5W1H!英語の「疑問詞」の使い方がわかるクイズ3題

習ったはずなのにすっかり忘れてしまった英文法。わが子が英語の宿題を持ってきたとき、どう付き合えばいいのでしょうか。大丈夫です!英文法を「子どもにも説明しやすいようにわかりやすく」復習するこの連載におまかせください。今回は「疑問詞を使った疑問文」です。

まずはクイズに挑戦!

今回もクイズからスタートです。3問ありますので、考えてみてください。

Q1

初対面の人への名前の聞き方として適切なのは、①~③のうちどれでしょうか?

① What is your name?
② Who are you?
③ May I ask your name?

Q2

Do you know where he lives?(彼、どこに住んでるか知ってる?)という質問をされたとき、①~③のうちどの答え方が適切でしょうか。

① Yokohama.
② Yes, I do.
③ Of course.

Q3

これはロンドンにあるイギリス空軍博物館(Royal Air Force Museum)のポスターです。赤字で書かれたSo why not pop in with the kids for a visit?という疑問文は、あなたに何を伝えているでしょうか。

今回のテーマは「疑問詞を使った疑問文」

「疑問詞」って何だっけ?

「大阪出身ですか?」や「お昼ごはん食べた?」といった質問には、「はい」か「いいえ」のどちらかで答えることができますが、「お昼に何食べたの?」という質問に対して「はい」や「いいえ」を返すのはなんだか変な感じがします。

それはきっと、相手の知りたいことが「お昼を食べたかどうか」ではなく、「お昼のメニュー」だからです。このように、疑問文の中には、yes/noではなく、相手に具体的な答えを求めているタイプのものもあります。

例えば、「今、しているの?」という質問には、自分がやっていることを答えることになりますし、「昨日、どこに行ったの?」と聞かれれば、行った場所を教えることになります。この「何」や「どこに」に当たる語を「疑問詞」といいます。

「疑問詞」でよく使われるのはwhat(何)、who(誰)、where(どこ)、when(いつ)、why(なぜ)、how(どのように)の6つなので、それぞれの頭文字を取って「5W1H」と呼ばれることもあります。こちらのほうが、耳なじみがあるかもしれませんね。

疑問詞を使いこなせれば、具体的なことを知りたいときに何でも質問することができそうです。今回は疑問詞について考えていきましょう。

聞きたいことだけを聞く

疑問詞は、自分が聞きたいことをピンポイントで伝えることができる語です。そういった性格があるせいか、基本的には疑問文の文頭で使う約束になっています。疑問詞は少し目立つところに置かれる、というわけです。

少しおさらいになりますが、相手にyesかnoで答えを聞く普通の疑問文は、Did you do your homework?(宿題やった?)やCan you swim?(泳げるの?)のように do や助動詞などから始めるのでした。

一方、疑問詞を使って具体的な答えを聞き出したいときには、do や助動詞の前に疑問詞を使います

「いつ(when)」宿題をしたのか聞きたいときはWhen did you do your homework?、「どこ(where)」でやったのか知りたいならWhere did you do your homework?となります。非常に単純でわかりやすい使い方ですね。

ただし、文の中で内容が重ならないようにすることだけは注意しましょう。例えば、先ほどの疑問文でWhat did you do your homework?と聞くことはできません。「何(what)」をしたか聞こうとしているのに、すでにその答えとなるyour homeworkを言ってしまっているからです。もしも、whatを使って何をやったのか尋ねたいのなら、What did you do?(何をしたの?)と聞けばいいのです。

疑問詞のスマートな使い方

疑問詞だけでも質問できる

丁寧な言い方とは言えませんが、疑問詞1語だけでも質問することができます

例えば、相手がI went out with my friends.(友達と遊びに行ったんだ)と言ったときに、Where?(どこに?)と言えば、遊びに行った場所を教えてくれるでしょうし、When?(いつ?)と聞けば、「昨日」や「先週」といった日にちを答えてくれるはずです。

しかし、調子にのって Why?(なんで?)、How?(どうやって?)などと、相手を質問攻めにしてしまうと、友人関係にひびが入りかねません。これは極端な例ですが、 疑問詞はいろんなことを質問できて便利な反面、使い方を間違えると相手を怒らせてしまうことだってある のです。

冒頭のQ1で、もう少し考えてみましょう。

初対面の人への名前の聞き方として適切なのは、①~③のうちどれでしょうか?

① What is your name?
② Who are you?
③ May I ask your name?

疑問詞を使えば、名前を聞くことができそうなのですが、相手はどう受け取るでしょうか。ここで大切なのは、「相手に許可を求めているかどうか」です。

おそらく一番有名な名前の聞き方でもある①のWhat is your name?(あなたの名前は何ですか?)は、もちろん名前の尋ね方として間違っているわけではありませんが、初対面の人や目上の人に使うには少しぶしつけな印象を与えかねません。

②のWho are you?(あなたは誰?)はもっとひどく、自分だってこんな聞き方をされたら怒ってしまうという人もいるはずです。疑問詞は、聞きたいことを具体的に伝えられます。しかし相手からみると、「急に個人的なことを聞かれた」と感じたり、失礼だと感じたりすることもあるのです。

この点で、③のMay I ask your name?(お名前を伺ってもいいでしょうか?)が一番丁寧で間違いがない聞き方であると言えます。こちらから許可を求めて、さらに相手にはyesかnoの選択肢があります。これなら、一方的に質問している印象はなくなりますね。

遠回しに聞きたいことを知らせることもできる

また、普通の文の中でも疑問詞を使えば、自分が疑問に思っていることを相手に伝えることができます

Please tell me when.(いつなのか教えてよ)や I don’t know why.(どうしてかはわからない)のように疑問詞1語だけを使うのが一番簡単な方法ですが、後ろに主語や動詞を並べれば、「いつ~するか」など、少し複雑な情報を付け加えることもできます。

I don’t know when he was born.
彼がいつ生まれたかは知らないよ。

注目してほしいのは、when以下の語順です。下線部分はまるで疑問文のような内容ですが、全体としては疑問文にはなっていません。この文は、ただ疑問をつぶやいているだけで、相手に直接質問をしているわけではないのです。そのため、疑問詞の後ろであっても、普通の文と同じ並び方になっています。

このように、疑問文が文の一部に使われているものを「間接疑問文」といいます

また、上の例で言えば、when he was born(彼がいつ生まれたか)はhis birthday(彼の誕生日)と言い換えることもできます。そういう意味では、この間接疑問の形になっている部分を、長めの「名詞」のようにとらえてもいいかもしれませんね。

Q1の答え

③「お名前を伺ってもいいでしょうか」が一番丁寧な聞き方です。

①でも名前を尋ねていることに変わりはありませんが、あまりにも直接なので初対面の人に対しては失礼になることもあります。

一方、③は名前を聞いていいかの許可を相手に求めているで、非常に丁寧な表現だと言えます。

②は、突然押しかけてきた不審者に対して使うなら、こう言いたい気持ちは理解できます。

Q2の答え

どれを答えても問題ありません。

where という疑問詞が使われていますが、do から始まる普通の「疑問文」の形になっています。「知っているかどうか」を聞いているので、② のYes, I do.(知ってますよ)や③ のOf course.(もちろん)は、素直な返事です。

さらに相手の気持ちをくみ取って、①のYokohama.(横浜だよ)のように教えてあげてもいいでしょう。すべては話の流れ次第ですが、大切なのは「doで聞かれたら、必ずyesかnoで答えなくてはいけない」というルールはないということです。自分が伝えたいように返事をしましょう。

Q3の答え

「子どもたちと一緒にちょっと立ち寄ってみてはどうですか?」と訪問のお誘いをしています。

Why not ~?は、「なぜしないの?」という疑問を表すだけでなく、含みとして「何でしないの?しようよ!」という勧誘の意味が込められている表現です。Let’s ~!(~しようよ!)と同じように考えても問題ありません。pop inは「ちょっと立ち寄る」という口語表現です。

ポスターを見る限り入場料も無料ですし、子どもたちと気軽に遊びに行けるところだということが伺えますね。

まとめ

疑問詞を使って聞きたいことを直接伝えてみたり、ときには間接疑問文でやんわりと伝えてみたりと、質問の仕方はさまざまです。何か聞きたいとき、自分の言い方に失礼がないかどうか、相手の気持ちを考えながら疑問文を使えるようになると、「きちんとした英語」に一歩近づいたと言えるのではないでしょうか。

大竹保幹
大竹保幹

明治大学文学部文学科卒業。神奈川県立多摩高等学校教諭。平成23年度神奈川県優秀授業実践教員(第2部門)表彰。文部科学省委託事業英語教育推進リーダー。著書に『子どもに聞かれて困らない英文法のキソ』『まんがでわかる「have」の本』(いずれもアルク)『APPLAUSE LOGIC AND EXPRESSION Ⅰ~Ⅲ』(開隆堂出版)など。

編集:美野貴美

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