今回は、TOEICの単語学習の定番「金フレ」を紹介します。「金フレ」という単語帳を皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?なぜ「金フレ」を愛用している人が多いのか。活用のポイントを解説します。
TOEICの勉強を始めようと調べていて「金のフレーズ」「金フレ」というワードを見かけたことはありませんか?
せっかく単語帳を手に取るなら、よく聞く有名なものを選びたいと思う方も多いはず。
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は「金フレ」の愛称で親しまれ、数あるTOEIC関連書籍の中でも特に人気の1冊です。僕も実際に「金フレ」を使って、TOEICの試験単語を暗記しました。
「金フレ」は、オーソドックスにTOEIC対策をするなら、ぜひ使ってほしいバイブルです。英語の基礎をある程度習得し、これからTOEICを意識した本格的な勉強を始める方はぜひ本記事で「金フレ」の特徴をチェックしてみてくださいね。
「金フレ」の想定レベル
公式では、TOEICスコア500点以上 を想定読者としています。ザックリとしたレベルの目安は以下の通りです。
- 英検2級程度
- 満点(990点)の半分程度
- TOEICの平均点(611点)よりは低い
英検もTOEICも受けたことがない、または受験から日が空いてしまって自分のレベルがわからないという方は、本書の出版元である朝日新聞出版社が公開する「 TOEIC 基本単語200 」を参考にしてみましょう。
この200語をしっかりと理解できるくらい、基礎単語を習得してから「金フレ」を活用するのがおすすめです。
「金フレ」を活用するポイント
収録フレーズは1,000個と、他の単語帳と比べると少数精鋭の内容ながら、TOEICを強く意識した仕上がりです。
僕も使って感じた「金フレ」の良かったポイントを共有しますね。
ポイント①頻出単語を網羅している
TOEICを120回以上も受験・29回連続で990点を獲得した著者のTEX加藤さんの知見で、出題されやすい単語を徹底分析。
TOEICでは問題の持ち帰りが禁止されていたり、過去問が非公開だったりと、試験内容を知る方法が限られています。そのため受験者の体験を元にしたデータベースが、頻出問題を知るための有力な手掛かりとなるのです。
もちろん「金フレ」でも、TEX加藤さんが集めたデータを徹底的に活用しています。
よく出る単語だけをピンポイントで覚えられ、スコアアップの近道となるでしょう。
ポイント②レベルに合わせて使いこなせる
「金フレ」では、目指しているスコアごとに章が分かれています。
- 600点レベル
- 730点レベル
- 860点レベル
- 990点レベル
といった具合です。例えば500点から600点を目指す人なら「600点レベル」の章を重点的に暗記すれば、目標スコアまで効率的に辿り着けます。
単語を多く知るに越したことはありませんが、試験まで期間が少ないときには優先度を付けることも大切です。
ただ「800点を目指しているから700点台までの章はスルー」といった使い方はNG。高スコアを狙うなら、抜け漏れなく単語を網羅しましょう。
シリーズの「銀フレ」との違い
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」もリリースされています。「金フレ」との大きな違いは、想定読者のレベルです。
「銀フレ」はTOEICスコア300〜500点までの方が最短ルートで600点を目指すために作られました。
また「銀フレ」では、スコア目標ではなくジャンルで章がわかれています。600点を目指すために基礎単語を頭に入れるイメージです。
「金フレ」の内容はまだ早いかもと感じていたり、はじめてTOEIC対策を始めたりする場合には、まずは「銀フレ」で基礎単語の習得から始めても良いでしょう。
実は「金フレ2」も存在!
あまり知られていませんが「金フレ」の別バージョンである「金のフレーズ2」がリリースされています。ただし、入手できるのは物書堂がプロデュースする単語帳アプリ経由のみ。
「英単語 by 物書堂」内の課金で「金のフレーズ2」を購入できます。
- フレーズ暗記
- 穴埋め確認
- チェックテスト
この3ステップで学習します。確認部分では英単語をキー入力するのが基本ですが、手書きや音声による解答にも対応。また、日本語と英語のどちらを隠すのかなどを柔軟に切り替えられます。
暗記やテストの方法のバリエーションは、デジタルならではの機能性です。
ちなみに「金フレ2」は650円と、書籍版より少しお安く購入できます。(2023年11月現在)
電車の中などでも徹底的にTOEICと向き合いたい方は、ぜひアプリも活用してみてください。
6ヶ月でTOEIC900点をとった僕の「金フレ」活用方法
「金フレ」を最大限に活用するなら、1回読んで終わりではなく何周も暗記を続けるのがおすすめです。
僕の場合「金フレ」で1日に500単語を暗記していました。1冊に1,000単語収録されているので、2日で1周・30日で15周した計算です。このくらい繰り返し暗記すれば「金フレ」1冊だけで十分な単語力を身につけられます。単語のほかに文法・発音も学び、僕は3ヶ月で英語の土台を固めました。
「金フレ」に載っていない単語もありますが、後から模試を解きながら覚えればOKです。
色々な単語帳を手に取るよりも、TOEICのバイブル的な存在である「金フレ」でぜひ徹底的に暗記してみてください!
イングリッシュおさるさんのコンテンツはこちらからご覧いただけます
イングリッシュおさるさんの本
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。