覚えにくい単語はどうする?ATSUに聞く英単語暗記3つの戦術

「海外でバリバリ働いている人は、ほとんどが帰国子女」なんて思っていませんか?オーストラリアで会計士をしているATSUさんは、日本生まれの日本育ちという、いわゆる純ジャパ。でも、独学で数々の英語の資格を取り、学生時代の目標を実現しているんです!そんなATSUさんに、本当に役立つ英語学習法を聞きました。今回のテーマは、「なかなか覚えられない単語を暗記する方法」です。

こんにちは!ATSUです。

前回は英単語の暗記を効率よく進めるための3つの基本ステップをご紹介しました。

英単語学習をより一層効果的かつ効率的にする学習方法はまだまだあります。今回は前回の3つのステップに加え、単語学習をさらにパワーアップするための3つの戦術をご紹介しようと思います。

1 単語のそばに絵を描いて覚える

絵を描いて感覚的に覚えよう

1つ目の戦術は、なかなか覚えられない英単語の横に、その語が表す絵を描くことで、英単語を視覚的かつ感覚的に覚える方法です。例えば単語集で、次のような単語があったとしましょう。

[rib=肋骨、あばら骨、葉脈

そして、この単語がなかなか覚えられなかったとします。

そんなとき、私はこのribという単語の隣に以下のような絵を描いて覚えました。

どうでしょう?スッと意味が伝わってきませんか。

こうすることでribという単語を見たり聞いたりしたときに、いちいち「どんな意味だったかなぁ」と考えなくても、この葉っぱの絵やあばらの絵が、スッと頭に浮かぶようになります。こうすると、今まで覚えるのに苦労していた英単語も一瞬で頭に入ることが多いのです。

また、実際に英語を使うときもこの絵が頭に浮かんだ状態になるため、英語を感覚的に使えるようになります。

もちろん、全ての単語に対して絵を描いていてはいくら時間があっても足りないので、なかなか覚えられないものに対して使うと効率的だと思います。

絵が浮かばないときはGoogle画像検索

どんなを描けばいいかわからないときは、単語をGoogle画像で検索するのがオススメです!

えばconjurerという単語は奇術師という意味ですが、どんな絵を描けばいいのかちょっと迷いますよね。私が描いたのはこれ。

この絵は、Google画像の検索結果をまねて描きました。

2 メモリーツリーを作る

2つ目の戦術は、似た単語や関連のある単語、関連情報などを単語集に直接書き込むことです。たくさんの単語をグループとしてまとめてメモリーツリーを作り、一気に覚えるのです。例をあげると……。

loot=~を略奪する、略奪

この単語の場合、私が使っていた単語集では、次のようになっています。

lootの近くに、plunder、ravage、ransack、 pillageと、英単語がたくさん書いてあります。

これは全て「略奪する」という意味を持つ単語、つまり loot の同義語・類義語です。これらの単語は、別の単語集や、同じ単語集の他のページから取ってまとめています。

赤字で書いた pillage という単語の下には、発音記号 [?] が書いてありますね。このように、単に同義語・類義語だけでなく、関連のある情報はどんどん巻き込んで書いくようにしましょう。

こうすることで、自分の頭の中でバラバラに保存されていた情報が樹形図のようにつながっていき、それをまとまったひとつの情報として覚えることができます。
こうすることで、大量の情報も意外にあっさり覚えることができるのです。

単語ノートは作らない

単語集に直接書き込むことも重要です。ノートを作成してまとめる人も多いと思いますが、ノートを作成するのは時間がかかりますし、せっかく1冊にまとまっている情報があちこちに散ってしまうため学習における工数が増えてしまいます。

ですからできるだけ単語集の中に書き込み、1冊の単語集を復習することで何冊分もの情報を一気にレビューできるような状態を目指しましょう。

3 マーカーとラインで目立たせる

3つ目の戦術は、覚えられない単語に対して毎周違う色のマーカーやラインを使って目立たせること。こうすることで、英単語を効率に暗記できます。

これも私が使った単語集の一部を見せて説明しましょう。

この写真では、オレンジと黄色の2種類のマーカーが使われていますね。1周目のとき、わからなかった単語に黄色のマーカーで線を引きました。つまりこのページは、1周目ではほとんど分からなかったということですね(笑)。

conciliationという単語は1周目のときに黄色いマーカーを引き忘れ、2周目で目に入ったとき分からなかったのでオレンジのマーカーを引きました。

こうすると何が便利かというと、2周目のときは黄色いマーカーで線を引いたところだけを見ればいいのです。線のないところ、つまりもう覚えている単語に時間を割かなくて済むので、単語学習がより効率的になります。

オレンジのマーカーが引かれているのは、2周目のときに分からなかったところ。そのため、1周目に引いた黄色のマーカーの上からオレンジのマーカーが引かれていますね。3周目は、オレンジの部分だけを学習すればいいことになります。

4周目以降は、また違う色のマーカーを使ってもいいですし、ペンでアンダーラインを引いたり、チェックマークを付けたりしてもいいでしょう。好きな方法で分からない単語に印をつけていきます。

こうしてどの単語を学習すべきかを明確にしていくと、学習の効率がよくなります。

まとめ

いかがでしたか?今回は前回の単語暗記における基本的なステップに続き、単語をより効果的に覚えるための戦術についてお話ししました。単語暗記は、どんな英語学習においても必要となるステップですので、この学習をいかに効果的かつ効率的に行うかは英語学習全体においても大きなテーマとなるはずです。ぜひ皆さんも、前回の記事の3つ基本ステップと今回の戦術を上手に使いながら、英単語をどんどん覚えていってください!

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ATSU

オーストラリアにて世界4大会計事務所の一つに勤務する傍ら、登録者7万人を超えるYouTubeチャンネルとブログをメインとしたAtsueigoを運営し、独自の英語学習方法をシェアしている。所有資格は、米国公認会計士(ワシントン州)、オーストラリア国立大学会計学修士修了(成績優秀)、TOEIC満点、英検1級、TOEFL iBT 114点、IELTS Academic 8.5点。
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