色とりどりで壮大なクリスマスイルミネーションや、巨大なクリスマスツリーが街を華やかにする季節。その正反対に世界最小のクリスマスオーナメントの製作に成功したニュースを紹介します。
肉眼では見ることができない極小サイズです
この季節、都会の夜はどこを歩いてもクリスマス気分が満載で、仕事帰りで疲れていても、どこか少しウキウキしてしまいます。通り全体がイルミネーションで彩られていたり、ショッピングモールの吹き抜けに天井まで届きそうなツリーが飾られていたり。
でも、今回取り上げるのはそんな華やかさとは無縁の、とはいえ驚きにあふれる電子顕微鏡サイズの話です。
In a feat of skill and technology, the research associate at the Canadian Centre for Electron Microscopy at McMaster University has created and stacked two richly detailed decorations, yet both of them together are barely taller than the diameter of a human hair.
熟練した能力と科学技術の成果として、マックマスター大学にある電子顕微鏡カナダディアン・センターの研究員が、詳細な装飾が施された2つ重ねのデコレーションを製作した。それも、その両方を合わせても人間の髪の毛の直径とほぼ同じサイズなのだ。
World’s tiniest gingerbread house created at McMaster
記事のサムネイルをご覧いただくとわかるように、製作されたのはジンジャーブレッドハウスの極小版。屋根や壁の模様も詳細で、煙突や窓までしっかり備わっています。
ちなみにショウガ入りのジンジャーブレッドクッキーは、欧米のクリスマススイーツの定番。人やトナカイ、家などさまざまな形のものが親しまれています。
Casagrande cut and etched a gingerbread house from silicon, complete with sharply defined bricks and trim and a Canada flag for a welcome mat . It may be the smallest house ever created ? about half the size of one made in France last year.
(研究員の)カサグランドは、シリコンからジンジャーブレッドハウスを切り出し、装飾を刻んだ。壁のれんがはくっきりと描かれ、入り口のマットにはカナダ国旗もある。それはこれまで作られた中で最小の家で、昨年、フランスで作られた家の約半分のサイズだ。
驚かされるのはそれだけではありません。
The tiny new wonder , as a set of dramatic photos reveals, is in turn resting like a small cap on the head of a winking snowman that Casagrande made from a material used in lithium-ion battery research.
この小さくて新しい驚き(に満ちた家)は、一連の印象的な写真が明かしているように、さらにカサグランドがリチウムイオン電池の研究で用いる材料から作った、ウィンクをする雪だるまが被る帽子の上に載っているのだ。
文字で見ても分かりづらいかもしれませんから、マックマスター大学のYouTubeチャンネルが公開しているこちらの動画をご覧ください。
電子顕微鏡を通してどのようにジンジャーブレッドハウスが製作されたか、そしてそれがどのくらいの大きさなのかが一目瞭然で分かります。
誰が見ても驚くこと間違いなしのサイズですが、惜しむらくは、おそらく最先端の電子顕微鏡を通さないと、そのクラフツマンシップを肉眼で味わえないことでしょうか。最後にもう一つ、製作したカサグランドさんのコメントが聞ける動画も紹介しておきます。技術者たちに顕微鏡の能力を示すのと同時に、子どもたちの興味関心にも訴えかけたかったとおっしゃっていますが、大成功ではないでしょうか。