大学受験で優遇される！TOEICスコアの活用法

2025-01-10

大学受験において、英語力を証明する手段として「TOEICスコア」を活用する方法があるのをご存じですか？　TOEICは、就職や転職での評価ツールとして広く知られていますが、大学受験や入学後の学習環境でも活用できる場合があります。
本記事では、TOEICスコアをどのように大学受験で活用できるか、その具体的な方法やメリットを詳しく解説します。また、英検との違い、そして入学後にも役立つポイントについても触れます。受験を控えている方や、英語力を効果的にアピールしたい方にとって必見の内容です！

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TOEICスコアを大学受験に活用する

TOEICスコアの大学受験での活用について、以下のポイントを解説します。

TOEICと大学受験
優遇されるケース
優遇の対象となるテストやスコア

TOEICと大学受験

TOEIC（Test of English for International Communication）は、実践的な英語力を測定する国際的な試験です。一時期、大学共通テストでの活用が検討されましたが、実施の難しさから取りやめになりました。しかし、現在でも個別の大学が独自にTOEICスコアを評価に取り入れる場合があります。
例えば、推薦入試では、TOEICスコアが出願資格や合否判定材料となることがよくあります。また、学部や学科によっては、TOEICスコアが英語力を示す指標として活用されています。スコアがあると、英語が必須となる学部だけでなく、ビジネス系や国際関係学部など幅広い学部で評価される点が特徴です。

優遇されるケース

大学入試でTOEICスコアがあると優遇される例として、以下のようなケースがあります

総合型選抜・推薦入試：出願資格として、一定のスコアを満たすことが求められる場合があります。
一般入試：大学によっては、TOEICスコアがあると、加点されたり、合否判定の際に優遇されたりすることがあります。特に、英語力が重視される学部や、国際交流に力を入れている大学で優遇されるケースが目立ちます。
国際交流プログラムへの参加：大学入学後に海外留学プログラムや交換留学に挑戦する場合、一定のTOEICスコアが必要となることもあります。

優遇の対象となるテストやスコア

TOEICは以下のようなテストがあります

Listening & Reading(L&R)テスト: リスニング（45分・100問）とリーディング（75分・100問）の2セクションで構成され、解答はマークシートに記入します。結果は10〜990点のスコアで表示され、合否判定はありません。スコアの目標値は大学や学部により異なりますが、600〜750点以上を取得しておくと、さまざまな場面で役に立ちます。
Speaking & Writing(S&W)テスト：英語の発話力や記述力を測定するテストで、スピーキング（約20分・11問）とライティング（約60分・8問）で構成され、試験会場のパソコンを使用して受験します。結果は各セクション0〜200点のスコアで表示されます。

学部やプログラムによっては、L&RテストとS&Wテストを組み合わせることで評価対象となる場合もあります。

TOEICスコアが活用できる大学

具体的な大学ごとの活用状況について、以下に分けて解説します。

国公立大学
私立大学

国公立大学

国公立大学の入試では、TOEICスコアが一部の学部で活用されています。以下はその一例です

[国立大学]


千葉大学個別学力検査対象学部: 国際教養学部、教育学部、園芸学部、看護学部、文学部（日本・ユーラシア文化コース）、法政経学部、理学部、工学部、情報・データサイエンス学部、薬学部	一定以上のスコアがある場合外国語の得点を満点に換算または外国語の得点に満点を上限として所定の点数を加点	詳細はこちら
筑波大学学校推薦型選抜入試対象学群・学類: 社会・国際学群国際総合学類、医学群医学類、その他学群・学類	一定以上のスコアを総合評価に反映	詳細はこちら
京都大学特色入試（学校推薦型選抜、総合型選抜）対象学部: 法学部、経済学部（文系型入試）、農学部の一部の学科	英語力証明資料として活用農学部の一部の学科では、一定以上のスコアで出願可能	詳細はこちら
広島大学大学入学共通テストを使用する一般選抜入試対象学部: 一部の学部	一定以上のスコアで、大学入学共通テストの英語の得点を満点と見なす	詳細はこちら

※最新の情報および詳細は、各大学ウェブサイトをご確認ください。

[公立大学]


国際教養大学一般選抜試験対象学部: 国際教養学部	一定以上のスコアで、大学入学共通テストの英語を満点に換算	詳細はこちら
東京都立大学一般選抜入試対象学部: 都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部	「外部英語検定試験の換算得点」と「大学入学共通テストの外国語の得点」のうち、高得点の方を合否判定に活用	詳細はこちら

※最新の情報および詳細は、各大学ウェブサイトをご確認ください。

私立大学

私立大学の中には、TOEICスコアを積極的に活用している大学もあります。


青山学院大学一般選抜試験対象学部: 文学部英米文学科、国際政治経済学部、総合文化政策学部	スコアの提出、または一定以上のスコアで出願可能さらに学部によっては、合否判定に使用や、スコアに応じて総合点に加算	詳細はこちら
明治大学一般選抜入試対象学部: （全学部統一）農学部、経営学部、国際日本学部、総合理学部（学部別＊英語4技能試験活用方式）商学部、経営学部、国際日本学部	指定されたスコアで出願可能学部によっては、スコアに応じて外国語の試験免除、得点に加算	詳細はこちら
中央大学一般選抜入試対象学部: 商学部、文学部、総合政策学部、国際経営学部、国際情報学部	一定以上のスコアで出願可能学部によっては、外国語の得点に加算	詳細はこちら

※最新の情報および詳細は、各大学ウェブサイトをご確認ください。

大学受験に活用するならTOEICか、英検か

TOEICと英検の違いや、それぞれの特性を比較し、どちらを選ぶと入試で有利かを検討します。

TOEICと英検の違い
TOEICと英検、どちらを選べばよいか

TOEICと英検の違い

TOEIC：主に実用的な英語スキルを測定します。ビジネス英語や実践的なコミュニケーション力を重視したテストです。年に10回程度開催されます。2023年度の高校生の平均スコアは510点(*1)であることから、600点以上を取得すると、英語力が一定の評価を受けるでしょう。スコアの有効期間は2年とされています。
英検：文法や語彙、スピーキング能力を総合的に評価するテストです。話題は・ビジネス・学術などにわたり、幅広い英語力が求められます。年に3回開催されます。2級以上は難易度が高いことから、取得すると一定の評価が得られるでしょう。

*1 TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024

どちらにも有効期間はありませんが、大学によっては、出願に利用できるのは受験から2年以内などと定めている場合がありますので、注意が必要です(例*2)。
*2 法政大学英語外部試験利用入試

TOEICと英検、どちらを選べばよいか

どちらのテストを選ぶべきかについては、志望校や受験形式によりますが、英語を専門的に学ぶ学部を目指す場合は英検、国際系やビジネス系学部にはTOEICが適していることがよくあります。自分の志望学部に合わせて選ぶことが大切です。また、書店では公式問題集や参考書がたくさん販売されていますので、問題を見て、興味が持てそうな方にまずは挑戦してみるのもよいでしょう。