英語のニュアンスが分からない?それならコアラに教えてもらおう!【ブックレビュー】

英語のニュアンスが分からない?それならコアラに教えてもらおう!【ブックレビュー】

英語学習の本にもさまざまな種類がありますが、なんと「読まずにわかる」という本が出ました!その名も『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』。かわいらしい見た目に反して、実はかなりの実力派です。もしかしたら英語学習難民の救世主になるかも!

読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑

読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑

 

「こあらの学校」って何?

この本の著者は「こあらの学校」。

本書によれば、「こあらの学校」の校長「こあたん」は、どうやら日本人。20歳までは日本から出たこともなかったそうですが、大学時代にカナダに留学。

最初は、スーパーのレジでのやり取りにも苦労したものの、勉強のかいあって、今では英語を使ってオーストラリアの会社で働いています。

そんな「こあたん」は、自分の経験を生かし、TwitterInstagramで英語のニュアンスの違いを一目で理解できるコンテンツを発信し始めます。すると、英語解説のわかりやすさとキャラクターのかわいらしさで、あっという間に大人気に!

 

すごい情報量!その上、わかりやすいですよね。

特にTwitterは、スタートから1年程度でフォロワーが22万人以上という、人気アカウントになりました。

本書には、SNSで発信したコンテンツに加え、そこでは紹介しきれなかった例文や解説もいっぱい。品詞ごとに整理されている分、SNSで見るより体系的に理解しやすくなっています。

「読む」のは禁止!「見る」英語本

英語学習の本には、イラストや図を多用したものがよくありますが、本書はもっと徹底しています。基本的に「読む」のではなく「見る」本。タイトルで「図鑑」と名乗っている通り、全ページカラーで、文字よりイラストの方が多いのです。

ナビゲーターはこのおふたり(2匹?)。コアラの男の子「こあたん」と、カンガルーの女の子「るーたん」です。

『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』

ということは、この「こあたん」が校長先生・・・。お若いのにやり手ですね。

この図ではパンイチですが、さすが校長先生。doctor(医者)のイラストでは白衣を、lawyer(弁護士)のイラストではビシッとしたスーツを着用するなど、TPOをわきまえた服装をなさっていますのでご安心ください。また、「こあたん」の服装が英語の解説にも一役買っていますので、ここは温かく見守ってやってください。

ニュアンスの違いが「見る」だけでわかる!

早速、「見る」だけでわかるとはどういうことか、チェックしていきましょう。例えばこれ。日本人が間違いやすい、時間や場所を表す前置詞です。

読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑

下から上に向かってキューッと細くなっていく三角形を見ると、イメージが掴みやすいと思いませんか?

inは時間にせよ場所にせよ、示す範囲が広め。反対にatはピンポイントで、onはその中間といった感じです。この違いは3つまとめたほうがわかりやすいし、覚えやすいですね。

そして、この“at, on, in”の違いについての解説はこの見開き2ページでおしまい。すべての項目が見開き2ページで完結する構成になっているので、わからないことがあったらパッと開いてすぐチェックできます。

次のページも、「パッと開いてすぐチェック」のいい例です。

『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』

花屋さんはflower shop、本屋さんはbook storeというのはわかっても、shopとstoreの違いはなかなか説明できないのでは?

本書を見ればこの通り、shopは「製造や加工も行っているお店」、storeは「商品を売るだけのお店」なのです。

確かに、flower shopは切り花を花束にして売るし、coffee shop はコーヒー豆を売っているわけではなくて(豆も扱っている店もありますが)、飲み物の coffeeに加工して売っています。反対に、book storeは、印刷・製本された本を売っているのであって、その場で印刷しているわけではありませんね。

TOEIC頻出項目もパッとわかる

TOEICでは「料金」を表す単語がよく登場しますよね。これも、「こあたん」がまとめて教えてくれます。

『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』

fine(罰金)は警察官の「こあたん」、fee(授業料)は黒板の前に立つ「こあたん」。こうしてイラストとともに覚えておけば、しっかり身に付きそう。

TOEICでよく出るといえば、こちらもそうですね。

『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』

Part1の写真の問題で、こんな問題に引っかかったことがある人も多いのでは?

写真に帽子をかぶった男性が映っているので、A man is putting on his cap.(男性は帽子をかぶろうとしている)という選択肢を選んだらこれが間違い。「男性はすでに帽子をかぶっている」というひっかけだった・・・。

wearは「着ている」という「状態」のこと、put onは「着る」という「動作なんですよね。これも「こあたん」のイラストで覚えれば、ばっちりです。

続いて、私がよく混乱してしまうのが、ともに「~の間に」という意味であるduringwhileの使い分けです。

duringは前置詞なので後に続くのは名詞、whileは接続詞なので文が続きます。わかってはいるのですが、TOEIC本番の真っ最中、時間が無くなってくるとついあたふたしてしまって・・・。もちろん、しっかり身に付いていればどれだけ慌てても間違えないのだと思いますが。

『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』

これは本書の解説ではなくあくまで私の覚え方ですが、これからはもう、duringは「こあたん」、whileは「るーたん」で覚えておくことにします。during=「こあたん」=小柄なので「名詞」while=「るーたん」=大きいから「文」。めちゃくちゃな覚え方のようですが、こういうのは本人のイメージにピタッとくればそれでいいのです。

誰にでも「どうも覚えられない」「なぜか混同してしまう」という苦手項目があると思います。「こあたん」や「るーたん」のイラストをたよりに、自分にとってしっくりくる覚え方を見付けてみてください!

まとめ

巻末に索引がついているのも、この本のいいところ。例えば、「smallとlittleってどう違うんだろう?」と思ったら、索引でsmallかlittleのページを探せば、すぐ該当するページにたどり着けます。英会話の練習をしているときや問題集で勉強しているときに疑問が出てきたら、この本で調べればすぐに解決できそう。

イラストがかわいらしく、説明もわかりやすいので、英語を習い始める小学生から大人まで使えそうです。ぜひ一度、手に取ってみてください!

読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑

読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑

 

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ENGLISH JOURNAL ONLINE 編集部

尾野七青子都内某所で働く初老のOL兼ライター。