【こあらの学校】「パーカー」「マフラー」に要注意!?実は通じない和製英語をチェックしよう

「パーカー」「マフラー」「コンセント」—— 英語だと思っていた言葉がまったく通じない!?大人気英語インフルエンサー・こあらの学校さんと一緒に今回学ぶのは、“英語っぽいのに実は通じない”和製英語について。間違えやすい言葉と、正しい英語の言い方を見ていきましょう!

「ビーチサンダル」は英語じゃない!?和製英語の落とし穴

「英語っぽいのに、英語ではない」――それが和製英語です。

私たちが日常的に使っているカタカナ語の中には、英語としては通じないものがたくさんあります。たとえば「パーカー」「マフラー」「コンセント」「サインペン」など。いざ海外で使ってみると、「え?何のこと?」と首をかしげられてしまうことも。

和製英語がこんなに多い理由のひとつは、日本人がカタカナ語を上手に“アレンジ”してきたから。外来語をそのまま借用するのではなく、「日本人が理解しやすい形」に組み替えてきた結果、英語っぽいけれどネイティブには通じない言葉ができました。

『これを英語で言えるかな? こあら式 意外と知らない英単語図鑑』の著者で、SNSフォロワー数累計90万人を誇る英語インフルエンサー「こあらの学校」さんも、留学中に和製英語で困った経験があるそうです。

「留学中、友達と海に行ったとき、ビーチサンダルのことを話したくて“I'm wearing beach sandals.”と言ったら、友達はきょとんとしていました。ジェスチャーを交えながら説明すると、“Oh, you mean flip-flops!”と言われ、flip-flopsという単語をそこで初めて知ったんです。「ビーチサンダル」が和製英語だと知らなかったので当時はとてもびっくりしましたが、このエピソードのお陰で flip-flops という単語は一生忘れません

このように、和製英語は「知っているつもり」だからこそ、思わぬ落とし穴になることがあります。今回の記事では、特に間違いやすい日常の和製英語をまとめてチェックしてみましょう。


【ファッション】身近で勘違いしやすい和製英語の宝庫

ファッション分野は、和製英語の多いジャンルの代表格。英語だと思っていた単語が実は通じない……というケースがたくさんあります。

  • ワンピース → dress
    ワンピースは英語では dress。one-piece というと「ワンピース水着(a one-piece swimsuit)」を指すことが多いので注意。

  • パーカー → hoodie
    英語では「フード付きの上着」を hoodie と言います。parka は厚手の防寒用コートのような印象になります。

  • マフラー → scarf
    英語で muffler は「防音装置」など機械の部品を指すことも。首に巻くものは scarf を使いましょう。

【ファッションに関する和製英語一覧】
和製英語正しい英語
ワンピースdress
パーカーhoodie
トレーナーsweatshirt
ワイシャツdress shirt
ルームウェアloungewear
ノースリーブsleeveless
トランクスboxer shorts
マフラーscarf
ビーチサンダルflip-flops
ピアスearrings / pierced earrings
バーゲンsale
フリーサイズone-size-fits-all
チャックzipper
パンストpantyhose
ペアルックsame outfit
オーダーメイドmade to order / bespoke

【文房具】つい使ってしまう和製英語の正しい表現を知ろう

オフィスや学校で使う文房具にも、和製英語がたくさんあります。

  • シャーペン → mechanical pencil
    “sharp pencil” では通じません。芯を繰り出すタイプの鉛筆は mechanical pencil。

  • セロハンテープ → Scotch tape / clear tape
    “Sellotape” は実際にイギリスで使われる商標名ですが、アメリカでは Scotch tape が一般的です。

  • ホチキス → stapler
    「ホチキス(ホッチキス)」は、元々はメーカーの名前です。英語では stapler と言います。

  • サインペン → felt-tip pen / marker
    サイン用のペンだから “sign pen” と思いがちですが、英語では felt-tip pen が自然。

【事務用品・文房具の英語一覧】
日本語や
和製英語
正しい英語
シャーペンmechanical pencil
ホチキス(ホッチキス)stapler
サインペンfelt-tip pen / marker
レポート用紙writing paper
鉛筆削りpencil sharpener
メモ帳notebook
下敷きplastic sheet
ボールペンballpoint pen
画びょうdrawing pin
のりglue
物差しruler
三角定規triangle
修正テープcorrection tape
付箋紙sticky notes
ガムテープpacking tape
虫眼鏡magnifying glass
修正液correction fluid
セロハンテープclear tape
両面テープdouble-sided tape
分度器protractor
消せるボールペンerasable pen
セムクリップpaper clip
カッターナイフbox cutter / retractable knife
蛍光ペンhighlighter
輪ゴムrubber band

【電化製品】意味がまったく違う和製英語に要注意

電化製品・家電に関する和製英語には、海外で使うと意味がまったく違ってしまうものもあるので気を付けましょう。

  • コンセント → outlet / socket
    “consent” は「同意」という意味。電気の差し込み口は outlet(米)または socket(英)。

  • ガスレンジ(ガスコンロ) → stove / gas stove
    “range” も料理器具の意味はありますが、家庭では stove のほうが一般的。

  • クーラー → air conditioner / AC
    “cooler” は飲み物を冷やす容器などの意味になるので要注意。

  • ドライヤー → hair dryer / blow dryer
    “dryer” だけでは衣類乾燥機(laundry dryer)の意味にもなります。髪用なら hair dryer

【電化製品の英語一覧】
日本語や
和製英語
英語
コンセントoutlet / socket
ガスレンジ(ガスコンロ)stove / gas stove
クーラーair conditioner / AC
ドライヤーhair dryer / blow dryer
電子レンジmicrowave
冷蔵庫refrigerator
冷凍庫freezer
オーブントースターtoaster oven
食器洗浄機dishwasher
炊飯器rice cooker
電気ケトルelectric kettle
ミキサーblender
ストーブheater
扇風機fan
加湿器humidifier
乾燥機dryer
洗濯機washing machine
空気清浄機air purifier
コピー機copy machine
シュレッダーshredder
防犯カメラsecurity camera
ミシンsewing machine
充電器battery charger
延長コードextension cord
フードプロセッサーfood processor

通じない経験は学びのチャンス!和製英語との上手な付き合い方

最後に、こあらの学校さんから和製英語について意外なアドバイスが。

「私が和製英語から正しい英語を使えるように矯正した方法は、少し逆説的に聞こえるかもしれませんが、怖がらずに和製英語をどんどん使うというものです。なぜなら、冒頭のビーチサンダルのエピソードのように、間違えて指摘される経験をすると、強烈に記憶に残るからです。理解できなければネイティブは聞き返してくれるので、間違いを恐れずにどんどん使っていくといいと思います」

和製英語を完全に避けようとするより、「間違いから学ぶ姿勢」が大切。実際に使ってみて、「あ、それは違うよ」と訂正される瞬間こそ、最も記憶に残る学びになるんですね。

和製英語を味方にしよう

和製英語は日本人の生活に根付いている便利な言葉。でも、そのまま海外で使うと通じないことが多いのも事実です。「知っているつもりで通じない」という体験は少し恥ずかしいかもしれませんが、裏を返せばそれは新しい言葉を覚えるチャンス

身近な「パーカー」「マフラー」からでもOK。今日から一つ、和製英語を正しい英語に置き換えて声に出してみませんか?それが、あなたの英会話をよりスムーズに、より楽しくしてくれるはずです。


こあらの学校
こあらの学校

オーストラリア在住のこあたんが校長の「世界中どこでも楽しく生きられる」を目指す学校。楽しく、分かりやすく英語を学べるイラストをX(旧Twitter)及びInstagramで毎日発信。大人になるまで海外経験がなく、もともとは英語に苦手意識があったこあたんだからこそ分かる、英語学習者が本当に知りたいポイントを伝えている。SNSフォロワー数は90万人超。
・X:@KoalaEnglish180
・YouTube:こあらの学校 英語の時間
・Instagram:@koalaenglish180


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著:こあらの学校 / 発行:マガジンハウス

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1つの見開きで1つのテーマをレイアウトしているので、抜群の読みやすさ。好きな時に好きな所から学習できるので、学習も続けやすくなっています。本当に使える英単語を、“こあら式”で自分のモノにしちゃいましょう!

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