これからの時代の主流?ジェンダーニュートラルの着せかえ人形が登場【英語多読ニュース】

c 2019 Mattel

「英語多読ニュース」(10月2日号)で取り上げるのは、アメリカのトイ・カンパニー、マテルの話題。バービー人形で有名なこの会社が、ジェンダーニュートラルな人形を発売しました。

ジェンダーニュートラルで100通りの着せ替えができる

Mattel(マテル)という企業の名前を聞いて筆者が思い浮かべるのは、まずミニカー。そして、リカちゃんと並んで女の子に人気があったバービー人形です。

バービー人形といえば、そのときどきの時代を反映し、髪型や肌の色、衣装などもさまざまなものが発売されてきています。筆者を含めて男子にはあまり興味がないことかもしれませんが、メイクもさまざまです。

そんなマテル社が、Creatable Worldという新しい人形を発売しました。

Even though Mattel has updated Barbie with STEM-inspired career choices and different body types, one thing Barbie has never been is gender neutral . Now Mattel is aiming to be more inclusive with a new line of gender- neutral dolls introduced Wednesday. They’re geared toward kids who identify as gender fluid -- meaning they don’t identify as having a fixed gender like male or female.マテルはSTEM教育 *1 に基づく職業やさまざまな体型を追加してきたが、バービーががこれまでなったことがなかったものの1つが、ジェンダーニュートラルだ。マテルは今、水曜日に発表されたジェンダーニュートラルな新しい人形で、さらに多くの人を受け入れようと目論んでいる。
www.cnet.com

新シリーズに「Creatable」というなじみのない言葉が用いられていますが、誰でも自由に、好きな「世界」が作れるという思いが込められているのでしょう。

マテル社のCreatable Worldのサイトによると、髪や肌の色で6種類の基本セットがあって、付属する衣装などを着せ替えることで、100通り以上の表現が可能とのこと。

www.mattel.com

下はマテル社がCreative Worldを発表した当日のTwitter投稿です。

In our world, dolls are as limitless as the kids who play with them. Introducing #CreatableWorld, a doll line designed to keep labels out and invite everyone in. #AllWelcome私たちの世界で、子どもたちの人形の遊び方は無限にあります。そこで#CreatableWorldを紹介します。区別することなく、誰もが遊ぶことのできる人形のシリーズです。"AllWelcome
インスタグラムのアカウントも稼働していました。この投稿で紹介されているのはBrunette Wavy Hair(ブルネット・ウェイビー・ヘア)のバージョンです。現代の子どもが自分の思うままに自己表現できる人形は、アメリカでも賞賛を持って受け入れられているようです。

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。子どものころ、よくマテルのミニカーを買ってもらっていました。

*1 :Science, Technology, Engineering and Mathematicsの略。科学・技術・工学・数学の教育分野を総称で2000年代にアメリカで始まった教育モデル。

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