新型コロナウイルスの 影響 を大きく受けている業界の一つ、スポーツビジネス業界。「人が集まること」に価値が置かれたこの業界は、 今後 どのように変わっていくのでしょうか。ウィズコロナ、アフターコロナ時代におけるスポーツビジネスについてフットサル情報サイト、FutPark事業責任者の中島涼輔さんにお伺いしました。
6月に公開した1回目の記事はこちらから確認できます。
ej.alc.co.jpコロナウイルスは、スポーツビジネスを止めた
1回目の記事のおさらいとなりますが、スポーツビジネスは新型コロナウイルスの 影響 をとてつもなく受けている業界です。なぜなら、スポーツの価値は「人が集まること」そのものに価値があるからです。
例えば、私の向き合っているフットサルというマーケットにおいては、フットサル施設は休業。結果としてフットサル施設の 売上 はほとんど0になりました。また、サッカーのトップリーグであるJリーグは試合開催ができなくなり、チケット収入やグッズの収益もなくなりました。
これまでにない危機感が芽生えたことは大きな収穫
結果として、業界全体に対して「人が集まることでビジネスをする」というスポーツビジネスの当たり前に問題提起をしました。 結果、この状態を深く問題視した一部の事業者は、いち早く行動を起こしました。
例えば、Jリーグの鹿島アントラーズはクラウドファンディングを利用して、1.3億の資金調達に成功しました。そして、 同時に プロスポーツ業界 に関して 言えば、多くの事業者が「第4の事業収入の柱」を模索し始めました。
つまり、「スポンサー」「グッズ」「チケット収入」という3本柱以外の収益の柱を作るということです。 この類のテーマは今までまともに議論されてくることはありませんでしたが、この先行き不透明な事業環境下で必要性が高まったことは業界全体としてはチャンスだと私自身は捉えています。
に関して は、本当の勝負は来期以降">スポーツ業界 に関して は、本当の勝負は来期以降
そして、スポーツ業界の本当の勝負は来期以降だと考えています。
現状は、金融機関による長期無担保無 保証 の借入れ環境の充実、あるいはJリーグであれ ば、Jリーグ本体による借入れの支援策を利用すれば、おそらく1年は生き残れると思いす。
借入れのお金を何に投資するのか。これが来期以降のスポーツ業界の事業者の運命を決めます。 借入れ資金を事業のランニングコストの支払いに充てるのも一つ手かもしれませんが、このコロナウイルスがいつまで続くかわからない状況下で、ジリ貧になっていくかもしれません。
ピンチはチャンス。ここからスポーツ業界としての底力を見せることができるかの勝負所となっていくでしょう。
中島涼輔(なかしま・りょうすけ)
1991年生まれ。新卒でリクルートホールディングスのネット採用で新規事業の立上げ。スポーツ業界への想いがあり、その後起業。自社でサービス開発し、サッカードットコム株式会社へ事業譲渡。事業譲渡した新規事業( https://futpark.me/ )のサービス責任者兼、社長室にて会社の事業計画の策定およびファイナンス 推進 を行う。