「首を突っ込む」は英語でなんて言う?

「首をつっこむ」という日本語の表現は、通常は関与しないような他人の問題に意図的に介入することを指す言い回しです。この慣用句を英語でどう表現すべきでしょうか。いくつかの表現とその例文を紹介します。

「首をつっこむ」を表現する英語

meddle in affairs

meddleという単語は、「〔他人のことに〕余計な世話を焼く、干渉する、ちょっかいを出す、おせっかいを焼く」という意味を持つ動詞です。英語には"meddle in affairs"という表現を用いた以下の有名なことわざがありますが、みなさんは聞いたことがありますか?

A wise man does not meddle in others' affairs.
賢明な人は他人の問題に首を突っ込まない。

meddling in affairsという言い回しは、基本的に何か問題に対して不適切な関与を試みる状況で使うことができます。meddleという動詞は、intrude、interfere、interveneなどにも言い換え可能です。

具体的には以下のように使えます。

She couldn't resist meddling in her friend's romantic affairs.
彼女は友達の恋愛問題に首を突っ込むことを我慢できなかった。

stick one's nose in

もう一つの選択肢としてstick one's nose inという表現があります。これは、他人の問題や事情に関与することを指します。直訳すると「~に鼻を突っ込む」ですが、転じて、〔他人のこと〕に口を出す[干渉する・出しゃばる・首を突っ込む]、〔他人の私事など〕について余計な詮索をする、stickという動詞は、push、put、pokeなどにも言い換え可能です。

He always has to stick his nose in everyone else's business.
彼はいつも他人のことに首を突っ込まなければならない。

be nosy

be nosyは、他人のプライバシーや個人的な事情に過度に興味を持って、詮索的な行動をすることを指します。この表現は、通常は他人の事情に無関係なのに、好奇心からその事情に干渉しようとする行為を表現するのに使われます。

Stop being so nosy and respect their privacy.
詮索しないで、彼らのプライバシーを尊重しなさい。

be nosyは、他人の個人的な事情に無理に介入しようとする行動や、他人の秘密に興味津々で詳細を尋ねる行為を非難的に表現する際に使用されます。

take a hand in

Take a hand inは、他人の問題や状況に積極的に関与することを意味します。

She decided to take a hand in the community project, even though she had no prior experience.
彼女は以前の経験がないにもかかわらず、地域のプロジェクトに関与することを決めた。

これらの英語表現を使って、「首をつっこむ」という日本語の意味を伝える際に役立てることができます。

「首をつっこむ」に似た意味を持つその他の語句

interfere

interfereは、しばしば許可なく、または望まれない方法で他人の事柄に関与することを意味します。

His constant interfering in our team strategy discussions was frustrating.
彼のチーム戦略に対する絶え間ない干渉はイライラするものだった。

intrude

intrudeは、無理やりまたは不適切に他人の生活や状況に入り込むことを意味します。

I wish our neighbors would not intrude so much in our lives.
隣人が私たちの生活にそんなに干渉しないでくれたらいいのに。

pry

pryは、好奇心から他人のプライベートな事柄に詮索することを意味します。

He was known for prying into his colleagues' personal matters.
彼は同僚の個人的な事柄に詮索することで知られていた。

butt in

butt inは、招かれていないのに会話や活動に割り込むことを意味します。

She has an annoying habit of butting in when others are speaking.
彼女は他人が話しているときに割り込む厄介な癖がある。

まとめ

「首を突っ込む」という表現を英語で伝える方法を紹介しました。誰かの問題に干渉し、余計な関与をされたと感じた際に、この記事で紹介した英語の表現を使ってみてください。この記事が皆さまの英語学習に対するおせっかいになっていないことを祈ります。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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