”aughts”ってどんな意味?現代社会を読み解くための英単語クイズ!【社会・日常会話編】

インターネットやSNSの普及で、新語の誕生と変化が加速している昨今、ネイティブが会話で用いる新語をキャッチアップすることが難しくなっています。アルクの新著『これからの英単語』から、最新語彙がどれくらいわかるか、自分の英単語力を試してみましょう。

英単語クイズ

日常生活、社会生活を行っていく中で、ここのところすっかり定着し、日々使われている語彙があります。ネイティブ同士の会話の聞き取りや、ネイティブとの会話をスムーズに運ぶための必須語彙です。

Q. 1 aughts

Income disparity in the United States greatly increased in the aughts .

合衆国における所得格差は(             )に飛躍的に広がった。

Q. 1 答えと解説
  A. 1 ゼロ年代、00 年代

 21世紀の最初の10年(2000年?2009年)を表す言い方。aughtは「ゼロ」のこと。世紀最初の10年間は2000や2005のように年代にゼロが複数続くので、aughtsと複数形で表すようになった。

Q. 2 covidivorce

George and Ellen had a happy marriage before the pandemic, but they got on each other ’s nerves so much during the lockdown that they’re getting a covidivorce .

パンデミックの前まではジョージとエレンは幸せな結婚をしていたのに、ロックダウン中にお互い神経に触ることが増えて、(     )してしまった。

Q. 2 答えと解説
  A. 2 コロナ離婚

  COVID(=coronavirus disease、コロナウイルス感染症)と divorce (離婚)とをつなげた造語。コロナウィルスによるロックダウン期間中、毎日24時間一緒にいることが、別れにつながるカップルも増えた。

Q. 3 Globish

The people representing the Indonesian company spoke the simple, grammatically correct English that’s often called Globish .

インドネシアの会社を代表する人たちは、(    )とも呼ばれる、単純で文法的に正しい英語を話した。

Q. 3 答えと解説
  A. 3 グロービッシュ、国際共通語としての英語

 globe(地球)とEnglishの合成語。共通の世界言語として着実に英語使用が増え続ける中で、英語を母語としない人たちのために、フランスのジャン=ポール・ネリエールが提唱した、語彙数を制限し文法や発音を平易にした英語。

Q. 4 infodemic

As people around the globe struggle with the impacts of the COVID-19 pandemic, we are also coping with a parallel infodemic .” (TechStream at brookings.edu)

世界中の人々がCOVID-19大流行の衝撃に立ち向かう中、私たちは 同時に (    )にも対処しているのだ。

Q. 4 答えと解説
  A. 4 インフォデミック(不確かな情報が伝染病のように広がり、混乱を招いている状況)

 メリアム=ウェブスター辞典によると、2003年、ワシントンポスト紙で初めて使われた造語。これが、新型コロナウィルスのパンデミックの際、無数の(誤った)情報があふれる様子を表現するのに使われた。情報過多は混乱を招き、危険でさえあるというニュアンスを含む。

Q. 5 safe space

“A ‘ safe space ’ is a place where LGBTQ people don’t have to think twice about whether they can show affection for their partners ? and whether they can just be themselves.” (Vox)

(    )とはLGBTQの人たちがためらいなくパートナーへの愛情を示せる場所であり、自分らしくあることに疑問を抱く必要のない場所だ。

Q. 5 答えと解説
 A. 5 安全な居場所

 社会的に疎外された人々が、偏見や批判などに脅かされず 安心 して集える場所を言う。女性解放運動と、女性たちが家父長制から自由になって集い連帯意識を作り出せる「場」を持ちたいという願望から生じた考え。のちにこの考えは、性的マイノリティーや社会的に無視されている集団にも広がった。

『これからの英単語』pp. 181-226を基に作成

激動の時代を読み解くための最新キーワード集

あなたはいくつの単語がわかりましたか?

各種メディアやネイティブ同士の会話で使用頻度がどんどん増えている重要現代語を紹介する『これからの英単語』(アルク)が、11月22日に発売となりました。英語ニュースを知り尽くした著者が厳選し、その由来や使い方を解説します。パンデミック、SDGs、気候 変動 、AI、ジェンダーなど、今の時代に欠かせないテーマの重要最新語彙を500語収録しています。

こちらもおすすめ!「ニュースな英語」

ej.alc.co.jp ej.alc.co.jp ej.alc.co.jp

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部 「英語を学び、英語で学ぶ」学習情報誌『ENGLISH JOURNAL』が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 11
NEW BOOK
おすすめ新刊
名作に学ぶ人生を切り拓く教訓50
詳しく見る