月刊『ENGLISH JOURNAL』の人気コーナー「Mystery Speakers」。過去に掲載した問題を聞いてGuess what‘s talking!(何が話しているか当てましょう!)。訳や音声、正解などもこちらからご確認ください。
トークを聞く
音声を聞いてみましょう。
問題を聞く
Q1~3に答えましょう。「何」が話しているか分かりますか?
Q1 Where is the speaker?
a) In a car
b) In a hospital
c) In a clothing factory
d) In a courtroom
Q2 Why does the speaker say some people complain about him?
a) He’s dangerous.
b) He’s old-fashioned.
c) He’s difficult to use.
d) He’s uncomfortable.
Q3 Who is speaking?
スクリプトを読む
問題のスクリプトを見ながら、音声を聞いてみましょう。
「It’s a ➊Worrisome Life」
Oh, hey, watch that guy over there! ... Oh, OK, you see him. You know. I just worry. It’s kind of my job. I mean, there’s a lot to worry about. The world is a dangerous place, right? I mean, you never really know when something terrible might ... Careful! That’s a ... Oh, you got it. I just like to be sure, you know?
Hey, did you know that my kind didn’t even really exist until the ’50s? Well, not in the same standard way that we do today. What did people even do before us? They died, that’s what they did! That’s why we’re legally ➋required today! Not bad, right?
The funny thing is that my design has hardly changed in 80 years. I’m still just a ➌woven ➍strip of polyester, and a metal ➎fastener with a release button. Well, there’s also a ➏spring-loaded roller hidden away so that when you don’t need me, I ➐zip conveniently out of the way. Simple right? But strong! After all, it’s my job to save your life. And what do I get for it? Complaints! Complaints that I’m uncomfortable, or that I’m ➑chafing your neck. “Ooh, I’m ➒holding you down! I’m ➓holding you back!” ⓫Yadda yadda yadda. Would you say stuff like that to a ⓬surgeon? No! And I’m the one that might ⓭keep you from needing surgery, am I right?
Well, never mind. It’s just that sometimes people can be so ... Hey! Do you see that truck! ... Oh, yeah. You see him. ⓮Heh. I don’t mean to sound like a ⓯back-seat driver, but I’m telling you, if there’s ever an accident, you’re going to be glad I was holding you back!
語注を確認する
➊ worrisome くよくよする、苦労性の
➋ require (法律などで)~を義務付ける
➌ weave ~を織る
➍ strip 細長い1片、帯状のもの
➎ fastener 締め具、留め具
➏ spring-loaded ばね仕掛けの
➐ zip ピュッと動く
➑ chafe ~(皮膚など)を擦りむく
➒ hold ~ down ~を押さえ付ける
➓ hold ~ back ~を引き留める
⓫ yadda yadda yadda などなど
⓬ surgeon 外科医 ★同行のsurgeryは「手術」。
⓭ keep A from doing Aが~するのを防ぐ
⓮ heh へー、えっ ★驚きや疑問を表す。
⓯ back-seat driver バックシート・ドライバー ★車の後部座席からあれこれ運転の指示をする人。
訳を確認する
訳を確認し、もう一度音声を聞いてみましょう。
「心配性の人生」
あっ、ちょっと、あそこの人に気を付けて!・・・ああ、そう、見えてるんだね。わかってるよね。僕はただ心配なのさ。これが僕の仕事みたいなものだから。と言うか、心配事がたくさんあるんだ。世界は危険なところだろ?だから何かひどいことが、いつ起こるかわかったもんじゃない・・・気を付けて!あれは・・・ああ、わかってるね。僕は念には念を入れたいだけなんだ、いいね?
ねえ、僕らは50年代までほとんど存在さえしていなかったって、知ってたかい?とにかく、現代のように僕らが標準的にあるわけじゃなかったんだ。僕らがなかった頃は皆どうしていたかって?死んだんだよ、皆そうなったんだ!だから今、僕らが法的に義務付けられているんだ!悪くないだろう?
おかしいのは、僕のデザインが、80年間ほとんど変わっていないことだ。いまだにポリエステルを織った帯状で、締め金具に取り外しボタンが付いてる。それから、ばね仕掛けのローラーも隠し持っているから、不要のときには邪魔にならないように、ピュッと片付くのさ。シンプルだろ? それでも強力だ!何と言っても、僕の仕事は君の命を守ることだからね。それで、そのお返しに何がもらえるかって?苦情さ!僕が快適じゃないとか、首が擦りむけるっていう苦情。「ああ、僕が君を押さえ付けているんだ!君を引き留めているんだ!」などなど。君は外科医にそんなこと言うかい?言わないよね!そして僕こそ、君に手術が必要になるのを防いでるかもしれないんだ。そうだろう?
まあ、いいよ。ただ、時に人間ってあまりに・・・おい!あのトラックを見てるかい!・・・ああ、そう。見ているね。えっ、僕はバックシート・ドライバーのように話すつもりはないんだよ。でも、言っておくけど、万が一、事故が起こったら、僕が引き留めていたことを君は喜ぶのさ!
問題・訳と正解
Q1 Where is the speaker?
(話し手はどこにいますか?)
a) In a car(車の中)→◯正解
b) In a hospital(病院)
c) In a clothing factory(衣料品工場)
d) In a courtroom(法廷)
Q2 Why does the speaker say some people complain about him?
(話し手はなぜ自分について苦情を言われると言っていますか?)
a) He’s dangerous.(危険だから)
b) He’s old-fashioned.(旧式だから)
c) He’s difficult to use.(使いにくいから)
d) He’s uncomfortable.(快適でないから)→◯正解
Q3. Who is speaking?
(話しているのは、誰でしょう?)
A seat belt/a safety belt(シートベルト/安全ベルト)
トップ写真: Andrea Piacquadio from Pexels 本文写真:Arek Socha from Pixabay、Jonathan J. Castellon from Unsplash 、cfarnsworth from pixaby
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。