口数が少ない、あまりしゃべらないという意味の「口が重い」は、英語でどのように表現するでしょうか。日常生活によくありそうな場面でのニュアンスに合った英語表現をご紹介します。
目次
「口が重い」を英語で言うと?
いつもはよくしゃべるのに、言いにくいことがあると急に口が重くなるという状況がありますよね。この様子を表すのにぴったりなフレーズは、clam upです。clamは名詞の場合、貝のハマグリを指します。ハマグリは閉じるとなかなか開かないことから、clam upという動詞句で、無口になること、黙ることなどを表現します。
clam up
clam upは通常、あるトピックや状況に関して話すことを避け、黙り込むことを示す表現です。
She’s usually quite talkative, but when someone brings up the topic of her ex-boyfriend, she tends to clam up.
彼女は普段はよくしゃべるけれど、元カレの話題を振られると口が重い。
When asked about the accident, he clammed up and refused to say anything more.
事故について尋ねられると、彼は口が重くそれ以上何も語ろうとしなかった。
In the meeting, John clammed up when his boss asked about his progress on the project.
会議で上司がプロジェクトの進捗について質問すると、ジョンは口が重かった。
「口が重い」を意味するその他の表現
他にも「口が重い」という意味に近い表現がいくつかあります。どのような表現があるか見てみましょう。
go silent
go silentは「沈黙する」という意味です。考えたり、集中したりする場面で、一時的に無言になる状況に使われます。
During the job interview, when the interviewer asked about the gap in his resume, he went silent.
就職面接の際、面接官が履歴の空白期間について尋ねると、彼は沈黙した。
quiet
quietは「口が重い」「口数が少ない」という意味合いで使われる表現です。単に口数が少ないだけでなく、性格的な特徴を示すこともあります。
He’s always been a quiet person.
彼はいつも口数が少ない人だ。
become tongue-tied
become tongue-tiedは、直訳すると「舌が結び付く」という意味で、そこから「言葉に詰まる」状態を指す際に使われます。緊張、驚き、興奮などの感情によって、言葉が出てこなくなる状況を指します。
In the presence of his crush, he often becomes tongue-tied and struggles to continue even an ordinary conversation.
片思いの相手を前にすると、彼はよく言葉に詰まり、普通の会話でさえ続けるのに苦労する。
reserved
reservedは「控えめな」「内向的な」という意味で、口数が少なく、感情をあまり表に出さない人を表現する際に使えます。
Because she is so reserved, it’s hard to tell what she really likes.
彼女は控えめだから、何が本当に好きなのか分からないんだ。
taciturn
taciturnは、非常に口数が少ないことを強調する言葉です。
His taciturn nature often leads to misunderstandings.
口数が少ない彼の性格は、しばしば誤解を招く。
not very talkative
not very talkativeは「おしゃべりではない」という意味で、口が重い人に対して使えます。
She isn’t very talkative, so it can be hard to get to know her at first.
彼女はおしゃべりではないので、最初は彼女と親しくなりづらいかもしれない。
トップ写真:Jelleke Vanooteghemfrom Unsplash
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