英語のスピーキングをスムーズにする「しゃべり出しパターン」、今回は「自分から動く」「相手に提案する」場面で役立つ3つをご紹介。「Let me + 動詞の原形」「You should + 動詞の原形」「You could + 動詞の原形」を使いこなせれば、ぐっと自然に英会話を進められますよ。『英会話は3週間だけ続けなさい』(共著:名郷根 修、リノ)の著者で英語講師のリノさんが教えてくれます!
目次
①「Let me + 動詞の原形」|「私がやるよ」と自然に言える表現
「しゃべり出しパターン」の連載も第4回目に入りました!今回も引き続き、しゃべり出しパターンについて見ていきましょう。第3回までの記事もよければチェックしてみてくださいね。
【連載「しゃべり出しパターン」 これまでの記事を読む】
・第1回:英会話がスラスラできる!英語のスピーキング力を劇的に上げる魔法の型「しゃべり出しパターン」とは?
・第2回:ネイティブも多用する「I have+名詞」「Can I+動詞の原形 ?」【英会話でもう迷わない!しゃべり出しパターン2選】
・第3回:ネイティブが使う・海外ドラマ頻出!3つのしゃべり出しパターン【You can/I wanna/I’m gonna+動詞の原形】
まず最初は、「Let me + 動詞の原形」という表現を使いこなせるようになりましょう。「私に<動詞>させてください」「私が<動詞>しますね」という意味です。自分が何かすることを申し出るときに使えます。ネイティブとの会話でよく聞く表現で、日常でもビジネスでも場面を選ばずに使える万能フレーズです。
それでは、以下の文章を英語に訳してみましょう。
① 私にやらせてください。
② 窓をあけますね。
③ 時間のあるとき教えてください。
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アウトプットできましたか?間違っていても大丈夫です。それでは、以下に1つの解答例を示します。
① Let me try.
② Let me open the window.
③ Let me know when you’re free.
特に③の Let me know when から始まる文章はよく出てきます。「教えて」なので Tell me ~ としても間違いではないですが、Let me know も同じくらい頻出の表現になります。
ここでは、③に出てきた「Let me know when + 主語 +動詞(<主語>が<動詞>したら教えて)」をさらに深掘りして練習しましょう。
以下の文章を訳してみてください。
① 準備できたら教えて。
② 助けが必要なら教えて。
③ 家に着いたら教えて。
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3つとも答えられましたか?それでは答えを見てみましょう。
① Let me know when you’re ready.
② Let me know when you need help.
③ Let me know when you’re home.
少し文章が長くなっても、考えることは同じです。まずは Let me know when という最初のフレーズを出すこと。それができれば、「〜できたら教えて」という大枠の意味がまず相手に伝わります。
本当によく出てくるパターンなので、後ろの文章をいろいろ言い換えて使ってみてくださいね。
②「You should + 動詞の原形」|「〜した方がいいよ」と伝える表現
では、次のしゃべり出しパターン「You should + 動詞の原形」について見ていきましょう。「<動詞>した方がいいよ」という意味で、相手にアドバイスや提案をするときに使います。
学校教育ではYou should は「<動詞>すべき」という意味で習ったのではないでしょうか。しかし、友達や家族同士などカジュアルな場面で使うときは、「<動詞>した方がいいよ」のように少し柔らかいニュアンスになります。
このフレーズの発音は、 should の最後の d が弱くなり、「ユーシュッ」のような音になることが多いです。ぜひ声に出しながらアウトプットしてみましょう。
① この映画を観た方がいいよ。
② 休んだ方がいいよ。
③ 彼に話しかけた方がいいよ。
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↓
アウトプットできましたか?答えを見てみましょう。
① You should watch this movie.
② You should take some rest.
③ You should talk to him.
「You should + 動詞の原形」を使って、シンプルに表すことができましたね。ドラマでもよく聞くフレーズなので、ぜひ練習してみてください。
③「You could + 動詞の原形」|押しつけずに提案できる表現
3つ目のしゃべり出しパターンは「You could + 動詞の原形」です。2つ目の「You should + 動詞の原形」の should の部分が could になったバージョンですね。
「You could+動詞の原形」も相手に提案をするときに使うことができ、やや柔らかい表現になります。「<動詞>してもいいんじゃない?」というニュアンスです。押し付け感がないので、日本人好みのフレーズと言えるでしょう。
それでは、以下の文章を英語に訳してみましょう。
① 前もって予約してもいいんじゃない?
② リノに聞いてもいいんじゃない?
③ 地下鉄を使ってもいいんじゃない?
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↓
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「You could + 動詞の原形」をうまく使って作れましたか?では、それぞれの答えを見ていきます。
① You could book in advance.
② You could ask Leno.
③ You could take the subway.
①の in advance は「前もって」という意味です。
また、③の take も交通手段によく使います。take the bus(バスに乗る)、take a taxi(タクシーに乗る)、take the elevator(エレベーターに乗る)などのバリエーションがあるのでこちらもセットで覚えておきましょう。
そして、「You could」の発音も、「ユークッ」のように d がほとんど聞こえないことが多いです。
「しゃべり出しパターン」をまとめて身につけるなら『英会話は3週間だけ続けなさい』
今回も、スピーキングに必要なしゃべり出しパターンの3つを見てきましたね。could や should のような助動詞を使った表現は本当によく出てくるので、ぜひ使ってみていただけたらと思います。
上記の3つを含め、このようなしゃべり出しパターンについて、私の著書『英会話は3週間だけ続けなさい』でも取り上げています。ぜひ活用してみましょう!
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