月刊『ENGLISH JOURNAL』の人気コーナー「Mystery Speakers」。過去に掲載した問題を聞いてGuess what‘s talking!(何が話しているか当てましょう!)。訳や音声、正解などもこちらからご確認ください。
トークを聞く
音声を聞いてみましょう。
問題を聞く
Q1~3に答えましょう。「何」が話しているか分かりますか?
Q1 Where is the speaker?
a) In a laboratory
b) In a volcano
c) In a football field
d) In space
Q2 What do the people working with the speaker need?
a) A good view
b) Oxygen
c) Train tickets
d) Guns
Q3 Who is speaking?
スクリプトを読む
問題のスクリプトを見ながら、音声を聞いてみましょう。
「No ➊Stopping for a Chat」
Look at that. Another perfect sunrise. You know, I never really ➋get tired of looking at the sunrise — and I see more of them than most people. After working all night, ➌there’s nothing like seeing the sun come ➍streaming into your windows ... if you have windows, that is.
I’ll explain, of course, but I suppose I’d better make it quick. ➎After all, I’m ➏zipping along and can’t really stop for a proper chat. And I have work to do — or rather, the people inside me have work to do. And it’s dangerous where we work. Not exactly like a ➐war zone or a ➑volcano or something. Although ... ➒in a way, it might be even worse. I usually have about 15 people from all over the world working with me, and not a single one of them could live here without me. It’s called “the final ➓frontier” for a reason! I mean, these people are scientists and pilots and engineers, but they’re only human, after all. I’m about the size of a football field, and I give them a relatively safe place to work, a place to sleep, and most important of all ... a place to breathe.
But as I was saying, yes, sunrises happen every 90 minutes where we work. No, it’s not “impossible.” We’re travelling at a rather ⓫incredible speed — 28,000 kilometres an hour. That’s faster than a train. Or a jet. Or even a bullet! So, yes, when you’re circling ⓬the planet at high speed, you’re going to see 16 sunrises a day. And as long as I make sure everyone is safe inside, has plenty of air to breathe, electricity to run their equipment — and my ⓭orbit is ⓮stable — I can ⓯sit back and watch the sun rise every time. OK. Almost ⓰out of range. See you next time I’m ⓱overhead.
語注を確認する
➊ stop for ~ ~のために止まる
➋ get tired of doing ~することに飽きる
➌ there’s nothing like ~ ~に勝るものはない
➍ stream into ~ (光が)~に差し込む
➎ after all 何しろ(・・・だから)、やはり
➏ zip along 非常に速く進む
➐ war zone 戦場、交戦地帯
➑ volcano 火山
➒ in a way ある意味では
➓ frontier 未開拓地
⓫ incredible 信じられない、途方もない
⓬ the planet 地球
⓭ orbit (惑星や衛星の)軌道
⓮ stable 安定した
⓯ sit back くつろぐ
⓰ out of range 圏外で
⓱ overhead 頭上の
訳を確認する
訳を確認し、もう一度音声を聞いてみましょう。
「立ち話もできず」
あれをご覧なさい。また完璧な日の出です。ねえ、日の出を見飽きることは絶対にないんです―しかも、私ほど何度も見ている人はほとんどいないのに。一晩中働いてから、日の光が窓に差し込んで来るのを見るほど素晴らしいものはありません・・・窓があれば、ですけどね。
もちろん、説明しますが、手短にした方がよさそうですね。何しろ、私は非常に速く動いていて、きちんとおしゃべりするために立ち止まるなんてことはまったくできませんから。それに仕事がありますし―というより、私の中にいる人たちが仕事をする必要があるんです。しかも、私たちが働いているのは危険な場所です。戦場や火山のような所とはちょっと違いますが。でも・・・ある意味、もっとひどい場所かもしれません。普段は世界中から来た15人ほどが一緒に働いていて、その誰一人、私なしではここに居られません。「最後の未開拓地」と呼ばれるのも理由があるんです!というのも、ここに居る人たちは、科学者やパイロットや技術者ですが、結局のところ、生身の人間ですからね。私はサッカー場くらいの大きさで、比較的安全な場所を彼らに提供しています。そこは彼らが働いて、眠る場所、そして最も重要なのは・・・呼吸する場所なのです。
でも、私が言おうとしていたのは、そう、私たちが働く場所では90分ごとに日の出となるのです。いえいえ、「あり得ない」ことではありませんよ。私たちは信じられないほどの高速で移動していて―時速2万8000キロメートルにもなります。列車よりも速いし、ジェット機よりも。銃弾よりも速いんです!そう、高速で地球の周りを回っていると、1日に16回も日の出を見ることになります。全員が中にいて安全が確保され、呼吸する空気や、設備を動かす電気が十分にあり―そして私の軌道が安定している限り―私はくつろいだまま日の出を毎回眺めることができます。さあ。もうほとんど圏外ですね。ではまた、今度頭上に来るときまで。
問題・訳と正解
Q1 Where is the speaker?
(話し手はどこにいますか?)
a) In a laboratory(実験室)
b) In a volcano(火山)
c) In a football field(サッカー場)
d) In space(宇宙)→◯正解
Q2 What do the people working with the speaker need?
(この話し手と一緒に働いている人たちには何が必要ですか?)
a) A good view(いい眺め)
b) Oxygen(酸素)→◯正解
c) Train tickets(電車の切符)
d) Guns(銃)
Q3. Who is speaking?
(話しているのは、誰でしょう?)
The International Space Station/A space station (ISS/国際宇宙ステーション/宇宙ステーション)
トップ写真:Pixabay from Pexels 本文写真:Jonathan J. Castellon from Unsplash 、flflflflfl from pixaby
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