連載「絶対英文法」の6回目は、英文法の授業でも終盤で登場する分詞構文です。特に日常会話で使われる用法を押さえておきましょう。
分詞構文とは?
分詞構文は、もともとある接続詞と主語を省略し、動詞を現在分詞Vingで言い換えた省略表現です。
When I was walking home, I saw her husband.
歩いて帰宅する途中、彼女の夫を見掛けました。
分詞構文→現在分詞(分詞構文)
Walking home, I saw her husband.
主に「読み」「書き」で使われる堅い表現です。というのも、今回のように主語が一致しなければ主語を省略 できませんし、時制も主節I saw . . . より前のことならhaving Vppと完了形にしなければなりません。つまり、上の例であれば、Whenからhusbandまでの1文を先に頭で考えた上で、分詞構文に変える作業になります。 日常会話は左から右へと、ある意味、瞬間的に情報発信されていくわけで、発話前に1文を作って、それを分詞構文に置き換えながら話すというのは、なかなか難易度が高いわけです。
ただし、文末に「場面」「状況」を示す情報追加を示す分詞構文は、日常会話でも意外によく耳にします。「途中で情報を継ぎ足す」わけですから、日常会話でも自然に使えます。
同時「・・・しながら」
同時に行われている動作のうち片方を分詞構文Vingで示す付帯状況の表現です。
I was lying on the sofa, reading a new book.
私は新しい本を読みながら、ソファーで寝そべっていました。
People ran out of the building shouting.
人々は叫びながらその建物から走って出てきました。
時「・・・している間」
少し付帯状況に似ていますが、while S V(SがVしている間)の意味がある分詞構文です。2つの動作があり、より長く継続している動作を現在分詞Vingにしたもので、これも日常会話で使えます。
I hurt my shoulder sleeping.
寝ている間に私は肩を痛めました。
この用法では状況をクリアにするため、接続詞while(・・・する間)を伴うことがよくあります。
I hurt my shoulder while sleeping.
分詞構文の慣用句
分詞構文を用いた慣用表現は会話で用いられることもありますし、またリスニング用に押さえておくと便利です(独立分詞構文とも呼ばれますが、この呼び名は特に覚える必要はありません)。
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Generally speaking, most students here are awesome.
一般的に、ここにいる大抵の学生たちは最高だよ。
Frankly speaking, I don’t get it.
率直に言って、意味わかんないよ。
Technically speaking, this is not correct.
厳密に言えば、これは正しくありません。
次回は、仮定法について紹介します。どうぞ、お楽しみに。
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