や通学中などのスキマ時間を効果的に利用していると報告されています。
出典:英語活用実態調査2019
学習場所のデータ(上のグラフ)では、800点以上取得者の約71.7%が「電車やバスの中」と回答しています。
また、学習する時間帯のデータ(下のグラフ)では、高得点者の約66.7%が通勤時間に学習していることがわかります。これは、他のスコア層と比較して約2倍の割合でした。
スキマ時間の活用には、単語帳やスマホアプリなど持ち運びやすい媒体がおすすめです。800点以上を目指す方は、スキマ時間を有効活用できるような学習を行ってみましょう。
英語学習を習慣させる
公式の調査によれば、TOEICで800点以上を獲得した受験者は、日頃から英語学習の習慣を身につけていると報告されています。
参考:英語活用実態調査2019
調査によると、受験者全体の平均的な学習時間は、1週間に3時間42分です。しかし、800点以上の受験者に限定すると、学習時間は1週間に6時間4分と、全体の平均を大きく上回っています。
800点を目指す方は、前述したスキマ時間を活用しつつ、英語学習の時間を効率的に確保できるようにしましょう。
TOEICで800点を取るための効果的な勉強方法
TOEICで800点を取るために、以下の勉強法を意識してみましょう。
- 単語力・文法力を鍛える
- スコアアップのコツを押さえる
- 苦手分野を克服する
スコアを伸ばすために効果的な学習方法ばかりであるため、参考にしてみてください。
単語力・文法力を鍛える
TOEICでは、単語力や文法力がスコアに直結します。単語力や文法力を伸ばす方法としては、単語帳やアプリの活用がおすすめです。
TOEICは問題形式が決まっていたり、頻出単語があったりするため、単語帳やアプリを選ぶ際はTOEICに特化した教材を選びましょう。
効率的な学習を行いたい方には、アプリの活用がおすすめです。アプリによっては、苦手分野の分析や最適な学習ルートの提案が可能です。そのためアプリを活用すれば、勉強時間を短縮し、効率的な学習を行えるようになります。
まずは単語力・文法力を鍛えて、英語力の基礎を身につけましょう。
スコアアップのコツを押さえる
TOEICは英語力だけではなく、解法のコツを押さえるだけでもスコアアップが可能です。
たとえば、以下のようなコツが知られています。
パート | コツ |
---|---|
パート1 | ディレクション※放送中に写真を確認しておく |
パート2 | 文頭の疑問詞に注目する |
パート3,4 | ディレクション放送中に設問を確認しておく |
パート5,6 | 選択肢から問題の解き方を判断する |
パート7 | 最初に設問を確認する |
※パート開始前に流れる問題の解説音声
コツを理解しておくだけで、正答率が向上したり、問題を解くスピードが上がったりします。
上記の表以外のコツも多数存在するため、TOEICのコツを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
苦手分野を克服する
800点には高い正答率が求められるため、苦手分野の克服も重要です。とはいえ、どのように苦手分野を分析すればいいのかわからない方も多いでしょう。
苦手分野の把握には、分析機能付きのアプリがおすすめです。記事後半で紹介する「Santa アルク」では、AIによる苦手分野の分析が可能であるため、活用を検討してみてください。
TOEICで800点を取るために必要な勉強時間は?
TOEICで800点を取得するまでの時間は、現在の英語力によって大きく変わります。
オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアから目標スコアまでにかかる勉強時間の平均は以下のとおりです。
参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
たとえば、現在650点の人が800点を目指す場合、最低でも225時間以上はかかると予想されます。225時間は、1日1時間の勉強で約7ヶ月半かかります。上記の表を目安にして、学習計画を立ててみてください。
膨大な時間がかかるとわかってしまうと、学習意欲が削がれます。現在のレベルが800点に遠く及ばない場合は、モチベーション維持のために、段階的に目標スコアを上げる方法がおすすめです。
TOEIC800点に向けたおすすめの参考書・アプリ
TOEICで800点を目指す方におすすめの教材は、以下の3点です。
- Santa アルク
- キクタン800
- 金のフレーズ
本章を参考にして、自分に合った参考書やアプリを選んでみましょう。
Santa アルク
AIの力で効率的に学習できるアプリ「Santa アルク」を紹介します。
Santa アルクは、約600万人のユーザーに利用されており、以下の特徴をもっています。
- 95%精度でスコア診断ができる
- AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
- 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
- 無料でも学習できる
- 点数アップの実績が多数ある
Santa アルクでは、TOEICで必要な知識を網羅的に学習できるだけでなく、AIの力で目標達成までの最短ルートを提示してもらえます。
また、AIによる95%精度の正確なスコア診断が可能であるため、現在の英語力と目標までの差がはっきりわかります。
スマホアプリであるため、スキマ時間で学習しやすい点も強みです。TOEICで800点を目指している方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。
キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800
「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800」は、TOEIC800点を目指す受験者向けの単語帳です。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア4カ国の発音で収録された音声と日本語訳音声が収録されており、耳からも学習できる点が特徴です。
1120単語を収録しており、1回の学習で16語を扱う設計で、毎日最低2分から効率的に学習できます。
忙しい受験者の方でも、ハイスコアをねらえる単語帳としておすすめです。
金のフレーズ
「金のフレーズ」はTOEICに実際に出題された単語のみを収録し、頻出単語に特化している単語帳です。
著者のTEX加藤氏は80回以上のTOEIC受験経験を活かし、出題された単語を収集した「TEXファイル」をもとに単語を厳選しています。
TOEIC600点から990点レベルまでの単語が1000語収録されており、800点以上を目指す方にもおすすめの1冊です。
TOEIC800点に関するよくある質問
TOEIC800点に関するよくある質問を2つ用意しました。
- TOEIC800点で正答率はどのくらい必要ですか?
- TOEIC800点のリスニングの点数は?
気になる質問があれば、回答を参考にしてみてください。
TOEIC800点で正答率はどのくらい必要ですか?
800点は満点である990点の約8割であるため、200問中160問前後の正答率が必要だと考えられます。
ただし、配点は問題の難易度や受験者全体の正答率などから決められており、正確な数値は公式発表されていない点に注意してください。
配点については、以下の記事も参考にしてみてください。
TOEIC800点のリスニングの点数は?
リスニングは495点満点で、リーディングも同様に495点です。TOEICで800点を目指すなら、リスニングセクションで400点以上(495点の8割以上)は必要になる可能性が高いです。
TOEIC公式から正確な点数配分は公表されていないため、目安として考えておきましょう。
TOEIC800点を目指して効率よく学習しよう
TOEICの800点は、全体の上位14.1%しか取得者がいないため、高い英語力を証明できるスコアです。受験や就職活動などでTOEICが利用される場合、有利になりやすいスコアと言えるでしょう。
TOEICで800点を取得するためには、日々の忙しい生活の中で、効率的に学習を行う必要があります。効率的な学習のために、単語帳やスマホアプリを活用して、スキマ時間を上手に使いましょう。
アルクが運営するTOEIC特化アプリ「Santa アルク」では、TOEICで必要な知識をすべて学習できるのはもちろん、AIによる95%精度のスコア診断や、目標までの最適学習ルートの提示なども可能です。
効率的に800点に到達したい方は、ぜひSanta アルクの活用をご検討ください。
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