「背中で語る」を英語で言うと?

「背中で語る」という言い回しは、言葉よりも行動や態度で何かを示す、伝えるという意味を持ちます。この表現を英語でどう伝えればよいのでしょうか。いくつかの表現とその例文を紹介します。

日本語の「背中で語る」ってどういう意味?

「背中で語る」とは、口で言うことよりも行動や態度で感情や意志を示すことを指します。

「背中で語る」は英語で?

「背中で語る」を直訳すると、speak with one’s backとなりますが、これでは英語圏の人には伝わらない可能性が高いです。英語ではactions speak louder than wordsやlead by exampleなどのフレーズが、「背中で語る」と同様の意味を持っています。

Actions speak louder than words.

Action speaks louder than wordsは、「行動は言葉よりも強力に、意図や考えを伝えられる」ことを示しています。

He doesn’t say much, but his dedication shows. Actions speak louder than words.
彼はあまり多くを語らないけれど、彼の献身は明らかだ。背中で語る、というやつだ。

例えば、誰かが何度も約束を破った後で「次回は絶対に遅刻しない」と言った場合、このフレーズを使って、「実際の行動を見せてから信じる」という意味を伝えることもできます。

He’s all talk. Actions speak louder than words.
彼は口ばかりだ。言葉よりも行動が重要なんだ。

lead by example

lead by exampleは「手本を示して指導する/先頭に立つ」という意味で、特にリーダーシップの文脈でよく使われます。自らの行動で他を導くことを示しています。

As a team captain, she doesn’t just tell her teammates what to do, she leads by example.
チームキャプテンとして、彼女はチームメイトに何をすべきかをただ言うだけでなく、背中で語って示す。

「背中で語る」に近いその他の表現

「背中で語る」というニュアンスを持つ他の英語表現を紹介します。

Show, don’t tell.

Show, don’t tell.は、直訳すると「示して、言うな」という意味になりますが、「行動や結果を通じて何かを伝えることの重要性」を強調します。

If you want your children to value hard work, show, don’t tell.
子供たちに努力の価値を教えたいなら、言葉で語るより背中で語るべきだ。

walk the talk

walk the talkは「言ったことを行動で示す」という意味です。自らの言葉に責任を持ち、それを行動で示すことの大切さを伝える表現です。

It‘s important for leaders to walk the talk to gain respect from their team.
リーダーが尊敬を得るためには、言ったことを行動で示すのが重要だ。

practice what you preach

practice what you preachは「人に説くことを自分でも実践する」という意味です。

He‘s a true mentor who practices what he preaches.
彼は自らが説くことを実践する、真のメンターだ。

まとめ

この記事で紹介したように、「背中で語る」という表現はさまざまな英語で伝えることができます。お気に入りの表現があれば、ぜひ「背中で語る」だけでなく、英語を声に出して実行してみましょう。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

トップ写真:Tim Bogdanov from Unsplash

おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

mean no offenseを含む、選び抜いた300個を穴埋め問題やマッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 04
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録