英検1級合格への近道!おすすめのオンライン英会話とその効果的な活用法【英検1級への道】

TOEIC満点でも英検1級の受験には苦戦したという英語コーチの星名亜紀さんが、英検の二次試験対策に有効なオンライン英会話とその活用法について、ご自身の経験を交えて紹介します。

オンライン英会話の活用法と誤った使い方

皆さんこんにちは!英語コーチの星名です。第5回の今回は、英検1級の二次試験合格に向けた、オンライン英会話の効果的な活用法についてお話ししたいと思います。また、私を含め多くの方が陥りがちな間違った使い方についてもシェアします。今回お伝えするポイントをぜひ意識し、英検1級に最短ルートで合格できるスピーキング力を身に付けてくださいね。

私が活用したオンライン英会話

私が英検二次対策に活用したオンライン英会話は「DMM英会話」と「バリューイングリッシュ」です。スピーキング力を付けたくて、英検対策を始める2年くらい前からDMM英会話を毎日のように受けていました。バリューイングリッシュは英検対策として、一次に受かってから始めました。

まずは話すことに慣れる

毎日英語を話す環境を作るために、DMM英会話に限らず「レアジョブ」や「ネイティブキャンプ」など、低価格で毎日受けられるサービスを活用することをおすすめします。

英検1級対策をされているレベルの方であれば、既に頭の中にはたくさんの英文法の知識や語彙が詰まっていると思います。しかし、「知っている」と「使える」は全くの別もの。その知識を自由に出し入れし、使いこなすことができますか?日本にいると、毎日の生活の中で英語を話す環境にある人は少ないと思います。オンライン英会話を取り入れたり、英語で独り言を言ってみたりと、なるべく多くの英語を話す環境作りを心掛けてみましょう。

一次受験後は、すぐに二次対策をスタート!

一次試験を受験したらすぐに二次対策を始めましょう。「一次に受かったら」ではなく、「一次を受験し終わったら」です!受験の数日後には解答速報が発表されますし、合格しているかの予測は比較的すぐにできると思います。

しかし、最終的には英作文のスコアが出るまで合否は分かりません。リーディングとリスニングのスコアから「今回の合格は難しいかも・・・」と思っていた方が、ライティングのスコアが予想以上に良くて一次に合格していた!というケースをこれまで何度も見てきました。一次試験から二次試験までの期間は短いので、合格してから準備を始めるのでは時間がもったいない!一次の出来が思うようにいかなくても凹んでいる時間はありません。気持ちを切り替えて二次試験の対策を始めましょう。

英検のことを熟知した講師から学ぶ

英検の対策をする際には、英検のことを熟知した講師から学ぶことが大切です。私はDMM英会話の講師とも英検対策をしたことがありますが、ほとんどの講師が英検についての知識がないので、まずは英検がどんな試験でどんな問題が出るのかを共有しなくてはなりませんでした。

そこで利用したのがバリューイングリッシュ。私は主に、ナナ講師、エンジェル講師、エムス講師のレッスンを受けましたが、どの講師も英検1級についての知識がしっかりあるので、採点基準を意識した上でスコアアップのためのフィードバックをしてくれます。ただ人気講師はなかなか予約が取れないので、早めの予約をおすすめします。

回数より質!予習・復習を欠かさない

オンライン英会話を効果的に活用する上で欠かせないのが予習と復習。一次試験から二次試験までは期間があまりないので焦るあまり、ついたくさんの英会話レッスンを受けたくなってしまいます。私は1回目の二次試験のとき、まだ対策が全然できていないことに焦り、とにかくたくさんのレッスンを詰め込んでしまいました。DMM英会話と合わせてバリューイングリッシュのレッスンを受けていたので、1日に2回のレッスンを受けることも。しかし、受けることで満足し、最も大事な復習をしっかり行っていなかった私は、2週間たっても伸びを感じることができませんでした。結果、1回目の二次試験は大失敗。講師が素晴らしいレッスンを提供してくれても、私の復習不足のせいで生かすことができませんでした。

そこからは数より質を重視し、毎レッスン後にしっかりと復習を行いました。バリューイングリッシュのレッスンでは模擬面接をしてくれるのですが、レッスン後はそのお題についての背景知識をYouTubeやTEDトークで調べたり、より説得力ある論点を考えたりし、同じトピックのお題が出されたらこんなスピーチをしようというのを一次試験の英作文のように書き出しました。そしてその英作文を音読し、どのくらいの分量であれば2分間で話し切れるのか体感できるようになるまで、音読を繰り返しました。

私の場合は、Introduction、Body1(理由1)、Body2(理由2)、conclusionのそれぞれが30秒ずつになるくらいがベストな時間配分だと決め、各パラグラフ3文ずつくらい(1文が10秒程度)を目安に英文を作り、スピーチの練習をしました。

最終的には15くらいのお題で英作文を完成させ、そのうちの5つは暗記しました。「たった5つ?」と思うかもしれませんが、5つの英文(各2分)を暗記するとその中の英文を他のお題でも使いまわせるようになります。さらにその英文はテキストからのコピーではなく、一から自分で考えたものだからこそ、自分の思いがこもって説得力のあるものになるのではないかと思っています。

本番のトピックをどう選ぶか

最後に、二次試験本番でとても大切な「お題の選び方」についてお話ししたいと思います。こちらも1回目の受験で私が惨敗した要因の一つだと考えています。本番で5つのお題を渡され、そこから1つを選び、2分間のスピーチに備えて準備をするための与えられる時間はたったの1分。どれだけすぐに自分のお題を決められるかが勝負です。

1回目の受験では、5つ全てのお題に目を通し、「これでもない、あれでもない」と考えているうちにほぼ1分を使ってしまいました。結局ほとんど準備をする時間がないまま、2分間のスピーチをすることに。

2回目の受験では、上から順番に目を通し、「これならいけそう!と思ったら他は見ない!」と決めて試験に挑みました。そのときの一番上のお題が「貧困」だったので、これならいけそうと一瞬で決めた私は、他のお題は見ずにスピーチの構成を考え始めました。試験の後で、他には4番目に「教育」に関するお題があったと知ったのですが、「教育」は私が一番関心があり好きなトピック。もし、あのとき「貧困」と決めず他のお題を検討していたら、「貧困」と「教育」の間でどちらにしようと考え出すことになり、1回目と同じミスを繰り返していたのではないかと思います。

本番はもちろん緊張しますし、不安もあると思います。しかし、これまでのご自身の頑張りを信じて、「これならいける!」と決めたら自信を持って突き進むことが大切だと感じています。

本連載最終回の次回は、TOEIC学習との違いや、英検を学習して良かったことについてご紹介したいと思います。

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星名亜紀
星名亜紀

英語コーチ、TOEIC講師。大学卒業後は全日本空輸株式会社で客室乗務員として勤めたのち、外資系企業にて外国人役員秘書を経験。現在は完全マンツーマンの英語コーチのほか、専門学校のエアライン科や企業研修でTOEIC講師として活動中。また、濱崎潤之輔先生と一緒に「濱崎・星名 英語学習研究所」オンラインサロンを開講中。TOEIC L&Rテスト990点。英検1級。Instagram:@hoshina_aki

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