ハロウィーンが近づくと、街のあちこちで目にするオレンジ色のpumpkin。ところで、日本のスーパーでおなじみの、皮が濃い緑色のカボチャも英語ではpumpkinなのでしょうか。ずいぶん前、サンディエゴに住んでいた日本人ライターの方から、「日本で食べているカボチャは、こちらではpumpkinというよりsquashなんです」と聞いたことがあります。それだけ妙に記憶に残っていました。ハロウィーンの季節でもあるので、あらためて調べてみることにしました。
目次
日本のカボチャはpumpkin?squash?
日本人が「カボチャ」と聞いて思い浮かべるのは、濃い緑色の皮に黄色い果肉の、あのカボチャではないでしょうか。
一方、アメリカでpumpkinと聞いてイメージしやすいのは、ハロウィーンでもおなじみの丸くてオレンジ色のカボチャです。
では、日本でよく食べる緑色のカボチャは何と言うのでしょうか。英語ではkabochaという日本語がそのまま使われていて、kabocha squashとも呼ばれます。
- I bought a kabocha squash at the market.
市場でカボチャを買いました。
Cambridge Dictionaryでも、kabochaは日本の濃い緑色のsquashとして説明されていて、アメリカ英語ではkabocha squashやkabocha pumpkinという呼び方も紹介されています。
参考:Cambridge Dictionary「KABOCHA」
昔聞いた「日本のカボチャはsquashなんです」という話は、アメリカでの呼ばれ方をざっくり理解するには、かなり分かりやすい説明だったようです。
ただし、「日本のカボチャはpumpkinではない」と言い切れるほど単純でもありません。
pumpkinとsquashはどう違う?
調べてみると、ここが少々ややこしいところでした。
squashは、硬い皮とたくさんの種を持つカボチャ類を広く表す言葉です。
Cambridge Dictionaryのwinter squashの説明を見ると、その代表的なものとしてpumpkinが挙げられています。
参考:Cambridge Dictionary「WINTER SQUASH」
つまり、
「pumpkinかsquashか」というより、pumpkinもsquashの仲間。
と考えた方が分かりやすそうです。
一方、Cambridge Dictionaryではpumpkinを、大きくて丸く、黄色やオレンジ色の果肉を持つものとして説明しています。
参考:Cambridge Dictionary「PUMPKIN」
日本語では、緑色のカボチャもハロウィーンのオレンジ色のカボチャもまとめて「カボチャ」と呼びます。でも英語では、日本でよく食べるタイプならkabochaやkabocha squash、ハロウィーンでおなじみのものならpumpkinと、少し違った呼び分けが見えてきます。
「カボチャ=pumpkin」と一語で覚えていたときより、話が少し面白くなってきました。
あのオレンジ色のpumpkin、パイには使わないの?
ここで、もう一つ気になりました。
ハロウィーンでは、大きなオレンジ色のpumpkinをくり抜いて、jack-o’-lantern(ジャコランタン。一般に「ジャック・オー・ランタン」とも表記されます)を作ります。
- We’re going to carve pumpkins this weekend.
今週末、カボチャをくり抜く予定です。
一方、日本でも名前がおなじみのpumpkin pieは、アメリカでは特にThanksgivingの定番です。
では、ハロウィーンで飾っている、あの大きなオレンジ色のpumpkinをパイにも使うのでしょうか。
実は、pumpkinにも用途に向いたタイプがあります。
Food Networkでは、料理やパイにも使われるpie pumpkinと、名前の通りくり抜いて飾るのに向いたjack-o’-lantern pumpkinを別のタイプとして紹介しています。
参考:Food Network「Is Pumpkin a Fruit?」
もちろん、ハロウィーン用のpumpkinがすべて食べられないという意味ではありません。ただ、パイを作るなら、食用に向いたタイプを選ぶということです。
それにしても、あれだけハロウィーンでオレンジ色のpumpkinを主役にしておきながら、パイには別のタイプを使う。
そこは同じカボチャを使わないのかい!
と、少し突っ込みたくなります。
「カボチャ」の英語をまとめてチェック
ここまで見てきた表現をまとめておきましょう。
| 日本語 | 英語表現 |
|---|---|
| 日本でよく食べるタイプのカボチャ | kabocha、kabocha squash |
| カボチャ類 | squash |
| ハロウィーンでよく見るカボチャ | pumpkin |
| パイなどに向く小型のカボチャ | pie pumpkin |
| カボチャをくり抜く | carve a pumpkin |
| ジャコランタン | jack-o’-lantern |
| カボチャの煮物 | simmered kabocha |
| カボチャの天ぷら | kabocha tempura |
日本でおなじみのカボチャについて話したいなら、kabochaやkabocha squashと言うのが分かりやすいでしょう。
Have you ever tried kabocha?
カボチャを食べたことがありますか?I made simmered kabocha for dinner.
夕食にカボチャの煮物を作りました。
ずいぶん前に聞いた「日本のカボチャはsquashなんです」という言葉。
今回あらためて調べてみると、「pumpkinではない」ときっぱり線を引けるほど単純な話ではありませんでした。でも、アメリカで日本のカボチャをkabochaやkabocha squashと呼び、ハロウィーンで目立つpumpkinとは少し違うものとして捉える感覚を知るには、なかなか印象的な一言だったようです。
今年、ハロウィーンのオレンジ色のpumpkinを見掛けたら、日本のスーパーに並ぶ緑色のカボチャもちょっと思い出してみてください。
同じ「カボチャ」でも、英語で眺めてみると少し景色が違って見えます。
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