たくさん学習しているのに話せない――英語学習者の多くに当てはまる、“あるある”な悩み。それを解決してくれるのが、『話すための基礎が身につく 音読×英文法 基本文型編』です。英語学習者にはおなじみの大西泰斗先生による、音読を活用したトレーニングブックの内容を見ていきましょう!
永遠の悩み:勉強してるのに英語が話せない
いきなりですが、なんで英語って、なかなか話せないんですかね・・・?話したいから一生懸命勉強しているはずなのに、いざ仕事やプライベートでそういう場面になると、途端に「あっ、えー、ンフー、ユーノー、ウェール、アーハン?」なんて具合になって、「相づち以外しゃべったら死ぬ病気か?」と自分にツッコミを入れることを繰り返しています。
そんな私のような「英語話せない民(たみ)」の悩みを解決してくれそうなのが、大西泰斗先生×ポール・マクベイ先生による『話すための基礎が身につく 音読×英文法 基本文型編』です。
こんな人におすすめのトレーニングブック
『話すための基礎が身につく 音読×英文法 基本文型編』は、次のような人におすすめの1冊。
- たくさん学習しているのになかなか英語が口から出てこない
- 英語が「分かる」だけでなく「話せる」人になりたい
- 文法と会話、どちらの力も身につけたい
- 仕事の合間などのスキマ時間で学習を続けたい
いずれかに当てはまる人は多いのではないでしょうか。
「話す」のに不可欠な「最重要英文法」が無理なく身につく
この本の特長が、1つのレッスンにつき、たった5つの英文を音読すればOKという点です。
まず、「Key Sentence」と文法の解説を読んで理解してから、用意されたトレーニング用の例文5つを音読します。上に掲載したページの一例からも分かるように、例文は「We’re friends.」「I was surprised at the news.」など、学習者にとっても親しみやすく分かりやすいものばかり。
「話す力」をより良く伸ばすためには、音読トレーニングの流れにちょっとしたコツがあります(音声はスマホやタブレット、パソコンから無料でダウンロード可能)。
- 日本語訳を見て、その内容を自分で考えて英語で言ってみる。
- 英語の例文を確認して、音声を聞く。
- 音声のまねをするようにして繰り返し音読する。
音読トレーニングは、本文のイラストのように笑顔で大きく口を開けて行うといいですね!この女の子も楽しそうだな。
ところどころ、大西先生のワンポイントアドバイスや応援コメントがあるのもうれしいポイントです。「でも気にしないでくださいね」とか、「そのうち、得意になるはずですよ (^-^)」とか、優しく励まされるとできる気がする。
ちなみに、「(^-^)」を使っているところがもう1カ所ありました。大西先生、実は顔文字好きなのかな?
1日10分、スキマ時間を生かして「話せる自分」に
1回のレッスンにかかる時間はおよそ10分ほどです。これなら、寝る前や家事の合間、あるいはお風呂上がりなど、スキマ時間ですぐに取り入れることができるのではないでしょうか。
レッスンは全部で47個。巻末には「発話力確認テスト」が収録されているので、自身の定着度が分かります。また、弱点を見つけて復習を繰り返すことで、「話せる自分」にどんどん近づいていける仕組みです。
続編も刊行予定
この本のシリーズとして、2023年11月に『音読×英文法 時表現・助動詞編』が、2024年2月には『音読×英文法 関係詞・仮定法編』が刊行予定となっています。併せて取り組むことで、さらに「伝わる英語」を身につけることができそうですね。
助動詞とか関係詞とか仮定法とか、英文法の中で特にアレなやつですよね・・・。永遠に間違えるやつ。でもこのシリーズなら頑張れる気がする。
皆さんも、まずはこの『基本文型編』で、1回5文&1日10分から始めてみませんか?
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
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英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。