YouTubeは英語学習に役立つ動画の宝庫。でも、ついつい「日本語で解説された英語学習動画」ばかり見てしまっていませんか?本記事では、英語の定番表現から最新スラング、カルチャーまで楽しく学べる英語中級者向けのYouTubeチャンネルを紹介します。
目次
英語の使い方を知るには、「全て英語」のコンテンツをたくさん見るのがおすすめ。でも、大人向けの動画は英語が難しすぎて疲れてしまうし、英語が易しい子供向けの動画は内容に興味が持てない、という人も多いのでは。
「聞き取りやすくて内容も面白い英語動画はないの?」というときにおすすめなのが、海外のティーンがハマって見ているエンタメ色の強いYouTubeチャンネル。英語版のオモシロ動画を見て、英語の定番表現から最新スラング、カルチャーまで楽しく学んじゃいましょう!
Mr. Beast(ミスター・ビースト)
英語版の「ヒカキン」といえば、アメリカ人YouTuber兼慈善家のJimmy Donaldson(ジミー・ドナルドソン)こと「Mr. Beast」のチャンネルです。登録者はなんと1億3000人で個人運営のYouTuberとしては世界1位。2021年の「最も稼いだYouTube Star」でも世界1位を獲得しています(1年で約62億円!)。
仲良し3人組でチャレンジする「○○してみた系動画」は、英語であることを忘れてついつい見入ってしまう面白さ。動画によっては日本語の音声や字幕が用意されているものもありますが、英語音声・英語字幕(もしくは字幕なし)でまずは見てみましょう。
中でも分かりやすくておすすめの動画がこちら。
I Ate A $70,000 Golden Pizza
20万円のステーキから1万2500円のミルクシェイク、700万円の黄金ピザまで!「insane(狂ってる)な高級フード」を次々と食べていく動画です。何気ない友達同士の食レポの中には、日常会話で使える英語表現がいっぱい!
$1 vs $1,000,000 Hotel Room!
1泊100円のインドの宿から、1泊50万円の洞窟ホテル、1泊100万円の海中ホテル、果ては1億円のホテルにまで泊まるという企画。続々と登場するゴージャスなホテルは見物。友達同士の気軽な会話も楽しいです。いろいろな数字が出てくるので、英語の数字の学習にも。
Stokes Twins(ストークス・ツインズ)
アメリカのStokes家のおふざけ双子、Alan(アラン)とAlex(アレックス)が繰り広げるおもしろ動画。特に、1本の動画にたくさんのいたずらを詰め込んだ「Pranks(いたずら、悪ふざけ)シリーズ」は、度を超えるギリギリのいたずらぶりにハラハラ。でも分かりやすく笑えます。チャンネル登録者数は1920万人。
放送禁止用語の「ピー音」やおなら(fart)など、ちょっとお下品なところもご愛敬(あいきょう)。美人なガールフレンドやおちゃめなお父さんもしばしば動画に参加してきます。
中でも分かりやすくておすすめの動画がこちら。
200 PRANKS IN 50 HOURS!!
「50時間に200のいたずらをやってみた」。大きく見やすい文字で字幕が付いているので、気になる表現や言い回しもその場で目で確認できます。はやりのドラマ「The Last Of Us」もさっそくいたずらネタに取り入れています!
24 HOUR OVERNIGHT WATERPARK CHALLENGE!!
世界最大のウォーターパークでいつもの仲良しメンバーが遊びまくる、という動画。アミューズメントパークでの英会話が分かります。ただただ楽しそうな動画につい見入ってしまうこと間違いなし!
Jordan Matter(ジョーダン・マター)
ニューヨークの写真家兼YouTuberのJordan Matterのチャンネル。主に13歳の娘、セイリッシュが主役の動画で、「○○してみた系動画」が多め。セイリッシュは体操選手で身体能力が高く、随所に体操技が披露されるのも見物。他の人気YouTuberとのコラボ動画もあったりと、バラエティに富んだ内容です。チャンネル登録者数は1490万人。
とにかく明るく元気なセイリッシュがカワイイ♡また、彼女のよく通る高い声も聞き取りやすいです。動画に英語字幕が付けられているのも見やすいポイント。
中でも分かりやすくておすすめの動画がこちら。
A DAY IN MY DAUGHTER'S LIFE in Alphabetical Order
「娘がアルファベット順に1日を過ごしてみた」という動画。A→アサイーを食べる(でも冷蔵庫に入ってない!)、B→ボクシングをする(朝から!)、C→服を着替える(セイリッシュのお部屋公開)、D→ディナーを食べる(朝からディナー!)・・・など、「次は何?」とわくわくして見ちゃいます。
ベストフレンドの男の子、ニダールとSnapchat(北米の若者に人気の写真版LINEのようなチャットアプリ)する様子も出てきて、北米ティーンのカルチャーが垣間見えるのも興味深いです。
Extreme Hide & Seek in World's Largest Bounce House
アメリカの人気YouTuber9人とコラボした、ふわふわハウスでの大かくれんぼ大会。出演者にはティーンが多めで、随所に”literally(文字通り・まさしく)”を挟んだりする若者っぽいしゃべり方も見どころ。動画内でよく使われているnot gonna(あり得ない・起こり得ない)も、実際にネイティブが多用する言い回しです。しゃべりが速いので0.75倍速で見てもOK。感嘆詞の使い方などが参考になります。
SSSniper Wolf(エス・エス・スナイパー・ウルフ)
ゲーム好き、アニメ好き、日本好きのアメリカ人女性YouTuber。元々はゲーム実況系でしたが、最近はさまざまなYouTube動画やTikTokを見ながら解説する「リアクション動画」が増えてきておすすめ。チャンネル登録者数は3330万人。名前の由来は、日本の人気ゲーム「メタルギアソリッド」のキャラクターからです。
話す速さはナチュラルスピードで速いのですが、なぜか意味が分かっちゃうから不思議。「速いな」と感じたら、0.75倍速で見てみましょう。動画自体には字幕が付いていないので、YouTubeの字幕機能を使って英語字幕をONに。聞き取れなかったところや分からなかった単語は、ぜひ調べてみて。聞き取り力と語彙力がアップします。
中でも分かりやすくておすすめの動画がこちら。
Weird Things That ONLY Exist In Japan
「日本にだけ存在するヘンテコなもの&スゴイもの」を紹介するリアクション動画。「海外の人にとっては、日本のこれが珍しいんだ~」と知ったり、「われながら日本ってやっぱりすごい」と改めて感じたりできます。スナイパー・ウルフ本人も3年前に東京を訪れていて、そのときに日本の街中で撮影した動画シリーズもおすすめなので、チャンネル内検索で「Japan」と検索してみて。
People Having A Very BAD Day
この動画は英語がやや聞き取りにくいのですが、とにかく笑えるので推薦しておきます。
Dhar Mann(ダール・マン)
Dhar Mannというインド系アメリカ人実業家によるチャンネル。「人種差別、マイノリティー差別、性差別、貧富の差」、もしくは「反抗的な子供、甘やかされた子供」などの設定がベースで、「悪い行いをした人が最後に反省し、許されるイイ話」もしくは「勧善懲悪のスカッとする話」など、お約束すぎる展開のショートドラマ動画。ベタな教訓(life lesson)の話なのですが、なかなか中毒性があります。半ば「ネタ動画」として人気。チャンネル登録者数は1780万人。
画像自体に字幕が付いていて見やすいですし、先が読めるストーリーなので理解しやすく、ツッコミどころも多くて笑えます。最近の動画よりも1、2年前ごろの動画がおすすめ。
ちなみに動画の最後でDhar Mannが視聴者に「Hi, Dhar Mann fam」と語りかけています。この「fam」という単語は、下の記事で紹介したスラングです!
分かりやすくておすすめな動画はこちら。
Mom ACCUSES Her Son's Black Friend Of Stealing, INSTANTLY REGRETS IT!
人種差別をする白人ママの話。最後のどんでん返しにツッコミどころ満載です。
SPOILED GIRL Demands Car For Birthday ft. @SSSniperWolf
誕生日に本当に大切なのは・・・?こちらも感動の(笑)ラストにご注目。
Student With DOWN SYNDROME Gets SHAMED, What Happens Is Shocking
ダウン症の女優さんの演技が光る一作。これはちょっとジーンときます。
All Englishの動画をもっと楽しもう!
いかがでしたか?今回は英語中級者(英検2級~準1級前後)向けで、男女どちらでも楽しめる動画を中心にご紹介しました。他にも「女の子におすすめのガーリーなチャンネル」「子供向けだけど大人にも見ごたえたっぷりのチャンネル」「英語初級者さん向けのチャンネル」「ショート動画中心のトレンドチャンネル」など、おすすめチャンネルはまだまだありますので、また改めて紹介できたらいいなと思います。
英語が少し「速い」「難しい」と感じる動画でも、「面白い!」と思えれば何度も見返すのが苦になりません。英語学習は「繰り返し」が大切。ハマるチャンネルを見つけて、同じYouTuberの動画を何本も見ることで、今まで知らなかった言葉の使い方やニュアンスが分かってきますよ。
ENGLISH JOURNALのYouTubeチャンネルもあります
EJのYouTubeチャンネルでも英語学習系動画をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。