面白いことが言えるくらいの英語力が欲しい!そんな方におすすめなのが、「TAGAKI(多書き)」です。連載6回目の今回は、TAGAKI のメソッドを考案したmpi松香フォニックス名誉会長の松香洋子さんに、多書きをマスターするために自己採点できるテストを紹介していただきます。
こんにちは。松香洋子です。今回で、この TAGAKI 講座が最終回になります。そこで、皆さんにテストを楽しんでもらいたいと思います。「え、テスト?」と引いてしまいそうな人もいるかもしれませんが、ご 安心 ください。皆さんが学生時代に受けてきた暗記力をチェックするテストとは一味違うテストです。
「TAGAKI(多書き)」って何?
TAGAKI(多書き)は、文字通り英語を「たくさん書く」のですが、ただたくさん書けばよいというわけではありません。「考える 」→「書く 」→「伝える」 を繰り返し、これまでの日本人の学習に足りなかった、自己表現力の 不足 を段階的に補い、自己表現を楽しむことができる、全く新しい英語ライティングのメソッドです。
特徴
- TAGAKI には、レベル10から50までの5つの段階があります。簡単な課題からクリアして、徐々に高みを目指します。スポーツで例えるならボルダリングの簡単なコースから始めるイメージです。無理のないコースで練習するうちに必要な筋肉は自然についてきます。
- 英語力と 同時に 、自己表現力を磨く「メンタル面」の目標をレベルごとにクリアしていきます。
- レベルごとに用意された、たくさんのトピックで練習します。
- 「考える」→「書く」→「伝える」の3つのプロセスを繰り返します。
「多書き」のスキルを身に付けるゴールは目前です!
目標1「書く」
TAGAKI で取り上げられている150のトピックすべてについて、英語で自分の意見や考えがすらすらと書けます。
目標2「伝える(話す)」
TAGAKI のどのトピックについても、何も見ないで、その場で何かを言えます。
ただし 、それは目標1で書いたことを、その通りに話せなくてはいけないということではありません。
TAGAKI 10から50までで身に付けた英語力を駆使して、楽しく、創造力をフル回転さてテストにチャレンジしてみてください。
創造力をフル回転させて、5つのテストに挑戦!
では TAGAKI 10~50のレベルから1つずつ、5つのテストに挑戦してください。
No . 14 If I Get One Million Yen (もし100万円もらったら)">問題1. TAGAKI 10 No . 14 If I Get One Million Yen (もし100万円もらったら)
① 次の下線のところに自分の考えを書いて、スピーチを完成させましょう。
- I’ll buy .(私は~を買います)
- I won’t .(私は~をしません)
- I should .(私は~するべきです)
No . 2 Adulthood (大人)">問題2. TAGAKI 20 No . 2 Adulthood (大人)
① 下の英文は、上の画像にある英文の空所にフレーズを入れたものです。一読して、「私はそう思わない」という意見を20語?30語くらいの英文で書いてください。
I think life is more fun when you’re an adult. I think an adult chooses where to live and has more freedom. Let’s all act like grown-ups!② ①で書いたものを原稿を見ないで言ってみましょう。私は、人生は大人の方が楽しめると思います。大人なら住む場所を選んだり自由だったりします。みんなで大人のように振舞いましょう!
No . 5 Cooking (料理)">問題3. TAGAKI 30 No . 5 Cooking (料理)
① 次の文を読んで、主語を I(私は)に変えて、全文を自分に合うように書き換えてください。
Didi sometimes cooks on weekends. When she cooks homemade pizza, everybody is glad. She wants to cook more often and surprise her friends. Some people eat to live, and others live to eat.② ①で書いたものを原稿を見ないで言ってみましょう。ディディはときどき週末に料理をします。彼女が自家製ピザを作るときは、みんな喜びます。彼女はもっと頻繁に料理をして友達を驚かせたいのです。ある人々は生きるために食べ、ある人々は食べるために生きています。
No . 18 Modern Art Museums (現代美術館)">問題4. TAGAKI 40 No . 18 Modern Art Museums (現代美術館)
① 次の文を読み、1~4のヒントを参考に文の最後にあなたの考えを2つ英語で書いてください。
Everybody sees something different in modern art. It’s like finding shapes in clouds. Here’re two important things you need to keep in mind when you go to a modern art museum.<ヒント>1. Original Sentences
2. Original Sentences
Why don’t we try?
現代美術では誰もが違うものを見ています。雲の中の形を見つけるようなものです。現代美術館に行くときに注意する必要がある2つの重要な点があります。
1.あなたの考え1つめ
2.あなたの考え2つめ
試してみてはいかがでしょう?
- You only need to feel something.
- You don't have to understand the work .
- You might find something you really like.
- You'd better take a small notebook to write down the artist's names. Someday they might become famouse.
No . 3 Beautiful Deserts (美しい砂漠)">問題5. TAGAKI 50 No . 3 Beautiful Deserts (美しい砂漠)
① 下の英文に続けて、英文3つを追加して、全部で50語くらいの文にしてください。追加する文は次の3つです。
Deserts are beautiful. Some of them look like hills, rivers, and even oceans.I found out that deserts change their shapes because of strong sandstorms.② ①で書いたものを原稿を見ないで言ってみましょう。1. Knowledge obtained by searching on the Internet
2. Original Sentence
砂漠は美しいです。それらのいくつかは、丘や川や、さらには海のように見えます。砂漠は強い砂嵐のために形が変わることが分かりました。
1. インターネットで検索して得た知識
2. あなたの考え
3. 締め
自己評価してみよう
さあ、自己評価してみよう。TAGAKI では他者による「添削」をしません。学習する皆さんが自分自身で添削をし、自分を採点をします。次の採点 基準 をもとに自己評価をしてみましょう。
採点 基準
10点 | 自信をもってできる |
---|---|
8点 | ほとんどできる |
6点 | だいたいできる |
4点 | 時々ならできる |
2点 | 少しならできる |
0点 | これからできるようになる |
問題① 英語を書く
TAGAKI 10 | 10語前後の文を3文、書く | 10 8 6 4 2 0 |
---|---|---|
TAGAKI 20 | 20語前後の文を書く | 10 8 6 4 2 0 |
TAGAKI 30 | 30語前後の文を書く | 10 8 6 4 2 0 |
TAGAKI 40 | 40語前後の文を書く | 10 8 6 4 2 0 |
TAGAKI 50 | 50語前後の文を書く | 10 8 6 4 2 0 |
問題② 英語を言う
TAGAKI 10 | 10語前後の文を3文言う | 10 8 6 4 2 0 |
---|---|---|
TAGAKI 20 | 20語前後の文を言う | 10 8 6 4 2 0 |
TAGAKI 30 | 30語前後の文を言う | 10 8 6 4 2 0 |
TAGAKI 40 | 40語前後の文を言う | 10 8 6 4 2 0 |
TAGAKI 50 | 50語前後の文を言う | 10 8 6 4 2 0 |
これからも英作文をするときは、次の5つを意識してみてください。
- たくさん書くこと
- 自分が言いたいことを何よりも大切にする。
- 自分で間違いに気が付く。つまり自己添削するスキルを身に付ける。
- 他の人の評価を気にするのではなく、自分で自分を評価する。
- 話すときには、内容を変えてもよいので、気持ちを込めてスムーズに話す。
おわりに
この連載を通じて、皆様に伝えたかったことは、英語の学習の初期は、「音声から文字へ」というプロセスがごく自然、次のプロセスは、「文字から音声へ」というプロセスが自然、ということです。日本人の多くは文字に慣れ親しんでいて、英語学習においても、文字に親しみを覚えています。これが日本人の強みです。その強みを生かして、初めに書いて、それを音声につなげるということで、「書く」「話す」という2つのアウトプットの体験ができます。今回のこの体験が皆様のこれからの人生に何かお役に立つことを願っています。今までどうもありがとうございました。またどこかでお会いできることを楽しみにしています。
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