PEANUTS生誕70周年記念 心温まる「ピーナッツ」の言葉 Vol.2

PEANUTS生誕70周年記念 心温まる「ピーナッツ」の言葉 Vol.2

世界中で人気のキャラクター「スヌーピー」で知られるコミック『PEANUTS(ピーナッツ)』は、2020年10月で連載開始から70周年を迎えます。これを記念して、「ピーナッツ」の心温まる言葉をご紹介します。

『PEANUTS』で英語を学ぼう

『PEANUTS』を英語学習におすすめする理由や、キャラクター紹介などはVol.1で確認できます。

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PEANUTS Comic Strips: ©1968,1970,1971 and 1978 Peanuts Worldwide LLC

毛布を持った哲学者

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訳:ユーウツだ、ライナス・・・/元気になるような言葉が必要だ/僕たちの運命において幸福というのは、昨日や先週の夢をぶちこわす明日の嵐の前の雲ひとつない青空のようなものだよ!/君には毛布がついてるね!

ストーリー:ライナスは毛布を肌身離さず持った哲学者。彼の理性的な言葉は、いつも持っている毛布のおかげなのかもしれません。彼はチャーリー・ブラウンを元気づけるために、別の場面で次のようにも言っています。No problem is so big or so complicated that it can’t be run away from! (どんな問題も逃げきれないほど大きかったり難しかったりはしない!)

be depressed ゆううつである

encouraging 元気づくような

cheer ~ up ~を元気づける

destiny 運命

cloudless 雲ひとつない

storm 嵐

do something to ~ ~に影響を与える、~の役に立つ

ただ話を聞いてくれる友

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訳:やあ、友よ/なんていい日なんだ!/話し掛けることができる犬がいるって、いいな/アドバイスばかりするんじゃなくて・・・ただ話を聞いてくれる犬さ/だいたいの場合、人間はそれを望んでいるんだ・・・アドバイスをしようとするんじゃなくて、ただ話を聞いてくれる誰かをね/だいたいの場合、話したいだけなんだ・・・だから犬が一番なんだよ/フワ~(あくび)/それにひきかえ・・・(ため息)

ストーリー:スヌーピーをよき友として心の支えにしているチャーリー・ブラウン。スヌーピーはそんな飼い主をちょっと冷めた目線で見たり、素っ気ない態度を取ったりしますが、チャーリー・ブラウンと一緒に過ごす時間が決して嫌いなわけではないのです。献身的な飼い主と、媚(こび)を売らないわがままな犬という対比が面白いですね。

ol’ oldの省略形

What a day! なんて日だ!

いい意味でも悪い意味でも、これだけで決まり文句として使うことができます。この日のチャーリー・ブラウンは、いい意味で使っています。状況や感情をよりはっきり表現したい場合は、What a great day!(なんて素晴らしい日だ!)、 What a terrible day!(なんてひどい日だ!)などのように、dayの前に形容詞を置くとよいでしょう。

yawn あくび

I yawned from boredom.(私は退屈であくびをした)のように、動詞としても使えます。

sigh ため息

深爪したみたいな気分

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訳:今日は第4 章のテストだね・・・/第4 章だって?! なんてこった、第2 章をやってきちゃったよ!/ついてないなぁ…・・・/間違った章をやってきちゃったなんて、深爪したみたいな気分だよ!

ストーリー:テストに出るのとは違う章を勉強してきてしまったチャーリー・ブラウン。いいと思ってやったことが残念な結果に終わったことを表す「深爪」の表現は、彼らしい面白い例え方ですね。

Good grief. なんてことだ、やれやれ 

grief は「悲しみ」という意味を持つ単語ですが、Good grief! は、驚いたときやあきれたときに使われる表現です。PEANUTS ではとてもよく使われます。

doomed ついていない、絶望的な

doom は名詞で「運命、悲運」、動詞で「~を運命づける、~(望みなど)をなくさせる」などの意味があります。

fingernail 指の爪
cut one’s fingernails too short 深爪をする

考えるだけなら楽しい

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訳:いつかネコのやつの鼻先にパンチを食らわしてやりたい!/そんな度胸があればだけど・・・/ないだろうな/でも、考えるだけなら楽しいものさ・・・

ストーリー:ビーグル犬のスヌーピーは、猫をライバル視しているようです。実は、PEANUTSの仲間たちの中には、ファーロンという猫がいます。チャーリー・ブラウンの友だちのフリーダの飼い猫で、1961年に掲載されてから10数回しか登場しなかった、幻の猫のような存在です。

punch ~ in the nose ~の鼻先を殴る 

I wonder if . . .  ……かなと思う

wonder は「控えめに相手に依頼をするとき」や「何か思いを巡らせているとき」に使います。ここでは2つ目の使い方で、スヌーピーが独り言をつぶやいています。

nerve 勇気、度胸
have the nerve to do ~する度胸がある

父親を喜ばせるのに手間はかからない

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訳:パパは僕を理髪店に呼んで待たせるのが好きなんだ/いくら忙しくても、お客さんでいっぱいでも、いつも僕のところに来て「やぁ」と声をかけてくれる・・・/僕はパパの仕事が終わる6時までこのベンチに腰かけて、そのあと一緒に車で家に帰るんだ・・・/父親を喜ばせるのに大した手間はかからないね・・・

ストーリー:チャーリー・ブラウンの父親が理容師であることがわかるお話です。実はPEANUTS の作者、チャールズ・M・シュルツの父親も理容師でした。子どもの頃のシュルツもこんなふうに父親を待っていたのでしょうか。

come down to ~ ~の方に行く

no matter how. . . どんなに……でも

through ~(仕事)をすべて終わらせて

ride home  車で家に帰る

take much to do ~するのに手間がかかる

神学的に束縛されない

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訳:あんたは聖書の言葉を何も知らないのね/神の恵みや洗礼やモーゼも、何も知らないのね/そのとおり・・・/神学的に、僕たちは束縛されていないからね!

ストーリー:PEANUTSで使われる英語は子どもの言葉ではなく、一般的な口語英語です。けれども時には、このtheologicallyのように難しい言葉が使われることもあります。子どもたちがそれらを突然口に出すことの意外性が、大人がPEANUTSを読んでも面白い理由の一つです。

scripture verses 聖書の詩節

grace 神の恩恵
baptism 洗礼

Moses  モーゼ(紀元前13世紀のヘブライの預言者)

theologically 神学的に

off the hook 義務や責任から解放されて

解説・翻訳:上杉恵美(うえすぎ・めぐみ)
明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授。総合英語とTOEIC演習を指導。全国通訳案内士の資格を活かして、「日本を英語で案内しよう」をテーマとしたゼミを担当。趣味の船旅・島旅を発展させ、クルーズや客船文化の研究も行っている。

※この記事はENGLISH JOURNAL 2020年4月号に掲載された記事を再編集したものです。