小学校英語の教科化に伴い、気になるのが家庭での英語学習です。やっぱり英語教室に通わせたほうがいいのか、それともオンライン英会話か。まずは、0円から始める英語生活を実践してみました!
0円なら気軽にスタートできる
わが家には、小学2年生と4年生の子どもがいます。
この春、わが家の小4が、学校から英語の「教科書」をもらってきました。小学校での英語教科化は2020年度からですが、2018年度から 前倒し で行う学校もあるそうで、「ついに!」という感じです。
今まで、家での英語学習はほとんどやってきませんでしたが、せっかく学校でも英語を習うなら何か始めたいもの。しかし、意気込んで塾通いやオンライン英会話を始めても、どれくらい続くか、本人が楽しくできるかはわかりません。
また、オンライン英会話などはかなり手頃なサービスも出てきていますが、それでも月に数千円はかかります。諸物価高騰、給与横ばいのこのご時世、無理してお金を使って親子ともどもイライラするのは避けたいものです。
そこで、小学生がいる家庭向けに「0円からできる英語生活」を考え、実践してみました!
無料アプリにトライ!
もはや大人の英語学習にも欠かせない存在となったアプリ。子ども向けにもいいものがたくさんあります。
ゲーム性があって楽しくできるものが多く 、英語の音声を聞いたり、英単語を書いたりと、インプットもアウトプットもできるのがいいところ です。
「あまり英語学習をしたことがない小学生向け」という観点から、おすすめのものを紹介しますね。
文字も音声も英語のみ!おすすめアプリ
子ども向けの英語アプリはいくつか試したのですが、 英語圏で幼児教育に使われている「文字も音声も英語だけ」のものがいい のではないかと思います。
日本発のものは、ゲームに凝り過ぎて日本語の説明が長く、時間の割りに接する英語の量が 少ない 気がしました。
今のところ 、子どもたちが気に入っていて、私もおすすめしたいと思えるのはこの2つ。3歳以上となっていますが、日本の小学生も十分楽しく遊べます。
いずれもAndroid版で、もちろん無料です。
for Kids">Learning Phonics for Kids
フォニックスと単語の音声を学べるアプリ です。
play.google.comアルファベットごとに3つの単語が表示される「LEARN」というコーナーから始めるべきもののようですが、これはゲームではなく絵と音声が出てくるだけなので、小学生には退屈だったよう。早々に止めてしまいましたが、その後のゲームには支障はありません。
ほかには5種類のゲームが収録されています。いずれも操作は簡単なので、幼稚園くらいから取り組めそう。
正解すると、Marvelous!、 Tremendous !、Keep going! という景気のいい掛け声を聞かせてくれるので、「よっしゃー!」と気分が盛り上がります!
ただ、間違えたときにはいちいち、 You missed it ! ときっぱり宣告されるので、子どもたちは「うるさいな~」と怒っていました。ここは日本式に「ブー!」というブザー音だけでもよかったかもしれません。
Spelling Game
こちらは フォニックスに加えて、単語のスペルを学べるアプリ です。 play.google.com
学ぶ単語は、動物、食べ物、乗り物など10のカテゴリーに分かれていて、それぞれ、EASY、 NORNAL、 HARD と3つのレベルのゲームに挑戦できます。
EASYだと、お手本通りにアルファベットを並べていくだけなので、小学生にはいまいち物足りない様子。
NORMAL以上はお手本はなし。単語の音声を聞き、次にアルファベット単体の音声を聞いて、つづりの通りにアルファベットを並べていきます。
小2でも すぐに 手順 を覚えて、「スープって言っていたから、最初はsかな。次は oでpは最後だと思う」と、 音を聞いて文字を並べられるようになっていました 。
いずれも簡単な単語ばかりですが、台所用品などでは大人も意外と知らないものも。恥ずかしながら、泡立て器が whisk だというのはこのアプリで知りました。
このアプリも正解すると、Impressive! 、 Outstanding !、とほめちぎってくれるのがうれしいところです。
この2つのアプリ、『Learning Phonics for Kids』と『Spelling Game』は、小2も、小4も、とても楽しそうにやっていました。終わったあとに、「あ~、面白かった!」と言ってもらえると、親としてはホッとしますよね。
ところで、2つとも iOS版を探してみたのですが、見当たりませんでした。ただ、同じシリーズのページはあったので、こちらで似たものが見つかるかもしれません。
EDUBUZZKIDS Apps on the App Store
小4にはウケたRPG式アプリ
日本発の英語アプリにも挑戦しました。そのうち おすすめはこちら、「英語物語」 です。
架空の世界を旅しながら、日本各地のゆるキャラを集めるというストーリーのもと、RPG形式で楽しみながら英語学習ができます。
Android版「英語物語」
play.google.comiOS版「英語物語」
小学生から難関大学レベルまで、細かくレベル設定されているので、大人も子どもも遊べるのがうれしいですね。わが家ではもちろん、小学生モードでやってみました。が、このアプリでは、「動詞」「名詞」などの文法用語から、「浅草」「巣鴨」などの地名まで、画面に日本語がたくさん表示されるのです。
そのため、 小2は英語以前に漢字についていけず挫折 。親がつきっきりで教えてやればゲームそのものはできたと思いますが、頻繁に「この漢字なんて読むの?」とストップすることになり、なかなか先へ進めませんでした。
ゆるキャラも「なんか怖い」ということで、わが家の小2にはこのゲームはまだ早かったようです。
反対に、 小4には「すっげー面白い!またやりたい!」と大好評。 文法用語も地名も、全て読めるわけではありませんが、感覚的に理解して進むことができたようです。
日本語の 割合 が多いのは気になりますが、意欲的かつ継続的に取り組めるなら、そこは目をつぶっていいのではと思いました。
このゲーム、6,000語以上の単語が身に付くということなので、どんどんやってほしいと思います!
0円英語の強い味方!NHK語学番組
とりあえず 家にテレビさえあれば、すぐ始められるのがNHKの語学番組です。
with Orton">えいごであそぼ with Orton
こちらの番組は、現在小2の子どもが昨年から喜んでみていました。
放送時間は、月~金曜の朝6時45分から6時55分まで。番組の最後に、発音クイズがあるところがいいみたいです。
www.nhk.or.jp6歳くらいまでを対象にしているようで、低学年でも小学生にとってはちょっと子どもっぽいようですが、まだまだいけそう。
エイゴビート
小学3、4年生を対象にしているのがこちら。ラップやダンス、ゲームをしながら英語を学べます。
放送時間は毎週木曜、午前9時55分から10時5分まで。録画が必要ですね。
www.nhk.or.jpこの番組は架空の小学校を舞台にしており、先生役は帰国子女でモデルの栗原類さん。栗原さんの流ちょうな英語と不思議なダンスは必見です。
全編を通してずっとリズム感あふれる音楽が流れているような感じで、あっという間に10分経ってしまいます。
プレ基礎英語
こちらは、小学校5、6年生向け。毎週水曜日の午前10時5分から15分まで放送しています。
アニメ形式で、主人公ほか主要な登場人物は、おすしがモチーフになっています。
www.nhk.or.jp私は、「すし……」と思ったのですが、子どもたちは存外真剣に見ています。やはり何か、子どもの心をつかむ仕掛けがなされているのかもしれませんね。
基礎英語0(ゼロ)
そして、2018年の春から始まったのが「基礎英語0」。こちらも小学校5、6年生向けです。英語学習経験のあるお子さんなら、3年生くらいからでも始められそう。 ラジオとも連動 しています。
放送時間は、土曜日の午後6時50分から7時まで。
www2.nhk.or.jpこの番組にはテキストもあります。0円英語の趣旨からは外れますが、税込756円ですから、用意しておいてもいいかもしれません。
「進研ゼミ小学講座」の会員なら試してみたい!
進研ゼミ小学講座には「チャレンジイングリッシュ」という、オプションの英語教材があります。こちらは有料ですが、無料版の「チャレンジイングリッシュ ライト」があるのをご存じですか?
ce.benesse.ne.jpわが家も進研ゼミの会員になっているので、「0円ならぜひ!」と意気込んだのですが、残念ながら今あるタブレットでは使うことができず断念しました。
機材やインターネット環境に問題がない方は、一度試してみては?
必要な機材・インターネット環境 | Challenge English | 進研ゼミ小学講座 | ベネッセコーポレーション
まとめ
子ども向けの英語サービスにもいろいろありますが、本人がどれだけやる気になるか、わからないのが難しいところです。
また、今回いろいろなアプリを試してみて、 子どもの場合は英語レベルだけでなく、日本語レベルが合う かどうか も大切 だということがよくわかりました。
まずは0円でいろいろ試して、子どもの興味とレベルに合うものを探したいと思います!
構成・文:浦子
GOTCHA!のエディター兼ライター。「お母さん、といっく何点?900点くらい?」と聞かれ口ごもる今日この頃。