
誰もが知る音楽家、ポール・マッカートニーが共作し、2005年に発表した『あの雲のむこうに(High in the Clouds)』という児童書をご存じですか?映画化を念頭に書かれたこの本が、Netflixなどの出資によりアニメーション化されるそうです。
文明批判や自然との共生がテーマの児童書
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が、100冊以上の著作を持つ児童文学作家のフィリップ・アーダー(Philip Ardagh)と共作し、「ピーター・ラビット」作品のアニメ化などの仕事で知られるアニメーター、ジェフ・ダンバーがイラストを添えた2005年発表の児童書『あの雲の向こうに』。
この物語は、人の開発により住み家を失ったティーンエイジャーのリスが、母が最期に残した言葉に従い理想の島を目指すというもので、動画配信サービスの「Netflix」とフランスの映画配給会社「Gaumont(ゴーモン)」により、映画化されることが決まったそうです。
Netflix has come aboard Sir Paul McCartney’s long-gestating animated film High In The Clouds, which is based on the children’s adventure novel of the same title written by the iconic Beatles musician as well as Geoff Dunbar and Philip Ardagh. The project hails from French company Gaumont, which optioned the book back in 2012 after it had been in development since 2009.ネットフリックスは、サー・ポール・マッカートニーが長年温めてきたアニメ映画『あの雲の向こうに』に加わった。この映画は伝説ともいえるビートルズのミュージシャンとジェフ・ダンバー、フィリップ・アーダーが書いた同名の児童向け冒険小説をもとにしている。このプロジェクトはフランスの映画配給会社ゴーモンから迎えられた。同社は2012年に本の映画化権を 取得 しており、映画自体は2009年から製作が進められていた。deadline.com
本自体が発表されたのが2005年で、その当時から映画化を 前提 としていたとのこと。長年の夢がついに実現するということで、ポールも喜びを隠せないようです。
“We are thrilled to be partnering with Netflix,” McCartney said. “They complement what is already an amazing team with Gaumont and we can think of no one better to be working with to bring our film to a global audience. I’ve always loved animated films and this is a hugely important passion project for me. I can’t wait for the world to see it.”「ネットフリックスとパートナーを組めることをとてもうれしく思っています」とマッカートニーは語った。「すでにゴーモンと作っていた素晴らしいチームを彼らは称賛してくれた。僕たちの映画を世界のオーディエンスに届ける仕事を共にするのに、彼らは最高の存在です。私はアニメーション映画をずっと愛してきましたし、これは本当に大きな思いのあるプロジェクトです。世界の人に早くそれを見ていただきたいです」variety.com
ニュースは『あの雲の向こうに』が単にアニメーション映画化される、というだけではありません。
Not surprisingly , McCartney isn't just there to give his seal of approval . He's one of the co-producers alongside veterans like Bob Shaye (of Lord of the Rings and Golden Compass fame), and he'll also write original songs.当然のことながら、マッカートニーは 承認 印を押すためだけにそこにいるわけではない。彼はロバート・シェイ(『ロード・オブ・ザ・リング』や『ライラの冒険 黄金の羅針盤(原題:The Golden Compass )』で知られている)をはじめとしたベテラン勢とともに共同プロデューサーを務め、またオリジナル曲も書くことになる。www.engadget.com
声のキャストや公開日はまだ発表されていませんが、オリジナル曲も提供するとなると、単に子どもたちだけではなく、ポールやビートルズファンも大注目の作品になりそうです。
なお、このポールの本はというと原書のハードカバー、ソフトカバー、日本語版のどれもが絶版のようです。でも、映画化にタイミングを合わせて再販されるかもしれませんね。

- 作者:High in the Clouds
- 作者:あの雲のむこうに
- 作者: ポール マッカートニー , フィリップ アーダー , ジェフ ダンバー
- 出版社: 大和書房
- 発売日: 2005/10
- メディア: 大型本
- 作者:

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)
高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。ビートルズの大ファンというわけではありませんが、ギターを手にして最初に練習した曲はやっぱり(?)ビートルズの『イエスタデー』でした。
【1000時間ヒアリングマラソン】 ネイティブの生音声を聞き取る実践トレーニング!
大人気通信講座が、アプリで復活!
1982年に通信講座が開講されて以来、約120万人が利用したヒアリングマラソン。
「外国人と自由に話せるようになりたい」「仕事で困ることなく英語を使いたい」「資格を取って留学したい」など、これまで受講生のさまざまな夢を支えてきました。
アプリ版「1000時間ヒアリングマラソン」は、アウトプット練習や学習時間の計測などの機能を盛り込み、よりパワーアップして復活しました。
「本物の英語力」を目指す人に贈る、最強のリスニング練習
・学校では習わない生きた英語
実際にネイティブスピーカーと話すときや海外映画を見るとき、教科書の英語と「生の英語」のギャップに驚いた経験はありませんか? 1000時間ヒアリングマラソンには、オリジナルドラマやラジオ番組、各国の英語話者のリアルな会話など、学校では触れる機会の少ない本場の英語を届けるコーナーが多数用意されています。
・こだわりの学習トレーニング
音声を聞いてすぐにスクリプトを確認する、一般的なリスニング教材とは異なり、英文や日本語訳をあえて後半で確認する構成にすることで、英語を文字ではなく音から理解できるようにしています。英文の書き取りやシャドーイングなど、各トレーニングを一つずつこなすことで、最初は聞き取りが難しかった英文も深く理解できるようになります。
・あらゆる角度から耳を鍛える豊富なコンテンツ
なぜ英語が聞き取れないのか? には理由があります。全15種類のシリーズは、文法や音の規則、ニュース英語など、それぞれ異なるテーマでリスニング力強化にアプローチしており、自分の弱点を知るきっかけになります。月に一度、TOEIC 形式のリスニング問題を解いたり、書き取りのコンテストに参加したりすることもできるため、成長を定期的に確認することも可能です。
1000時間ヒアリングマラソンは、現在7日間の無料トライアルを実施中です。さあ、あなたも一緒にランナーになりませんか?